デル ポトロがフェデラーとの名勝負、互いへの尊敬と友情を振り返る

デル ポトロがフェデラーとの名勝負、互いへの尊敬と友情を振り返る

  • WOWOWテニスワールド
  • 更新日:2022/09/23
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今年2月に涙でコートに別れを告げた元全米王者フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)が、「レーバー・カップ」(イギリス・ロンドン/9月23日~9月25日/室内ハードコート)を最後に現役を引退することを表明した元世界王者ロジャー・フェデラー(スイス)とのライバル関係、互いに抱いていた尊敬や友情について振り返った。スポーツウェブメディアSportskeedaが報じた。

二人の数々の対戦の中でも2009年「全米オープン」決勝がデル ポトロにとって特別なものであるのは当然のことだろう。そしてデル ポトロが言うには、フェデラーもニューヨークでフルセットを戦ったあの試合を、時を戻してやり直したい試合に選んだそうだ。もちろん、デル ポトロは笑顔で、やり直すチャンスをあげる気はないけど、と語った。

その試合でデル ポトロはセットカウント1-2でリードされながら逆転し、3-6、7-6(5)、4-6、7-6(4)、6-2で勝利して、フェデラーの6連覇を阻止してみせた。デル ポトロはインタビューで、2009年の「全仏オープン」準決勝でフェデラーにフルセットで敗れた時には、自分はグランドスラムで優勝することはないだろうと考えたという。

「2009年の“全仏オープン”準決勝は僕ら二人には決勝のように感じられた。ラファエル・ナダル(スペイン)がその前に敗退していたからだ。ロジャーはそれまで全仏で優勝したことがなく、僕はグランドスラムで優勝したことがなかった。試合は5セットまでもつれ、僕は何度も勝つチャンスがあった」

「なのに勝てなかった。二度と彼に勝つことはないだろうと思った。だけど“全米オープン”で勝った、彼が5連覇していた大会で。彼は前に言ったことがある、キャリアの中の一試合をやり直せるとしたらあの決勝だって。もちろんそのチャンスをあげる気はないけど」

そんなデル ポトロはフェデラー引退のニュースに驚いたという。「ニュースを聞いて悲しかった。この瞬間を予期していなかった。来年の“ウィンブルドン”に出場してくれることを願っていた。驚いたよ」

33歳のデル ポトロはまた、テニス界でのフェデラーのオーラについて語った。彼はグランドスラムで20回優勝しているフェデラーがテニス全体のレベルを上げたこと、どんな状況でも誰に対しても優しいことを褒め讃えた。

「何年も彼とツアーでプレーできたのは素晴らしいことだった。“ビッグ3”の最初の一人で、完璧さへの道を作り、テニスのレベルを上げた。彼がロッカールームに入ってくると、誰もが憧れと尊敬の目で彼を見て、挨拶をしたがった。そして彼はみんなに優しかった、特に僕にね」

さらにデル ポトロは準決勝を戦った2012年「ロンドンオリンピック」を回想。フェデラーが4時間にわたった3-6、7-6(5)、19-17という壮絶な試合を制したのだった。それによってフェデラーは銀メダル以上が確定し、デル ポトロはあと少しというところで逃したのだ。だが自国のためにメダル獲得が決まったにも関わらず、フェデラーはデル ポトロのために悲しんでいたという。

「彼はものすごい試合の末に僕を倒したのに、喜びよりも僕の悲しみに同情しているようだった。二人で素晴らしい試合をした後だったから」

その後デル ポトロは3位決定戦で上位シードだったノバク・ジョコビッチ(セルビア)を撃破し、銅メダルを獲得。一方のフェデラーは決勝でアンディ・マレー(イギリス)に敗れたのに、デル ポトロの勝利を喜んでくれたそうだ。

「ジョコビッチとの試合が終わった時、ロジャーとマレーの決勝はもう終わっていて、メダルの授賞式を待っていた。僕が授賞式のために控室に走って行くと、ロジャーが最初に僕を見つけて“なんでここに来たの?”と聞いた。僕が“ジョコビッチに勝ったんだ。メダルがとれてめちゃめちゃ嬉しいよ”と言うと、彼は僕をぎゅっとハグした。決勝に負けて金メダルを逃したところだったのに、僕のために喜んでくれた」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2009年「ATPファイナルズ」に出場した(後列左から)デルポトロ、ジョコビッチ、マレー、フェルナンド・ベルダスコ、ニコライ・ダビデンコ、ロビン・ソダーリング、(前列左から)フェデラー、ナダル
(Photo by Julian Finney/Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

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