
◆JERAセ・リーグ 中日0―10ヤクルト(23日・バンテリンドーム)
首位独走のヤクルトに完全な力負け。あっさり自力Vが消滅した。昨季は8月13日に自力Vが消滅しており、昨年より2か月弱も早く、リーグVへの黄色ランプがともった。
まず誤算だったのは先発の岡野祐一郎投手。初回、いきなり無死満塁の大ピンチを作ると、4番・村上にフォークをすくい挙げられグランドスラムを献上。さらに、4回先頭・内山壮への3球目を投球後に、アクシデントが発生。足がつり、負傷交代した右腕は「立ち上がりから相手に流れを渡してしまう投球にしてしまいました」と、猛省するしかなかった。
反撃したい打線も高梨の前に完全に沈黙。6回まで二塁にすら走者を進めることができなかった。7回も1死一、二塁の好機を作ったが、岡林、三好が続けて空振り三振。重苦しいムードのまま、試合が終わった。
なおこの日、根尾昂投手はベンチ外となっており、登板機会はなかった。
以下、立浪監督の一問一答。
―岡野がいきなり4失点。
「ボールも走ってなかったしね。逆にバント決められて最悪1点で済めばと思ってたんですけど、つながれて。満塁ホームランというね。よーいドンで満塁ホームランは厳しいものがある」
―村上にやられた。
「初回に気持ち良く満塁ホームラン打たれたら、乗せてしまいますよね。力のあるバッターですから抑えるのは難しいが、昨日、一昨日と比較的、いい風に攻めていたが・・・」
―村上にバンテリンで4本塁打。
「インサイドをうまく攻めているときは、比較的抑えられている。しかしローボールヒッターなので、低めが強い。長打になっているのは低め。フォークボールも。対角線でうまくこっち(内角)を意識させないと。あとここ(内角)いくのでも、ある程度力のあるボールじゃないと」
―高梨に完封。
「こういう展開で打つのは難しいが9回まで投げさせちゃいけない。今日は全てが試合序盤で決まってしまったんですが、打つ方も1点でも、2点でも返せるような、そういうチームを目指してやってるんで。今日来てくれた方に申し訳ないですね。(歯がゆい?)無抵抗ですよね。ほんとにね、こういう試合がないように明日からやっていきたい」
―自力Vが消滅。
「そらそうなるでしょうね。こんな試合したらね」
―ヤクルトとの差は。
「昨日もそうだが、安打数が変わらなくても、いいところで一本出るか出ないかの大きな違い。やっぱりもっと技術を上げていかないと。全部打ちに行くんで、狙ってないボールも打ちにいってしまうのが今のチームの現状。技術的なところからしっかりボールを待てるように。そこが大きな差」
―岡野のアクシデントは。
「足がつった」
―根尾がベンチ外。
「連投にならないように。初めは考えて使っていこうかなと思っています」