国道171号での交通事故防止を目的に、兵庫県交通機動隊と伊丹、西宮、尼崎北署は合同で交通取り締まりを行う「171(いらない)隊」を結成した。事故はいらない、との思いを込めて名付け、巡回や速度取り締まりを強化する。

取り締まりに出動する171隊の隊員たち=伊丹署
国道171号では今年に入って5月末までに人身事故が62件発生し、うち2件は死亡事故だった。伊丹署によると、交通量が多い昼間は追突事故が頻繁にあり、速度超過が増えがちな夜間は重大事故が目立つなど、他の路線と比べても人身事故が発生しやすいという。
同隊はパトカー5台、白バイ10台、道路維持作業車1台と22人の隊員で構成。伊丹署での発隊式では、伊丹署交通課の白バイ隊員渡辺拓也巡査長(31)が宣誓した後、白バイやパトカーが取り締まりに出動した。同隊による取り締まり強化は当面続けるという。
同署交通課長で同隊の隊長も務める松田友也警部(48)は「事故は一瞬だが、後悔は一生。悲しむ人を無くすために、厳しく取り締まりを進めていく」と話した。(池田大介)