オリ・田嶋がプロ初“歓”封!わずか2安打、二塁踏ませず「投手としていい経験」

オリ・田嶋がプロ初“歓”封!わずか2安打、二塁踏ませず「投手としていい経験」

  • SANSPO.COM
  • 更新日:2020/09/17

(パ・リーグ、オリックス2-0楽天、14回戦、オリックス8勝5敗1分、16日、ほっと神戸)九回2死で一度、プレートを外した。「頭の中がリラックスするイメージで」と目を閉じる。最後の打者を遊飛に打ち取ると、オリックス・田嶋はようやく笑った。バッテリーを組んだ伏見から頭をポンポンと叩かれ、笑顔のチームメートに囲まれる。74日ぶりの2勝目はプロ初完封勝利だ。

「もうあの~、うれしい、これだけですね。初回からストレートでどんどん押せていけて、僕の投球ができたので、よかったです」

118球の熱投。お立ち台で「疲れは?」と聞かれると「あ、疲れはあります」と素直に答え、ファンを沸かせた。

圧巻だった。最速151キロの直球を軸に楽天打線を2安打に封じ、二塁すら踏ませない。今季のチーム初完封勝利に、中嶋監督代行も「よく投げてくれた」とたたえた。

2018年のルーキーイヤーは6月までで6勝をマークするなど新人王の大本命だったが、6月末に左肘を負傷。リハビリにシーズンの大半を費やし、その後も相次ぐ体調不良に悩まされた。能力は球界トップクラスと評されながらも、過去2年間で通算9勝。チームに貢献できないことが何より悔しかった。

「本当に悔しくて自分に腹が立ちました」

その思いを胸に進化を遂げた。昨オフには可動域を広げるトレーニングを励み、投球フォームも改良。「0、100です」と説明する新たなスタイルは、力みなく始動し、リリースの瞬間にだけ力を込める。さらに他球団の選手の投球動画で得た情報を参考に、フォークも習得した。

「プロの完投するすごさっていうのが分かりましたし、今後につなげられたら大きいんじゃないかな。投手としていい経験になりました」

また1つ、成長して山岡、山本との3本柱が完成。もう悔しい思いはしない。左のエース道を歩み始める。 (西垣戸理大)

データBOX

◎…オリックスの投手が完封勝利するのは今季初。昨年8月17日のロッテ戦(京セラ)で竹安が達成して以来。チームの完投勝利は今年7月12日の日本ハム戦(京セラ)で山本が達成して以来、今季2人目

◎…田嶋が9回を投げきるのはプロ入り初。これまでは7月18日のソフトバンク戦(京セラ)で8回を投げたのが最長

田嶋 大樹(たじま・だいき)

1996(平成8)年8月3日生まれ、24歳。栃木県出身。小3で野球を始め、佐野陽西中時代は硬式の鹿沼ボーイズで日本代表を経験。佐野日大高では1年夏からベンチ入りし、3年春の選抜4強。JR東日本では1年目から都市対抗に出場。2018年にD1位でオリックス入団。通算35試合に登板し、11勝11敗、防御率3・71(16日現在)。182センチ、82キロ。左投げ左打ち。年俸1800万円。背番号「29」

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田嶋がプロ初完封。高い潜在能力が、ついに開花した(撮影・岡田茂)

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