2年ぶりに鏡を見て決めた。離乳食を拾い食いせず、「ご自愛」しよう

2年ぶりに鏡を見て決めた。離乳食を拾い食いせず、「ご自愛」しよう

  • かがみよかがみ
  • 更新日:2022/01/15
No image

「時節柄、何卒ご自愛くださいませ」

2021年、仕事のメールで最も多く入力した言葉は間違いなくこれだ。

茹だるように暑い日も、頬に当たる風が痛いほど寒い日も、ニュースが伝える感染者数が膨大な日も。

いつも指先だけでなく心から相手のご自愛を祈り、皆のご自愛を願い続けた一年だった。

普段は買わない1万円のバレッタ。自分へのご褒美は躊躇しなくていい

毎日娘を生かしながら、家事と仕事。日常を過ごすだけで精一杯で

12月末日、今年最後の「時節柄、何卒ご自愛くださいませ」を送信した私は、ふとエンターキーを押す指先に血が付いていることに気づいた。

絆創膏が入ったポーチを持ち化粧室へ急ぐ。

書類で手を切ってしまったのだろうかと蛍光灯の下でよく見てみると、そこにはぼろぼろに皮剥けとひび割れを起こし、指をグーパーする度に関節のあちこちから血が滲み、ミイラのように干からびて赤茶色になった両手が並んでいた。

爪はがたがたに伸びきりささくれだらけで、とても20代女性の手には見えないような酷い有り様だ。

一体いつからこんなことに。

驚きながら視線を上げると、そこには目の下のくまと肌荒れがマスク越しにでもはっきりと分かり、ボサボサのひっつめ髪がよく似合う小太りのやつれたおばさんが立っていた。

妊娠してから今日まで、毎日娘を生かしながら家事と仕事をこなし何とかぎりぎり日常を過ごすだけで精一杯だった私が、自分の姿をちゃんと鏡で見たのは約2年ぶりだ。

自分を大切にして、私にその価値があることを、私に伝えよう

これが、今の私?

信じられない。

肌も髪も体型も、私の知っている私とはあまりにも遠くかけ離れ過ぎている。

質感も色もシルエットも、何もかもが変で、なんだか私がとても可哀想な存在に思えてきた。

何も手をかけられていない姿でいたら、まるで私が何も手をかける価値がないみたいだ。

他人にご自愛ご自愛言ってきた私が、全然ご自愛できていなかった。

ご自愛とは、その字の通り自分を愛して、心身ともに健やかであるよう大切にすることだ。

綺麗になって美人ママだと思われたいとか、異性にモテたいとかではなく、自分で自分を大切にしてあげて、私にはその価値があるということを、私に伝えてあげる。

そのために、これから私はもっと意識的にご自愛してあげよう。

自分を愛して、心身ともに健やかであるよう、大切にしてあげよう

朝4時起きでお弁当を作り、娘を寝かしつけた後に夜2時までパソコンを叩き続けて毎日働き続ける手に、ハンドクリームを塗ってあげよう。

ネイルオイルも買ってみよう。久しぶりに美容室へ行って、切れ毛と枝毛と絡まった毛の塊達をカットしてもらおう。

家でも丁寧にシャンプーだけでなく、トリートメントまで使おう。

お風呂上がりに娘の保湿剤の余りを自分の顔に擦りつけるだけのスキンケアはやめて、自分の肌質に合った化粧水と乳液を用意しよう。

娘が床に投げ捨てた離乳食を泣きながら拾い食いして自分の食事とするのではなく、自分の為に温かなお味噌汁とご飯をよそってあげよう。

疲れた心を慰める手段としてチョコレートや菓子パンを吐くほど詰め込む代わりに、まずは簡単なストレッチや散歩をしてみよう。

一気に変えなくていい。

無理をせず、少しずつ。

自分を愛して、心身ともに健やかであるよう、大切にしてあげよう。

私の人生は、娘を産んだ瞬間に終わったわけではない。

これからも、私の人生は続いていく。

娘を言い訳にご自愛を放棄するのは、もうやめよう。

2022年、これからも私の人生を歩み続けていく私のために、私は、精一杯のご自愛をしていくことを、ここに誓います。

【厳選】「最高の相方」と信じていた夫と別れた理由。アイドルへの夢を絶たれた私が経験した苦難と、見つけた次の夢…11月に読まれたエッセイ

柚はちみつ

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加