2021年の定時到着率、日系各社躍進 全世界トップはANA、“LCC”はソラシド 英Cirium調査

2021年の定時到着率、日系各社躍進 全世界トップはANA、“LCC”はソラシド 英Cirium調査

  • Aviation Wire
  • 更新日:2022/01/15

航空分野の情報を提供する英国の「シリウム(Cirium)」が公表した、2021年の航空会社別の年間定時到着率によると、運航規模の大きな航空会社を示す「グローバル(全世界)」部門の首位は全日本空輸(ANA/NH)だった。2位は日本航空(JAL/JL、9201)がランクインしたほか、「LCC部門」でソラシドエア(SNJ/6J)が首位を獲得するなど、日系各社の躍進が目立った。

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21年の定時到着率が全世界部門で首位となったANA(右)とLCC部門でトップとなったソラシドエア=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

航空会社別のデータでは、便数や提供座席など運航規模の大きな会社を示す「グローバル」のほか「アジア太平洋」と「北米」「欧州」「中南米」「中東・アフリカ」の5地域別に集計し、定刻に対して15分未満の遅延を「定時到着」と定義。航空会社を「メインライン」と「ネットワーク」に分別し、グループ航空会社のうち、中核となる社が運航するものを「メインライン」、中核社のほかグループ航空会社の運航便を含めたものを「ネットワーク」と分類している。

このほか単一機材で運航している航空会社など、LCC(低コスト航空会社)各社を中心として「LCC」に分類。LCCの区分は、国連の専門機関ICAO(国際民間航空機関)のカテゴリーに準拠した。

今回の年間調査では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による旅客減を考慮し、2021年は6月から12月までの運航実績を対象にした。シリウムによると、2021年は2500万便程度を運航。前年比では10%増加したものの、コロナ前の2019年と比較すると36%減となった。

—記事の概要—
・グローバル
・アジア太平洋
・北米
・欧州
・中南米
・中東・アフリカ
・LCC

グローバル

全世界の航空会社を対象にした「グローバル」では、中核社を対象とした「メインライン」部門でANAが1位を獲得。定時到着率は95.04%、運航便数は6万2146便、運航の完了・達成率を示す「コンプリーションファクター」は99.24%だった。2位はJALで、定時到着率が94.13%だった。3位はアエロフロート・ロシア航空(AFL/SU)で、定時到着率は91.05%だった。

グループ航空会社の運航便を含めた「ネットワーク部門」も、ANAグループが首位。定時到着率は95.28%、運航便数は10万6987便、コンプリーションファクターは99.07%だった。2位はJALグループで93.85%、3位はスペインのイベリア航空(IBE/IB)で91.74%だった。

アジア太平洋

アジア太平洋のメインライン部門は、ANAが1位を獲得。2位はJALだった。3位はヴァージン・オーストラリア(VOZ/VA)で、定時到着率は88.07%だった。

グループ航空会社の運航便を含めた「ネットワーク部門」も、ANAグループが首位。2位はJALグループだった。3位はヴァージン・オーストラリアで88.01%だった。

北米

北米のメインライン部門は、デルタ航空(DAL/DL)が1位を獲得。定時到着率は87.80%、運航便数は50万7751便、コンプリーションファクターは99.82%だった。2位はアラスカ航空(ASA/AS)で、定時到着率が81.72%だった。3位はアメリカン航空(AAL/AA)で、定時到着率は80.47%だった。

ネットワーク部門もデルタ航空が首位。定時到着率は88.05%、運航便数は86万8701便、コンプリーションファクターは99.67%だった。2位はアラスカ航空(83.46%)、3位はアメリカン航空(81.79%)だった。

欧州

欧州のメインライン部門は、スペインのブエリング航空(VLG/VY)が1位を獲得。定時到着率は92.13%、運航便数は9万514便、コンプリーションファクターは99.76%だった。2位はスペインのイベリア・エクスプレス(IBS/I2)で、定時到着率が91.81%だった。3位はノルウェー・エアシャトル(NAX/DY)で、定時到着率が91.54%だった。

ネットワーク部門はブエリング航空が首位。定時到着率は92.08%、運航便数は9万674便、コンプリーションファクターは99.76%だった。2位はイベリア・エクスプレスで91.81%、3位はイベリア航空で91.74%だった。

中南米

中南米のメインライン部門は、パナマのコパ航空(CMP/CM)が1位を獲得。定時到着率は90.25%、運航便数は4万4126便、コンプリーションファクターは99.78%だった。2位はアルゼンチン航空(ARG/AR)で、定時到着率が89.17%だった。3位はアズール・ブラジル航空(AZU/AD)で、定時到着率が88.91%だった。

ネットワーク部門もコパ航空が首位。定時到着率や運航便数などは、メインライン部門と同じ実績値だった。2位はアルゼンチン航空(89.17%)、3位はアズール(88.91%)だった。

中東・アフリカ

中東・アフリカのメインライン部門は、南アフリカのサフエアー(SFR/FA)が1位を獲得。定時到着率は96.44%、運航便数は1万4344便、コンプリーションファクターは99.83%だった。2位はロイヤル・ヨルダン航空(RJA/RJ)で、定時到着率が89.09%だった。3位はエミレーツ航空(UAE/EK)で、定時到着率が86.75%だった。

ネットワーク部門の上位3社はメインライン部門と同じで、サフエアーが首位。定時到着率や運航便数などは、メインライン部門と同じ実績値だった。2位はロイヤル・ヨルダン航空(89.09%)、3位はエミレーツ航空(86.75%)だった。

LCC

LCC部門の1位はソラシドエアで、定時到着率は97.93%、運航便数は1万3955便、コンプリーションファクターは99.01%だった。2位はスターフライヤー(SFJ/7G、9206)で、定時到着率が97.75%だった。3位はタイ・エアアジア(AIQ/FD)で定時到着率が97.47%だった。

Yusuke KOHASE

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