iDeCoとつみたてNISAはどっちが得?|iDeCoとつみたてNISAの違い、併用方法も解説【お金の学校】

iDeCoとつみたてNISAはどっちが得?|iDeCoとつみたてNISAの違い、併用方法も解説【お金の学校】

  • サライ.jp
  • 更新日:2022/08/06

いま注目されている資産形成制度として、「NISA(ニーサ)」と「iDeCo(イデコ)」があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットは? これから始めるなら、どちらを選べばよいのでしょうか? 今回は、「つみたてNISA」と「iDeCo」を比較しながら、どちらを優先すべきか一緒に考えてみましょう。

100歳社会を笑顔で過ごすためのライフプラン、ライフブック(R)(https://www.smilelife-project.com/)を提唱する、ファイナンシャルプランナー・藤原未来がわかりやすく解説します。

目次
つみたてNISAとは?
iDeCoとつみたてNISAの違いとは? どっちが得?
余裕があればiDeCoとNISAの併用もまとめ

No image

つみたてNISAとは?

「NISA」は、国が国民の資産形成のために用意した税金優遇制度。資産運用によって、実際に得られた運用益については非課税として扱われます。

「NISA」には、おもに「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類があります。「一般NISA」は、年間の非課税枠は120万円で、非課税期間は5年です。投資対象は投資信託だけでなく株式も可能で、どちらかというとまとまった資金で投資をする人に向いています。

一方、「つみたてNISA」は、積み立て投資専用のNISA(非課税)口座です。年間の非課税枠は40万円で、非課税期間は20年です。「つみたてNISA」は、コツコツと長期投資でお金を増やしたい人に向いています。投資対象は、金融庁が定めた基準を満たす投資信託のみで、現在約200本の投資信託がラインナップされています。

いずれも、運用して得た利益を非課税とすることで、より資産形成を始めやすいように国が作った制度です。例えば、100万円の投資元本が、10年後に150万円に増えたというケースでは、通常は利益の50万円に対して税率20.315%。つまり50万円×20.315%=10万1,575円が税金として引かれるところ、その負担がゼロになります。このことは、運用益が非課税であるメリットといえるでしょう。

iDeCoとつみたてNISAの違いとは? どっちが得?

積立投資による資産形成制度として、「iDeCo」と「つみたてNISA」が挙げられます。その違いや特徴について、以下の7つの切り口から両者を比較してみましょう。

(1)利用目的

「iDeCo」は「個人型確定拠出年金」、つまり「年金制度」の一つ。そもそも「老後資金」を積み立てることを目的としています。原則として、20歳以上60歳未満の国民年金に加入している人が対象になります。

一方、「つみたてNISA」は、20歳以上なら誰でも利用でき、その目的は特に「老後資金」に限らず制限はありません。

(2)節税効果

「iDeCo」も「つみたてNISA」も金融商品を売買した場合、その利益が非課税になるという節税メリットがあります。さらに「iDeCo」の場合は、毎月積み立てる掛金が全額、所得控除されるので、その年の所得税と翌年の住民税を軽減することができます。節税メリットにおいては、「iDeCo」のほうが大きいといえるでしょう。

(3)最低積立額

「iDeCo」の場合は、掛金の最低金額は1回5000円以上で、1000円単位で設定することになっています。「つみたてNISA」の場合は金融機関によって異なりますが、月々1000~5000円程度が一般的です。SBI証券や楽天証券などのネット証券会社だと月々100円から始められます。以上のことから「つみたてNISA」のほうが、手軽に始めやすいといえるでしょう。

(4)1年間に投資できる金額

「iDeCo」は、加入者の職業によって年間の上限額が異なります。自営業者だと年間81万6000円、公務員は年間14万4000円、企業年金がある会社員は年間14万4000円〜24万円、企業年金がない会社員と専業主婦(主夫)は年間27万6000円と決まっています。

これに対して、「つみたてNISA」の投資上限額は、年間40万円までとなっています。自営業者以外の方は、「iDeCo」より「つみたてNISA」の方が多く積み立てることができるのです。

