「世界一醜くなりたい」と願っていた私は、矛盾に耐えられない

「世界一醜くなりたい」と願っていた私は、矛盾に耐えられない

  • かがみよかがみ
  • 更新日:2021/01/14
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私が12歳くらいの頃急速に周りの視線が変わっていった。

電車に乗っているだけでジロジロみられた。

「あの子可愛くない?」って言われて何人かの男子に話しかけられたけど怖くて無視してたら「なに感じ悪い」って言い捨てられた。

電車の中で男子学生数人がわたしを盗撮していた。そっち向いたら、「やばいバレた?」って小声で言ってたけどとっくにバレてる。

電車の中で小さい頃可愛がって貰ってたお姉さんの隣にいた男の人が私指して「あの子可愛くない?」って言った。そのあと返答したお姉さんの口調でお姉さんがその男の人好きだってわかった。

スキニーパンツをはいてみたい。でも「そういう目線」で見られるのかな

慰めて貰えないどころか虐められるだけ。この感情を封じていた

でもこんなこと誰にも言えなかった。

ほんとに辛いのに、これを言葉にしたら「なにそれ嫌味?」としか言われないだろうと思ってたから辛いと自分で認めることも出来なかった。だからこの感情はエッセイ何か書きたいなと思ったさっきまで、浮かんでこなかった。

多分それまで私はこの感情を持っちゃいけないと思っていたんだと思う。

誰かに言ったって誰にも慰めて貰えないどころか虐められるだけなら思う意味もないから封じてた。

「少女」から「女」になるところで周りの目に耐えられなくて私は「女」を捨てた。けどずっと捨てたつもりで捨てきれてなくって、今も昔もずっと足掻いてる。

かわいいって思われたいし、言われたい。道行く人に振り返られたいし、「あの子かわいい」って言われたい。けど実際それをされるとものすごく気持ち悪い。みんなこうなのかな? それとも私だけ? 今後もっとお喋りで自分をうまく表現できるようになったら周りの人に聞いてみたい。

12の頃らへんから大人の男性たちの「かわいい」の意味が変わった。前と同じことをしてるだけなのにふとしたときに、ちょっとぎょっとしたような狼狽えたような目をされるようになった。それはいま考えると少しセクシーとか色っぽいって言われるような行動だったり、あるいは大人の女性だったらはしたないと言われるような行動だったりした。けどそんなの当時の私にはわかんない。

そのあとなんか温度がある目線というのかな。それをふと同じ空間から感じるようになった。辿ると誰かしら男性がいた。気持ち悪いし、けど無視できなくて、どうにも出来なかった。

私が「好き」ってことを言動で示した時の反応が違ってきた。話してて楽しいからもっと話そう!って目を見てにっこにこ笑ってると、相手がなんか化け物になった。目線がスゥっと細くなって一段トーンが暗くなる感じ。それでちょっと目線が据わる。トロンとしたりもする。もちろん小さな時から知ってる人達は全くそんなことないけど新しく会う人達を気持ち悪く感じるようになった。どうして私を「女」としてみるんだろう?気持ち悪いよ助けてよ。

「お母さんが私を歯牙にもかけないくらい醜く」とお願いした

けどそうやって思ってお母さんのほうに振り返ると、お母さんが一番私のことを「女」として見ていた。わざわざ私の隣に来て腰の位置を比べて、「足長いねぇ。見てそろそろ私の足の長さ超える。背丈とか全然違うのに。うけない?」って、みんなの前で言うのをその当時なんどもなんども繰り返してた。

なんで??なんでそんなこと言うの?私のお母さんなのに。

あの当時、なんどその言葉を言われただろう。そしてその度にどれほど絶望しただろう。お母さんは私にとってお母さんでしか無かったのに、どうして同じ「女」という土俵で比べられなければならなかったんだろう。

私はそのとき本気で神様にお願いした。

「私を世界一醜くくして下さいお願いします。お母さんが私を歯牙にもかけないくらい醜くくしてくださいお願いします」

いま考えると本当に馬鹿馬鹿しいけど当時はとても子供だったから本気で願ってた。

その願いは3割くらいかなったと思う。

スタイルはあれからめちゃくちゃ悪くなったし、つねに猫背だったせいで顔の形も体型も気持ち悪くなったし、足の骨格とかも婉曲した。どんどん年頃になっていくのにどんどん人に見られることが減ったから確実だと思う。

まあ別に願いがかなったとかではなくて、成長期にそんなこと思い続けて周りの視線にビクビクして縮こまっていればある程度そういう風に成長するなといまなら思う。

びっくりすることにその後私は上半身だけ伸びに伸びまくって母親とほぼ同じ体型どんぴしゃりで成長が止まった。みんなに何度もスタイルがいいと言ってもらった体だけど、それでも私だけはそれを肯定できない。だってまるで私がお母さん以上にスタイルが良くなるのを許さなかった(と私がその当時勝手に思っていた)お母さんの呪いだと、勝手に思ってしまっていたから。正直今でもその思いを少し拭えないから。

私の体を大好きになりたい、過去ごと愛したい。でもどうしたら??

私は私の体を大好きになりたい。美しいって思いたい。醜くて人に見せてはいけないものだって思い続けていたくはない。だからこの過去ごとまるごと私を愛したい。できるかな。それかほかに私の体を愛する方法ってある?

この件に関して被害妄想が入ってるなとは思う。

お母さんは私を愛していたと思うし、その当時私の周りにいた大人たちだって私に不埒な行いをしようとしたわけでは決してない。わかってる。わかってるけど辛い。だって私が感じたことだって、それがどんなに被害妄想でもそれ自体は事実だから。だからどうか私がこの感情を肯定するのを許して欲しい。そしてそれをあなた達を傷つけないであろう場所でこうやって発散するのをゆるしてほしい。ごめんなさい。嫌いなわけじゃない。けどただあの瞬間のあの出来事が頭にこびりついて離れなくてどうしょうもない。

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どうすればいいんだろう。いまだってこれを書いたからってスッキリしてるわけではない。まだまだ書き足りてないし、何度も何度も違う角度から書いたところで私がこのトラウマを除去できるのかも分からない。罪の意識がなかった人たちをここまでボロクソに言うのに抵抗だってある。

けどもう辛い。耐えられない。どうしたらいい??

「女」として見られたい。

けど

「女」として見られるのがとても苦しい。

この矛盾を抱えて私はどうやって生きればいい?

かふはぐ

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