「被災して、支援の大切さが分かる」 豪雨の日田から地震の熊本へ 「絆」深め奔走する2人

「被災して、支援の大切さが分かる」 豪雨の日田から地震の熊本へ 「絆」深め奔走する2人

  • 西日本新聞
  • 更新日:2018/04/17
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熊本地震の被災地支援を続けながら、九州豪雨で被害を受けた地元の人たちとも復興について話し合う河井昌猛さん(左端)=2月、大分県日田市

発生から2年を迎えた熊本地震の被災地で、大分県日田市のボランティア団体「チーム大分」の梅山忠信代表(77)と元同市地域おこし協力隊員の河井昌猛さん(44)がボランティア活動を続けている。日田市も昨年7月の九州豪雨で甚大な被害に遭い、熊本をはじめ全国から支援が届けられた。「被災したことで改めて支援の大切さが分かる」。2人は被災地をつなぐ絆を感じながら奔走している。

3月下旬、熊本県益城町の「テクノ仮設団地」。満開の桜の下、梅山さんの指揮で、広場に集まった被災者たちが懐かしの童謡や歌謡曲を歌った。「うたごえ喫茶」の活動は、熊本地震から約7カ月後の2016年11月から月1回続く。

チーム大分は、東日本大震災の被災地支援をきっかけに発足。熊本地震では本震の2日後から支援物資を募って熊本県の避難所へ届け、各地でがれき撤去や家屋の片付けに当たった。延べ300人を超えるメンバーが活動。最近は、うたごえ喫茶や手芸教室など「心の支援」が中心で、被災者とともに声を出し、笑う。「親戚を訪ねに行くようなもんよ」と梅山さん。

河井さんは、地震直後から同県西原村に入った。住民と行政の橋渡しをする団体に所属し、地震で崩落して道をふさいだ巨岩をインターネットオークションで販売したり、観光名所・通潤橋(つうじゅんきょう)(同県山都町)近くの棚田の再生に取り組んだりと、地域住民と連携した復興に励む。西原村では農家支援を行う「西原村百笑(ひゃくしょう)応援団」の事務局補佐として5月から、農業体験を通じた婚活事業も始める予定だ。河井さんは「被災地で生まれた縁があるから、まだまだやめるわけにはいかないですよね」と話す。

こうした支援は、熊本の被災者との絆を強くする。テクノ仮設団地で自治会長を務める吉村静代さん(68)は昨年の豪雨後、日田市を訪ねてボランティアで泥だしなどをし、仮設団地で集めた義援金を届けた。「熊本も心を寄せていると伝えたかった」という。

梅山さんも故郷は豪雨からの復興の途上だが、熊本の支援は続ける。「大げさな使命感ではない。喜んでくれる人がいて人間関係もできる。互いがつながっていくから続くんでしょうね」

=2018/04/17付 西日本新聞夕刊=

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