(5)積み立て期間

「iDeCo」は、原則として20歳~60歳までの最長40年間まで、「つみたてNISA」は最長20年間となっています。「iDeCo」の場合、制度の利用開始年齢によって積み立て期間が異なるので、若い人ほど長期間にわたって積立投資が可能となります。

40歳を過ぎると「iDeCo」の場合は、60歳までの期間が20年を割るので、「つみたてNISA」を利用する方が長期の積み立てが可能です。

(6)積み立てできる金融商品

「iDeCo」と「つみたてNISA」とでは、選べる商品ラインナップも異なります。「iDeCo」の場合は、一般的に「定期預金」「保険」「投資信託」の3種類となっています。元本保証のない投資信託で運用するのが不安な人は、定期預金や保険を選ぶことができます。

「つみたてNISA」の場合は、「投資信託」と「ETF(上場投資信託)」の2種類です。いずれも運用次第で、元本が増えたり減ったりするリスク性のある金融商品となります。

(7)運用資産の引き出し

「iDeCo」については、老後資金を貯めるという目的があるため、原則60歳まで引き出しができません。一度預けると流動性を失うので、必要なお金まで回さないように注意が必要です。一方、「つみたてNISA」については、引き出しはいつでも可能で税金や手数料などはかかりません。

余裕があればiDeCoとNISAの併用も

「iDeCo」と「NISA」は別々の異なる制度なので、併用することが可能です。ちなみに「一般NISA」と「つみたてNISA」は同じ「NISA」という制度なので、両方を併用できずどちらかを選ばないといけません。しかし、「一般NISA」と「iDeCo」、「つみたてNISA」と「iDeCo」など、「iDeCo」との併用はそれぞれ可能となっています。

手元にまとまった資金があり、それを一括で運用しながら毎月積み立てをしたい人は、「一般NISA」と「iDeCo」の組み合わせ、まとまった資金がない人は「つみたてNISA」と「iDeCo」の組み合わせで併用すると良いでしょう。

このときに検討すべきは、投資のポートフォリオです。なるべくリスクを抑えながら一定の利回りを確保するためには、しっかりと長期国際分散投資にもとづくポートフォリオを組む必要があります。

投資ポートフォリオを組むポイントは、「債券」と「株式」の比率です。「債券」よりも「株式」の方がリスクが大きいので、若い人ほど「株式」を多めにしたポートフォリオを組むことができます。例えば、30代40代の人が組むポートフォリオは、60歳をターゲットに考えると20年から30年の投資期間がとれるので、「株式7割+債券3割」といった積極的な組み合わせにすることも可能でしょう。

まとめ

今回は「iDeCo」と「つみたてNISA」の違いについておさらいしてきましたが、いかがだったでしょうか。老後の資金作りには、「iDeCo」に加えて「NISA」や「つみたてNISA」など、他の制度と併用しながら将来の資金を育てるという選択肢もあります。いずれの制度も税金優遇制度になりますので、自分のライフプランに合わせて最大限活用することをお勧めします。

生命保険や金融商品などを販売しない中立的なファイナンシャルプランナーは、相談者の立場に立って最適なリタイアメントプラン作りをお手伝いします。

●編集/京都メディアライン(HP:https://kyotomedialine.comFB

●取材協力/藤原未来(ふじわらみき)

No image

株式会社SMILELIFE project 代表取締役、1級ファイナンシャルプランニング技能士。2017年9月株式会社SMILELIFE projectを設立。100歳社会の到来を前提とした個人向けトータルライフプランニングサービス「LIFEBOOK®サービス」をスタート。米国モデルをベースとした最先端のFPノウハウとアドバイザートレーニングプログラムを用い、金融・保険商品を販売しないコンサルティングフィーに特化した独立フランチャイズアドバイザー制度を確立することにより、「日本人の新しい働き方、新しい生き方」をプロデュースすることを事業の目的とする。

株式会社SMILELIFE project(https://www.smilelife-project.com

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加