大阪ダービーで勝ち切れなかったセレッソ。手痛いドローに見えた収穫と不安材料

大阪ダービーで勝ち切れなかったセレッソ。手痛いドローに見えた収穫と不安材料

  • サッカーダイジェストWeb
  • 更新日:2021/05/03
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負傷離脱から復帰した坂元。今後も攻撃のキーマンとして、かかる期待は大きい。写真:塚本凛平(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ12節]C大阪1-1G大阪/5月2日(日)/ヤンマースタジアム長居

大阪ダービーの1-1という結果は、ホームで迎えたC大阪にとっては負けに等しいドローとなった。序盤から主導権を握り、チャンスの数でもG大阪を圧倒。試合内容でいえば、依然として調子の上がらない宿命のライバルに快勝していてもおかしくなかった。

それでも、掴んだ勝点は「1」。中島元彦のゴールで先制も、パトリックのPKで追いつかれる。無観客開催による営業面の打撃に加え、ピッチでも手痛い引き分けを喫した。

悔しすぎる結果に終わったが、今後への収穫は少なからずあった。ポジティブな要素に目を向けると、左太腿の負傷で戦列を離れていた坂元達裕の復帰とともに際立ったのが、新たに加わったDFチアゴのパフォーマンスだった。

隔離期間後に合流してからまだ2週間程度ながら、ダービーでさっそくセンターバックの一角で移籍後初先発。前で潰し切れる強さ、1メートル91センチという長身を生かした高さで存在感を示し、G大阪に流れの中でほぼ決定機を与えなかった。右足から何度もフィードを繰り出すなど、攻撃に対する意識の高さも見せた。

同じくデビュー戦となったダンクレーも含め、レヴィー・クルピ監督は「センターバックのふたり。空中戦の強さなど、本当に良かったと思う」と称賛した。チアゴはアトレチコ・ミネイロ時代にクルピ監督の下でプレー。戦術を理解しているという強みがあり、昨季まで在籍したマテイ・ヨニッチ(現・上海申花)のようなディフェンスリーダーになり得る可能性がある。

離脱している瀬古歩夢、ダービーではサブに回った西尾隆矢、そしてメンバーから外れた進藤亮佑らを含め、センターバック陣の層は一気に厚くなった。

一方で不安視されるのが、個に頼りがちな攻撃面だろう。この一戦で誰よりもチャンスに絡んでいたのが、怪我が癒えて6試合ぶりに戦列復帰した坂元。自身が好機を演出するだけでなく、右サイドでの仕掛け、そして相手を引きつけることで攻撃に変化を生み出した。

復帰戦とあってコンディションなどが考慮されたのか、63分で途中交代。その後にC大阪の攻撃が停滞したことは、その存在の大きさを改めて証明する形となった。

G大阪戦で左太腿裏を痛めて負傷交代した大久保嘉人が長期離脱となれば、攻撃陣の構成は再編されることになる。デビュー戦となったアダム・タガートはまだ身体の重さを感じさせる動きで、大久保の負傷により23分から緊急出場となったが、63分に途中交代。本調子からはまだほど遠い印象だ。
開幕から前線の柱に据えられている豊川雄太は、走力を生かしたパワフルな動きが光る一方、8試合連続無得点と結果が出ていない。G大阪戦でもPKを失敗。FW陣では加藤陸次樹が虎視眈々と先発の座を狙っており、79分から清武弘嗣をトップ下の位置に入れたことを踏まえれば、今回のダービーで今季2得点目をマークし、インパクトを残した中島が左MFなどでスタメンに抜擢されることも考えられる。

「選手の能力を考えれば、もっともっと良いものを出せる」

1点止まりだった攻撃面に関して、物足りなさを強調したクルピ監督。連係を高めるのか、それとも融合する個を入れ替えるのか。今後も試行錯誤が続きそうだ。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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