『青天を衝け』大隈重信役の大倉孝二、吉沢亮との舌戦を語る “であ~る”は「とにかく必死に」

『青天を衝け』大隈重信役の大倉孝二、吉沢亮との舌戦を語る “であ~る”は「とにかく必死に」

  • マイナビニュース
  • 更新日:2021/10/15
No image

●「ざっくりしているところにシンパシーを感じました(笑)」

『青天を衝け』明治編で新たな面白さ 栄一と大隈重信の舌戦で視聴者魅了

吉沢亮主演の大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)で、第8・17代の内閣総理大臣を務め、早稲田大学の創設者としても知られる大隈重信を演じている大倉孝二。『新選組!』(04)に続いて2回目の大河ドラマ出演となる本作で、渋沢栄一役の吉沢亮と丁々発止のやりとりを披露するなど存在感を放っている。大倉は大隈役にどう向き合っているのか、その舞台裏について話を聞いた。

大隈役を演じるにあたり、大きなプレッシャーを感じていたという大倉。「実在の人物ということで、やはり何か問題があってはいけないと思いました。史実に基づいたフィクションであるにしろ、大隈重信さんに対してはいろんな思い入れがある方々がいらっしゃるので、私なんかに務まるのだろうかとマネージャーに相談しました」

とはいえ、正式に決定してからは「台本に書かれていることに全力で取り組む」というスタンスで臨んでいった。もちろんいろいろな資料を見て、役を肉付けしていったそうだ。

「大隈重信さんは、面白いエピソードが多かったです。ちょっと天真爛漫なところがあったり、『民衆に愛された』というワードもよく目にしました。あまりにも立派な役柄すぎると、自分に務まるのか不安に思っていたのですが、そういう点があるのなら、自分でもアリなのかなと思いました」

特に印象に残った大隈のエピソードについて問われると、伊藤博文とのエピソードを挙げた。「大隈が伊藤と一緒に囲碁を打つ時、2人の打ち方が実に対照的だったと、何かで読みました。細かい記述は忘れましたが、大隈はおおざっぱな方だったようで。伊藤はじっくり考えてしっかりと手を進めていくけど、大隈はピンチになってから慌てて対処するとあって、そこに親近感を覚えました。悪口になってしまいそうで怖いのですが、ある意味、ざっくりしているところにシンパシーを感じました(笑)」

大隈が初登場したのは第27回。大倉は早速、インパクト大のキャラクターを打ち出した。フランスで西欧の金融制度を学んだ渋沢が、武士と商人が力を合わせて商いを営む「商法会所」を設立した回だったが、大隈は渋沢の功績を耳にし「フランスで4万両の利ば蓄えた!?」と目を見開き、声を上げるシーンが視聴者の笑いを誘った。さらに続く第28回では、強気な発言をする栄一に「さもありなん!」の3連発をお見舞いした。

同シーンについて大倉は「僕は現場で、いわゆるモニターチェックをしないというか、撮ったシーンのプレイバックを見たりしないタイプなんです。だから自分でどんなふうに映っていたのか気にとめてなかったのですが、モニターを見ている方たちの間では、笑いが起こっていました」と現場を振り返った。

大隈の口癖でもある「であ~る」も、大倉の口から出ると絶妙な笑いを生む。「それをどこまでやるかというのは、現場次第だなと思っていました。そしたら演出から『際立たせてほしい』と言われたので、探り探りやらせていただきました。でも、とにかく必死にやっていた感じです」

●「吉沢くん演じる栄一の心を動かすことができればと…」

栄一とのマシンガントーク合戦については「基本的にあのシーンは最初から終わりまで一連を通しで撮っていたんです」とのこと。「それを何度もやったので、すごい緊張感があり、僕の必死さが出ていたと思います(苦笑)。やはり自分の演技がどうこうではなく、吉沢くん演じる栄一の心を動かすことができればと思い、そこだけに尽力しました。実際に栄一がどのように受け止めてくれたのかはわかりませんが、きっとお芝居に表れていたと思います」

大倉が演じた大隈は、ネットですでに好評を博しているが、大倉は恐いから感想コメントなどは見ないようにしていると言う。非常に評判がいいと伝えつつ、大隈を演じた手応えについて尋ねると「脚本の大森(美香)先生と、演出が僕を面白くしてくれただけの話というか、僕はただ台本どおり、言われたとおりにやっているだけなので」とあくまでも謙虚に受け止めている。

また、大隈の妻である綾子役の朝倉あきについて「朝倉さんのご両親が佐賀の方だそうで、現場で『大倉さんの台詞を聞いていると、懐かしい気持ちになります』と言ってもらいました」とうれしそうに語る。

「史実でも大隈は、綾子の手のひらで転がされていたような記述が残っています。大隈がどんなに頑固に意地を張っても、綾子に言われると、考え方をころっと変えていたそうです。朝倉さんも一緒にお仕事させてもらい、そういう安心感のある雰囲気やお声を持っている方だなと感じました」

それにしても、濃いキャラクターたちが多数登場する明治編だが、特に印象深いキャストについて聞くと「やっぱり現場を沸かせていると言う意味では、イッセー尾形さんかと」と、三井組番頭の三野村利左衛門役のイッセー尾形の名前を挙げ、「いろんなタイプの芝居をなさるので、驚きが多いです。突然、全然違うことをされることもあって、刺激にもなりますし、勉強にもなります」と語った。

最後に、今後の大隈の見どころについて「歴史に詳しい方ならご存知かもしれませんが、上ったり下ったりと、いろんなことがありますし、良い部分だけではなく良くない部分も描かれていきます。渋沢との言い合いは、恒例のように今後も出てくるので、そこを引き続きみなさんに楽しんでもらえたらいいかなと思います」とアピールした大倉。今後の山あり谷ありの大隈劇場を楽しみつつ、次なる渋沢との舌戦も心待ちにしたい。

■大倉孝二
1974年7月18日生まれ、東京都出身。1995年に劇団ナイロン100℃に入団後、個性派俳優として舞台や映画、ドラマなどで活躍。近年の主な出演作に、映画『ロマンスドール』(20)、『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(21)など、ドラマは『伝説のお母さん』(20/NHK)、『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日/20)、『神様のカルテ』(テレビ東京/21)など。NHKの大河ドラマは『新選組!』(04)に続いて2回目の出演となった。11月より主演舞台『イモンドの勝負』(本多劇場)を控えている。

(C)NHK

山崎伸子

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加