「LUMIX G100」“写真機”としての実力検証 これはもしや、古き良き「G」の再来!?

「LUMIX G100」“写真機”としての実力検証 これはもしや、古き良き「G」の再来!?

  • マイナビニュース
  • 更新日:2021/07/21
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ソニーの「VLOGCAM ZV-1」とパナソニックの「LUMIX G100」は、ともにVlog(日常を記録する動画ブログ)用の動画を撮影するための機能を強化したビデオブロガー向けのカメラとして登場しました。しかし、いずれも本体サイズの割に比較的大型のセンサーを搭載しており、Vlog用途だけではもったいないほどの性能を備えています。これらのVlog用カメラ、普通のスチルカメラとして写真の撮影に使っても満足できるのか…?と疑問に感じた落合カメラマンに、使用感をリポートしてもらいました。前回のZV-1に続き、今回はLUMIX G100です。

ソニー「ZV-1」“写真機”としての実力検証 これはもしや、アレのある種の進化形!?

Vlog撮影や動画撮影にあまり傾倒しすぎていない

そもそも「ぶいろぐ」っていう音の響きが嫌……という導入は、ソニー「ZV-1」の記事と同じだったりするのだけど、実際に使い比べてみたら、お仕着せな要素はZV-1に濃厚であることが判明。それってつまり、「Vloggerが好みそうな機能を載っけましたぁ! ありがたく思え!! 使え!!」ってな姿勢や態度はZV-1の方にあからさまである一方、パナソニック「G100」はもっと控えめというか、Vlog撮影に係る利便性の向上は図りつつも、一歩踏み込んだところの使い方や楽しみ方には「どうぞご自由に」というスタンスが感じられたということ。どちらがありがたいのかはユーザー自身が感じ判断することになると思うのだけど、個人的にはG100の慎ましやかなたたずまいが身に沁みました。グイグイ来られると引いちゃうタイプなもんで(笑)。

「G」の名が示すとおり、G100はコンデジではなくレンズ交換式のマイクロフォーサーズ機。規格上はG9やGH5シリーズなどと肩を並べるともいえるモデルなので、それら上位機種と同様、豊富な交換レンズ群を存分に使い倒すことも可能な高いシステム拡張性を持っている。

ボディは、中央部に一眼レフでいうところのペンタプリズム部っぽい出っ張りのある、いわゆる「一眼スタイル」で、当該部分には十分な視認サイズを持つEVFを装備。全体の雰囲気は、「古き良きパナのG」といった感じで、GHシリーズが登場した後しばらくの間、入門機やパパママカメラ、果てはベテランの好む有能な中堅機など、さまざまな顔を持つことになったG5あたりの存在感とダブる印象があったりもする。

でも、実際には、写真を撮るためのカメラとしてみた場合は、かつてのG5クラスよりもハードはさらにシンプルだ。製品写真では、ボタンやダイヤルの存在が余りにシンプルすぎて、ガチャで出てきそうなミニチュアに見えちゃうほど。質素なことこの上ない外観には、ぶっちゃけ安っぽさもチラホラ漂っていたりするのだけど、でも考えてみると、この「チョ~簡素で軽くてちっちゃい一眼スタイル」って、現代のミラーレス機がどこかに忘れてきてしまっている有益なキャラの復活にもなり得るのでは? かつては「女流一眼」でならしたことのあるGシリーズも、いつの間にか果てしなく高いところまで上り詰めてしまっているからねぇ…。

しかも、キットを組むレンズが懐かしの(?)LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.Sときた。いや、まだ現行品なので懐かしんではイケナイと思うのだけど、このレンズってあの超小型名機「GM1」とコンビを組んでいた超小型標準ズームレンズだよね? GM1、良かったなぁ。コロナ禍の混沌に抗えず、同レンズを装着したまま数カ月前、ついに手放してしまったのだけど、まさかそのキットレンズにこんなカタチで再会することになるとは!
小型軽量でシンプルな作りながら、写真カメラとしても有能

今回G100で撮った写真は、細部に緩めの印象を抱くことが多かった。これ、最初はカメラの画作りがそうなのかと思ったのだけど、アレコレ試してみた結果、どうやらLUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.Sの描写にその傾向があるようだ。現代の感覚でいうと、まぁまぁよく写るけど超絶高画質なレンズではないってこと。まぁ、実勢価格2万円台の超小型な標準ズームレンズに何をいってるんだいって感じではありますが。

そして、キットレンズの描写に不満があるのなら、もっといいレンズを使えばいいだけの話でもある。なんてったって、G100はレンズ交換できるんだから。この「小ささ軽さを優先しうる高い拡張性」は、マイクロフォーサーズならではの強みだといえるだろう。他のシステムには容易にマネのできないところだ。

動画撮影時にモニターしている撮影画面を赤い枠がガッと囲むという、シンプルながら高い視覚効果をもたらす工夫は、「今、撮ってまっせー」のアピールに最高効率の効果を与えることになっている。そういった身近なところでさりげなくVlog撮影をフォローしている姿勢がいい。AFも、瞳AFを含め最新の使い心地に近いものが備わっており、安っぽい外観に似合わず中身は手堅く硬派。フォトスタイルも最新の態勢で固めているなど、写真を撮る道具として不満を感じさせるのはスピード(連写コマ速や書き込み速度)以外にはないって感じ。ナニゲに有能なお散歩スチールカメラになってくれそうなG100なのであります。

落合憲弘 おちあいのりひろ 「○○のテーマで原稿の依頼が来たんだよねぇ~」「今度○○社にインタビューにいくからさ……」「やっぱり自分で所有して使ってみないとダメっしょ!」などなどなど、新たなカメラやレンズを購入するための自分に対するイイワケを並べ続けて幾星霜。ふと、自分に騙されやすくなっている自分に気づくが、それも一興とばかりに今日も騙されたフリを続ける牡牛座のB型。2021年カメラグランプリ外部選考委員。 この著者の記事一覧はこちら

落合憲弘

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