味方良介が「熱海殺人事件」主演で生きる力を届ける

味方良介が「熱海殺人事件」主演で生きる力を届ける

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2021/01/14
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「もっと、もっと味方良介を知ってもらいたい」と、話した(撮影・丹羽敏通)

今年注目の若手俳優、味方良介(28)がこのほど日刊スポーツのインタビューに応じた。14日から主演舞台「熱海殺人事件 ラストレジェンド ~旋律のダブルスタンバイ~」(東京・紀伊国屋ホール)が初日を迎える。コロナ禍での上演だが、培ってきた胆力で観客に「生きる力」を届ける。

-主人公の刑事、木村伝兵衛を演じるのは2年ぶりです

味方 なかなかやっぱりハードな作品ですけど、今回はダブルキャストなので、久々に外からも見て。すごくいい作品だな、っていうのが率直な感想ですね。愛が詰まっていて、怒りもあって、優しさもあって。魅力的な人たちがうごめいているのが、2時間に凝縮されている作品です。

-同作では4回目の主演になります

味方 やっぱりせりふが頭の中にもありますし、染み付いているので、やり方を変えながら。ただ突っ走っていくんじゃなくて、ちゃんとブレーキをかけながら、トライしていますね。前とはまた全然違うものになっています。石田(明)さんとも3回目になるので、また別の刺激を互いに求めながら。他のキャストも変わっているので、さまざまな要素をもらいながら、木村伝兵衛が作られていると感じています。

-紀伊国屋ホール改装工事前、最後の公演となります

味方 気持ちはめちゃめちゃ入りますね。2年前で一度燃え尽きにいった部分があったので。改装前最後で、「熱海殺人事件」に出られるなら、やるしかないでしょ、っていう感じです。あとから見た時に、「あの時の改修前最後の公演はこの作品だったんだ」って、僕らの名前が残っているっていうのはすごい幸せなことじゃないですか。たくさんお世話になった劇場なので。もう1回立てるっていうのがありがたいことですよね。

-膨大な量のせりふを猛スピードで発し続ける、体力的にもかなり厳しい舞台です

味方 最初(17年)は全然でしたね。ただ言っているだけというか、スピード勝負で。ただ言って走って逃げていくだけのような1回目でした。でも、走って逃げたからこそ分かる大変さとかもあって。だから、2回目をやった時には、石田さんが参加したのもあるし、経験のない16歳2人と、負けん気の強い(木崎)ゆりあがいたりして。あえてひとりよがりになって、魔王みたいに、「俺より前に出るんじゃない」みたいな2回目があって、3回目はより一歩引く感じでした。どんどん立ち位置が変化していきましたね。

-石田さんとの出会いは大きかった

味方 3回目(19年)なんか、熱海の本番の後、すぐに石田さん含む4人で「銀幕の果てに」の稽古に行ったりして。石田さんは、「熱海」やった後に「VS嵐」とか行って、そこから稽古に来たりしてましたから。僕らの3倍は動いていると思いますよ。

-今回共演する2人の女性キャスト、まずは乃木坂46新内眞衣さんの印象は

味方 女優さんの力って、稽古場でももちろん、もがくんですけど、本番になってから開花する人が多いんですよね。新内は特に、見られる仕事をやっている人なので。稽古の序盤は「この人はここに何をしに来たんだろうか?」って思った時もあったんですけど(笑い)。それがやっぱり稽古を経ていくと、彼女の中でも何かのスイッチが入ったみたいで。葛藤がある中でも、すごく強くなっていて。もちろんアイドルだとは思うんですけど、舞台ではさらけ出してほしいですね。これができるんだ、っていうところを、周りに見せつけてほしいですね。

-愛原実花さんは

味方 逆に愛原さんは経験豊富だし、やってきている実績があると思うんですけど、「熱海殺人事件」って、「これはこれなんだ!」って思ってやらないといけない部分があって。経験を踏まえて考えながら台本読んでも、ちんぷんかんぷんになることがあるとは思います。本番になったら、またお客さんとか、舞台の空気からもらうパワーがあると思うので、始まってからが楽しみですね。

-味方さんは昨年1月のフジテレビ系「教場」でドラマ初出演を果たしました

味方 最初は本当に、右も左も分からない中でのトライでした。今まで自分が舞台でやってきたことを、全部ぶつけましたね。そこから、こういう風に見せたほうがいいんだな、とかこういうトーンでも伝わるんだな、って知っていきました。映像だと、より繊細というか、舞台で遠くにいる人には見えないところも見せられるというか。それが舞台での演技にも生きるし、やっていいことっていうのが増えた気がしますね。

-「教場」主演の木村拓哉さんからはどんな言葉を

味方 「教場」では戦って、出し切って、全部ぶつけたんですね。最後のシーンを撮り終わった後に、肩をぽんとたたかれて、『今日帰った後、お前、レモンサワーうまいだろうな』って言ってくれたんです。あ、何か伝わったんだなって思えて、すごくうれしかったですね。「お疲れさん」でも「よかったよ」でもないけど、木村さんなりの愛情だったんだな、って思っています。

-フジテレビ系スペシャルドラマ「桶狭間 OKEHAZAMA~織田信長~(仮)」(放送日未定)など、今後もドラマ出演を控えています

味方 映像の作品にも、もちろんたくさん挑戦していきたいです。もっと味方という人間を知っていただいた上で、舞台にも足を運んでいただきたいです。舞台はやっぱり僕にとって一番大事なところなので。観劇していただくことで、舞台に関わっている人や作品をもっと知ってもらえるし。出ている他の人間を見て「こいつすごいな!」って思ってもらえれば、もっと舞台が活性化されると思うので。

-「桶狭間 OKEHAZAMA~織田信長~(仮)」主演の市川海老蔵さんの印象は

味方 すごい人です。役でもそうなんですけど、本当に織田信長というか、「殿」なんですよ。普段からとても優しくしてくれるし、絶対的にいい人なんですけど、「殿」であることを許されるというか、それだけのものを背負っている。そして、やっぱりあの眼力。あの目を見たら、みんな好きになっちゃうと思いますね。

-今回は感染対策を徹底した上で、コロナ禍での上演となります

味方 僕らにとっては、この時期に舞台をやれる環境があるって、すごいぜいたくなことだと思います。やりたくてもやれない人たちもいっぱいいる中で。だから、変わらず全力でやるのみ、というか。それを超えるだけの力が演劇にはあると思うし、やるって選択をしてくれる人がいるなら、僕らはやり続けるしかないし。感謝して、やる。1日1日、手を抜かないでやる。明日、できなくなるかもしれないんだから。稽古場で、毎日全部出し切らないと。

-非常にスタンスが明確ですね

味方 僕らが舞台をやって、それを見ていただいたことで、もっと「生きよう」って思ってもらえたらいいなと思います。混沌(こんとん)とした、みんな縛られたこういう時代でも、「熱海」を見て、「わ~すげーな! この1年、苦しかったけど、明るい気持ちになった! 元気もらった!」「明日からもう1回頑張ろう!」って思ってもらったらいいな、と思いますね。

-2021年の抱負は

味方 1つでも多くの作品に、携われるだけ携わりたいなって思いますね。今は無理し時だと思うので、ちょっと無理してでも。死なない程度に、死ぬ気で。いろんな人の目に味方という人間がとどまってくれたらいいな、って思いますね。

【聞き手=横山慧】

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