「サステイナブルなお酒との付き合い方」とは?

「サステイナブルなお酒との付き合い方」とは?

  • フィガロジャポン
  • 更新日:2021/11/25

お酒をあまり飲まなくなって久しいのですが、周りの友人たちも「飲めるけど控えている」という人たちが増えてきました。
私自身、遺伝子検査では最強の分解能力を誇り、20代までには数々の武勇伝がありますが、いまではほどほどの付き合いが心地よくなってきました。
でも、気分がいい時、友人とのディナー、記念日などには飲みたい気分になるものです。

これから年末年始には、家族や仲間と集まって飲酒の機会も増えるでしょう。
お酒は付き合い方を間違えると身体を害しますが、上手に付き合えば一生涯の楽しい友人として仲良くもできます。

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お酒は発酵食品? 醸造酒はホールフード?

「発酵食品」と聞くと、身体にいいイメージがあると思います。
意外かもしれませんが、発酵食品の起源は、お酒なのです。
リンゴやベリー類など糖度の高い果物が、自然環境の中に存在する酵母菌によってアルコール発酵すると自然にお酒になります。
ブドウから醸造されるワインやリンゴから醸造されるシードルは、古代文明にも醸造の痕跡が残る人類最古のお酒とされています。

伝統的なお酒は、いずれも「醸造酒」。醸造酒とは、穀物やフルーツが微生物によって発酵したものを、蒸留せずにそのまま飲むものです。
穀物由来のお酒は、日本酒、ビール。フルーツ由来は、ワインやシードルが代表的です。
醸造されたものから蒸留という過程を経て、アルコール分を高めたお酒が、ウィスキーや焼酎、ウォッカなどの蒸留酒です。

発酵した食品そのままを飲む醸造酒は、ある意味「ホールフード(全体食)」とも言えます。
発酵食品として、原料そのものよりも、発酵の力によってアミノ酸、ビタミン類、ミネラル類が豊かになっています。これは、微生物の錬金術とも言えます。

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精製度が高まるほど毒。ベターなお酒の飲み方は?

ホールフードには、多様な栄養素や生理活性物質などが含まれ、その全体性によって、身体にいい影響を与えてくれます。何か特定の成分が単独でシャープな影響を与えるよりも、全体の総和によってマイルドに作用します。
逆に、精製度が高まり、全体性の中から何か特定の成分を抽出すると、その薬理効果は高まるものの毒性も高まります。
アルコールも、全体性を失って精製度が高まると、アルコールとしての作用も毒としての作用もシャープになります。
つまり、ホールフードとしての醸造酒のほうが、アルコールの作用がマイルド。精製度が高い蒸留酒は、シャープになります。

ホールフードとしての食の全体性の力、そして発酵による錬金術の恩恵に預かるには、伝統的な製法の醸造酒を適量飲むことをおすすめします。
私はなるべく「無濾過」「非加熱」「無添加」そして、できれば、プラネタリーヘルスの観点から「オーガニック」。こういったキーワードで選んでいます。
最近は、おもしろい自然派ワインやシードルもいろいろありますし、日本酒の酒造メーカーもこだわりのどぶろくや無濾過生原酒を製造しています。グルテンフリーの観点から、ブームのクラフトビールはごくたまに飲む程度にしています。

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糖度の高い醸造酒は、糖質の摂りすぎにも配慮したいので、日本酒はちびりちびり。
最近は、鳥取県のどぶろく専門の酒造メーカーの「源流どぶろく 上代」が気に入っています。
ワインやシードルもドライなものを毎日ではなく、「お酒があると楽しいな」「今日は飲みたいな」と思う日に、1〜2杯程度にしています。
バスク地方の伝統製法で作られたドライなナチュール・シードル「イサステギ」は、無濾過非加熱かつ乳酸菌による発酵も加わりまさに、発酵の恵みが享受できます。

最近では国内外問わずこだわりのメーカーの醸造酒が色々ありますから、楽しみながら付き合えるものを見つけてみては?

桐村里紗

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