【雨垂れ石を穿つ】ってどんな意味?基礎知識と類語・対義語をチェック!

【雨垂れ石を穿つ】ってどんな意味?基礎知識と類語・対義語をチェック!

  • Domani
  • 更新日:2022/06/23

「雨垂れ石を穿つ」とは小さな努力でも根気よく続けることが成功に繋がることを指すことわざです。今回は、「雨垂れ石を穿つ」の詳しい意味や由来、例文をご紹介します。類語や同じ意味の四字熟語、対義語も解説しているため、正しく言葉を理解したい方はぜひ参考にしてください。

【目次】

「雨垂れ石を穿つ」の基礎知識

「雨垂れ石を穿つ」の類語と対義語

まとめ

「雨垂れ石を穿つ」の基礎知識

「雨垂れ石を穿つ」の読み方は「あまだれいしをうがつ」です。「雨垂れ石を穿つ」という言葉はビジネスシーンでも日常会話でも使えます。また、この言葉と同じ意味で「雨垂れ石窪む」や「点滴石を穿つ」と表現する場合もあります。

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はじめに、「雨垂れ石を穿つ」という表現の詳しい意味や由来、ことわざと元の漢文との意味の違い、使い方・例文などについて、詳しくチェックしていきましょう。

小さな努力でも持続が重要だということ

【雨垂(あまだ)れ石(いし)を穿(うが)つ】《「漢書」枚乗伝から》小さな努力でも根気よく続けてやれば、最後には成功する。点滴石を穿つ。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「雨垂れ石を穿つ」とは、小さな努力でも粘り強く継続させることが重要だと説いたことわざです。「雨垂れ」とは雨のしずくを、「穿つ」とは穴をあけることを指します。つまり、「雨のしずく程度の小さな力でも、何度も繰り返していくうちに石に穴をあける」ことを表す言葉です。

雨のしずくだけで石に穴があくのか不思議に思う人も多いでしょう。しかし実際に、古くからある神社やお寺の建物の鎖樋や軒下を見てみると、雨のしずくによって穴があいた石を確認できることがあります。

中国の漢書に由来する

「雨垂れ石を穿つ」は中国の漢書に由来があるといわれています。語源となったのは、漢書のなかにある「枚乗(ばいじょう)伝」の章の一節で、「泰山の雨の滴りは石を穿つ」、漢文では「泰山之霤穿石」と書かれていました。

これは、中央政府に反乱を起こそうと考えた小国の王に対して、家臣が王を止めるために出した意見書の一文です。「小さな物事でも積み重なることで大きな災いになってしまう」ことをたとえた言葉でしたが、結局小国の王は反乱を起こし、殺されてしまいました。

ことわざと元の漢文との意味の違い

現在使われている「雨垂れ石を穿つ」ということわざの意味と、元の漢文での意味をそれぞれチェックすると、表現している内容のニュアンスが違うことに気が付くでしょう。ことわざでは小さな努力でも積み重なれば大きな力になるという、努力の大切さを説く言葉として前向きに使われています。

一方、由来となった「泰山の雨の滴りは石を穿つ」は、小さな災いの種が積み重なってやがて大きな災いが降りかかるかもしれないというマイナスの意味で使われた言葉です。現在「雨垂れ石を穿つ」をマイナスの意味で使うことはないものの、言葉への理解を深めるためには覚えておくとよいでしょう。

「雨垂れ石を穿つ」の使い方・例文

「雨垂れ石を穿つ」は、継続してきた努力が報われたときや、すぐに諦めない大切さなどを伝えたいときに使いやすい言葉で、ビジネスシーンなどで用いられています。「雨垂れ石を穿つ」の例文は以下のとおりです。

・【雨垂れ石を穿つ】で、3歳から始めた野球で甲子園に出ることができた。
・【雨垂れ石を穿つ】ということわざのように、私たちもコツコツと頑張ってみよう。
・今成果が出ないからと簡単に諦めてはいけない。【雨垂れ石を穿つ】の精神だよ。
・プロジェクトの成功おめでとうございます。【雨垂れ石を穿つ】というように、努力は報われるんですね。

「雨垂れ石を穿つ」の類語と対義語

「雨垂れ石を穿つ」と言い換えられる類語と、反対の意味を持つ対義語は、以下のとおりです。

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【雨垂れ石を穿つの類語】
塵も積もれば山となる・石の上にも三年・継続は力なり

【雨垂れ石を穿つの対義語】
焼け石に水

言い換えの際には自分が伝えたい内容と同じような意味の言葉を選ぶ必要があります。「雨垂れ石を穿つ」という言葉の類語と、同じ意味として使われる四字熟語、さらに対義語について、一緒にチェックしていきましょう。

「雨垂れ石を穿つ」の類語

「雨垂れ石を穿つ」の類語の例とその意味は以下のとおりです。

【塵(ちり)も積(つ)もれば山(やま)となる】
一つひとつは小さくても、いずれは大きなものになる。

【石(いし)の上にも三年】
我慢強く辛抱すれば、必ず成功する。

なお、「塵も積もれば山となる」には「小さなことでも大事にしよう」という戒めの意味がある点が、「雨垂れ石を穿つ」の使い方と違います。言い換えをする際には、自分が伝えたいニュアンスになっているか考えてから使いましょう。

「雨垂れ石を穿つ」と同じ意味の四字熟語

「雨垂れ石を穿つ」と同じ意味の四字熟語は「点滴穿石」です。「点滴穿石」は「てんてきさいせき」と読み、「点滴(てんてき)石(いし)を穿(うが)つ」と表現する場合もあります。

「点滴穿石」という四字熟語は「雨垂れ石を穿つ」を別の言い方で表現したもので、同じ意味として使われている言葉です。「雨垂れ石を穿つ」と同じ内容として言い換えたいときに使うとよいでしょう。

「雨垂れ石を穿つ」の対義語

「雨垂れ石を穿つ」の対義語の例とその意味は以下のとおりです。

【焼(や)け石(いし)に水(みず)】
焼けた石に少しの水をかけてもすぐ蒸発してしまう。努力や援助が少ないと、なんの役にも立たないこと。

「焼け石に水」とは、少しばかりの努力や援助では意味がなく無駄であることをたとえています。「雨垂れ石を穿つ」は小さな努力を積み重ねることの大切さを説いているため、反対の意味の言葉だといえるでしょう。

まとめ

「雨垂れ石を穿つ」とは、小さな努力でも継続させることが重要だと説いたことわざです。雨のしずくの力は小さくても、何度も繰り返していくと石に穴をあけるほど大きな力になることを表しています。もともと「泰山の雨の滴りは石を穿つ」、漢文では「泰山之霤穿石」という言葉を由来としていますが、これらは現在の使い方とはニュアンスが異なる言葉です。

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なお、ほかの言葉に言い換えたい場合には、「点滴穿石」、「点滴石を穿つ」、「塵も積もれば山となる」、「石の上にも三年」などの類語を使って表現しましょう。反対の意味を表現する場合には、「焼け石に水」が使えます。

言葉が持っている意味や語源、使い方、類語などをしっかりとチェックして、さまざまな言葉を正しく使えるようになりましょう。

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