永山瑛太が恩師・田村正和から受け継いだ役者魂...『リコカツ』と『さよなら、小津先生』の共通項

  • 日刊サイゾー
  • 更新日:2021/06/11

6月4日に放送された『リコカツ』の第8話で、永山瑛太が演じる小原紘一が突如、古畑任三郎のモノマネを披露、他局ながらテーマソングまで流れる演出に、視聴者がSNSで大盛り上がりする一幕があった。「いきなり古畑任三郎出してきて笑った。他局なのに。」「急な古畑任三郎やめて(笑)」という声や「やばい…古畑任三郎リスペクト 泣ける」「田村正和さんへの気持ちが古畑任三郎ぶっ込んだことで伝わるよ……」と感動する声などが続々 と上がっていた。

5月18日に逝去が報じられた俳優の田村正和。永山は2001年に放送された自身のドラマデビュー作『さよなら、小津先生』(フジテレビ系)で臨時教師役を演じた田村の生徒役として共演している。当時18歳だった永山は、田村から直接的にも間接的にも、俳優として数多くのことを学んだのだろう。突然の訃報から一夜明けた5月19日、永山はSNSに<打ち上げの時に、私に沢山の事をお話ししてくださいました。『君は、とにかく俳優を続けなさい』正和さんの御言葉、胸に刻み、俳優人生、続けていきます。>と追悼の言葉を綴っていた。

田村といえば俳優としてのイメージを守るために、私生活を一切明かさないばかりか人前で食事を取ることすらしないなど、徹底した役作りと、ストイックなまでの役者魂で知られる。時代劇から現代劇、シリアスからコミカルまでその唯一無二の存在感で、数々の作品を名作に引き上げてきた。『さよなら、小津先生』もまた田村演じる小津先生と永山ら演じる生徒たちの交流を描いた心に残る名作で、2001年に起きた同時多発テロを受けて描かれた、“再生”をテーマにしたヒューマンドラマだ。

それから20年の時を経た、2021年。世界は新型コロナウイルスの世界的感染拡大、という新たな苦しみのなかにある。永山は自身が出演している現在公開中の映画『HOKUSAI』の報告会で<この生業に携わるうえで、僕はこんな時だからこそ誠心誠意思いっきり芝居をして、日本中の皆さんを少しでも明るい気持ちにすることができたらいいなぁと思って毎日生きています>と思いの丈を語っていた。どうにもしがたい現実に苦しみながらも、『リコカツ』のドラマを観て永山のその完璧な役作りや迫真の演技に笑い、感動をしている人もいるだろう。

『リコカツ』もまた、離婚をきっかけにそれぞれの人生の再生、再構築を描いたドラマだ。離婚を経て、相手を思い自分を見つめ直す咲(北川景子)と紘一。乳がんに冒され財産を若い男に持ち逃げされた咲の母や、長い間家族のために生き、ようやく自分のために生きる道を選んだ紘一の母たち。6月11日放送の第9話のサブタイトルは「やり直すことに遅すぎることはない!?」だ。最終回に向けそれぞれが人生をどうやり直すのだろうか。

田村から受け継いだ永山の役者魂は『リコカツ』での永山の演技にしっかりと生きている。それはこの“苦しみを経て成長する、再生と希望の物語”の要となっていて、私たちの心に刻まれることになるかもしれない。

■番組情報
金曜ドラマ『リコカツ』
TBS系・毎週金曜午後10時~
出演:北川景子、永山瑛太、高橋光臣、白洲 迅、宮崎美子、酒向 芳、三石琴乃、平田満 ほか
脚本:泉澤陽子
演出:坪井敏雄、鈴木早苗、韓 哲、小牧 桜
プロデューサー:植田博樹、吉藤芽衣
音楽:米津玄師
製作:TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/rikokatsu_tbs/

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