いろんな人がまっすぐ生かされるには《いか文庫 本日は閉店なり》

いろんな人がまっすぐ生かされるには《いか文庫 本日は閉店なり》

  • metropolitana
  • 更新日:2022/06/23
No image

『恋せぬふたり』 著:吉田恵里香 1760円 NHK出版/『カミングアウト・レターズ 子どもと親、生徒と教師の往復書簡』 著:RYOJI、砂川秀樹 1870円 太郎次郎社エディタス

エア本屋の「いか文庫」。
正直に生きるって難しいけど大切なこと。

店主(以下 店):バイトちゃん、見て。私が最近ハマったドラマ『恋せぬふたり』が本になったの!

バイトちゃん(以下 バ):シンチャオ、店主!SNSでつぶやいていたドラマですね。どんな作品なんですか?

店:他者に恋愛感情的にも性的にも惹かれない、「アロマンティック・アセクシャル」というセクシャリティを持った男女が、家族になろうとするお話だよ。

バ:ほう。友達とも違うということなのでしょうか?

店:うん、女性のほうは最初は自認していなくって、男性が書いているブログをきっかけに気づいて知り合ったから。それで、男性が住んでいる家に引っ越して、「家族(仮)」を始めるんだ。

バ:なぜあえて“家族”として暮らしたいんでしょう?

店:彼らは、恋愛して結婚して出産してっていう“世間が言う、普通”の家族にはなれないのだけど、ひとりで生きていくのには不安や寂しさ、ときには難しいこともあるよねって。結婚してない私は、そこにすごく共感できたの。

バ:私の周りにも、結婚について聞かれて「なんで結婚しなきゃいけないの?」って怒っていた人がいたのを思い出しました。

店:まさにそれー!

バ:彼らがどうやって実際に生きていくか、そういう人間模様も描かれているのかな。

店:うん。同僚や友達、元恋人、そして家族。本人たちも周りの人たちも、少しずつ変わっていく様子に、勇気をもらえるよ。

バ:話を聞いていて、私が読んだ『カミングアウト・レターズ』という本にも通じる部分があるかなと感じました。

店:気になるタイトル。

バ:登場するのはゲイやレズビアンの子と親、生徒と教師で、子供が“同性を好きだ”とカミングアウトしたときのことを振り返る手紙、それに対する親からの返事で構成されている本です。子供の手紙には、自分の心に正直に生きようとする強い決意が感じられる一方、親の言葉はショッキングで。

店:どんな言葉なの?

バ:子供に打ち明けられたとき、「僕は人を殺しましたと言われたような気分だった」とたとえている親がいるんですよね。のちに受け入れられても、カミングアウトされた瞬間には絶望があったことが包み隠さず書かれていて。

店:想像以上だった……。

バ:でも彼らの手紙を読めば読むほど、人を好きになる感情は同性でも異性でも一緒だな。何が違うんだろう?って思えてくるんです。誰かの普通に縛られず、皆が自分の心にまっすぐに生きられる社会になるといいな。

店:本当に。理解し合うことが必要なんだよね、きっと。もっといろんな本で、自分の考え方も変化、成長させていきたいね。

いか文庫

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加