城崎温泉でキャンセル続々 21年の豪雪で大被害...岩津ねぎ、今回は軽微か 兵庫・但馬

城崎温泉でキャンセル続々 21年の豪雪で大被害...岩津ねぎ、今回は軽微か 兵庫・但馬

  • 神戸新聞NEXT
  • 更新日:2023/01/26

今季最強の寒波の影響で、兵庫県の但馬地域でも24~25日にかけて、まとまった降雪があった。小中学校などはほとんどが休校し、各地で車の立ち往生や物損事故などが相次いだ。兵庫北部の大雪・波浪警報は25日午前10時ごろに解除されたが、26日も冷え込みは続くとみられ、路面の凍結などに注意が必要だ。

No image

物販店が並ぶ城崎温泉街も一時、強い雪と風に見舞われた=豊岡市城崎町湯島

神戸地方気象台によると、25日午前の最低気温は和田山が氷点下5・8度、豊岡が同3・2度、香住が同2・9度で、最も寒い時期を下回った。最高気温も上がらず、3地点とも1度を下回った。同日午前11時までの24時間降雪量は、和田山が29センチ、豊岡が20センチだった。

冷え込みによる路面凍結や積雪もあり、各地で車の事故なども多発した。豊岡署によると、豊岡市日高町山宮の国道482号では、同日午前1時50分ごろにトラック1台が立ち往生。午前7時半ごろまで片側通行となった。同市上佐野の北近畿豊岡自動車道・但馬空港インターチェンジ付近でも、24日夕方にトラック2台が一時立ち往生した。

交通も乱れ、但馬空港では25日発着の4便がいずれも欠航。JR山陰線や播但線では、特急の「こうのとり」「はまかぜ」が一部運休し、普通列車も運休や遅れが出た。

JRでの来訪者が多い城崎温泉(豊岡市城崎町)の宿泊施設などでは、25日のキャンセルが相次いだ。

旅館「西村屋本館」では同日宿泊分が6件解約に。JR日帰りプランの昼食を受け入れる「三國屋」は、利用者の10組約30人分がキャンセルとなった。田岡浩典代表は「JRが運休となると影響は大きい」と肩を落とした。

城崎温泉駅では同日午前9時半ごろから、本来乗るはずだった特急の運休に伴い、別の便の乗車券を求める観光客であふれた。1泊2日で大阪から訪れた男性(75)は「心配になって早めに駅に来た。(25日に特急が)動かなかったら、もう1泊かな」と、電光掲示板を見つめていた。

一方、湯村温泉(新温泉町湯)の旅館「朝野屋」では、雪の影響は限定的だった。多くの宿泊客が鉄道でなくマイカーで来訪。25日午前時点で道路状況に大きな乱れがなく、解約もほとんど出なかったという。朝野泰昌社長は「雪化粧した温泉街を楽しんでもらえれば」と話した。

■雪よけネット補助制度が奏功

朝来市によると、2021年度の冬の豪雪で大きな被害を受けた同市特産の岩津ねぎの被害が、今回の大雪では軽微になりそうという。観測史上最多となった21年12月の24時間降雪量71センチに比べて、今回の雪は量も少なく、「乾いた」軽い雪だったことに加え、同市が22年度に実施した雪害復旧や雪よけネット導入の補助も奏功したという。

21年度は、栽培面積約2700アールのうち、65アールで被害が発生。雪に埋まったネギは無理に収穫しようとすると、葉が折れるなどネギ自体を傷めてしまう恐れがある。21年度は生産者の収入維持のため、生産組合などでつくる産地協議会が特例として出荷の基準を緩めて販売する事態となった。

それを受けて、同市は22年度に補助制度を導入。岩津ねぎの栽培面積は21年度並みの約2700アールとなり、うち25人の計約520アールで雪よけネットが更新、新設された。

同市の担当者は「まだ雪に埋もれていて全容は分からないが、今のところ、被害の連絡はない。今回程度の雪ならば、被害はかなり防げているのではないか」と推測している。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加