
練習後に取材対応する神戸・吉田孝行監督(撮影・永田淳)
ヴィッセル神戸は19日、神戸市のいぶきの森球技場で練習を行い、報道陣へ公開した。
吉田孝行監督(46)は敗れた16日広島戦について「スライドがうまくできなかった。今までやってきた戦い方、勝ってきたやり方をできるようにしていきたい」と修正点を口にした。
指揮官は23日のセレッソ大阪戦ではDF毎熊晟矢(25)との対戦を楽しみにする。12日のトルコ戦で日本代表デビューを果たした毎熊とは、20年にJ2長崎でコーチと選手としてともに戦った間柄。攻撃的なポジションだった毎熊に右サイドバック(SB)転向を勧めたのが、当時の吉田コーチたちだった。
吉田監督は当時のSB提案を振り返り「代表行きたいんやったら、絶対SBやれよって。もうすごい能力なんですよね。守備ができて、高さもある。身体能力もあるし、空間を見つけていろんなところに動ける。なおかつ戦術理解高くて、本当に穴がない。それまでSBをやったことないのに1試合で吸収していった。僕が見た中では1番いい選手」とべた褒め。当初SB転向をなかなか受け入れられなかった毎熊から相談も受けたというが「10試合ぐらいしたら、『タカさん、マジありがとうございます』みたいな感じだった」と笑顔で話した。
かつての教え子の成長には喜ぶが、もちろん勝負に関しては話は別。勝ち点7差で6位の相手とぶつかる試合に向けては「一瞬でも1人がゆるむと、今のサッカーは局面が変わってしまう。やっぱり1人1人がやらないといけない」と話し、アグレッシブなサッカーを取り戻すことで首位堅持を目指す。