打率と盗塁でMLBトップの成績なのに...“無冠”が確定しているマルテが奮闘中

打率と盗塁でMLBトップの成績なのに...“無冠”が確定しているマルテが奮闘中

  • ベースボールキング
  • 更新日:2021/09/24
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アスレチックスのスターリング・マルテ

◆ 個人タイトル争いも激化!

9月中旬を迎え、メジャーリーグのプレーオフ争いも佳境に入ってきた。

それと同時に熱を帯びているのが、個人タイトルを巡る争いだ。

中でも日本で注目を集めているのが、大谷翔平(エンゼルス)とウラジーミル・ゲレロJr.(ブルージェイズ)、そしてサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)が火花を散らすア・リーグの本塁打王争いだろう。現地時間14日の試合を終えて、ゲレロが45本でトップを走り、それを大谷が44本、ペレスが43本と1本差で追う展開となっている。

激戦となっているのは、両リーグの首位打者争いも同じだ。ア・リーグはゲレロが.3155で本塁打とともに打率でも先頭を走っているが、2位のマイケル・ブラントリー(アストロズ)がわずか“5毛”の差で追撃中。さらに3位のユリエスキ・グリエル(アストロズ)も.314と続いており、二冠を目指すゲレロにアストロズ勢が迫っている。

また、一方のナ・リーグもトレー・ターナー(ドジャース)が.318でトップに立っているが、ここもニック・カステラノス(レッズ)が.314で2番手、フアン・ソト(ナショナルズ)も.313でその次と、こちらも独走を許しておらず、最後の最後まで目が離せない争いが続きそうだ。

◆ メジャートップの打率ながらタイトルレースから除外?

そんな中、今回注目したいのが、本来であればいるはずの首位打者争いで「蚊帳の外」にいる男…。今季の打率が.322を誇るスターリング・マルテ(アスレチックス)である。

今季はここまで104試合に出場。打席数は455なので規定打席も満たしており、公式サイト『MLB.com』の「STATS」から打率でソートをかけると、メジャー全体で見ても一番上に名前が出てくる選手だ。

しかし、両リーグで唯一.320台の打率を残しながら、マルテが今季の首位打者に輝くことはない。

なぜなら、マルテは7月下旬にマーリンズからアスレチックスへ、リーグをまたぐ移籍をしているからだ。

移籍前のマーリンズでは打率.305。低迷するチームの中で孤軍奮闘と言えるはたらきを見せていた。

ところが、トレード期限を前にプレーオフを争うアスレチックスへと移籍。自身初となったア・リーグの舞台で、男は1カ月半の間に.345というハイアベレージを残し、新天地でも主軸の一人としてチームに貢献している。

ということで、今季成績「.322」(※現地14日時点)は両リーグをまたいでの成績。マルテはこのままメジャー全体トップの打率でシーズンを終えても、首位打者に輝く可能性はゼロというわけだ。

もしマルテの移籍先がナ・リーグのチームで、同様の成績を残していたら、今ごろは首位打者争いをリードする存在だった。しかし、こればかりはマルテにはどうすることもできない。

◆ 足でも魅せているマルテ

実はこのマルテ、両リーグでトップを誇るのは打率だけではない。

マーリンズで22盗塁に加え、アスレチックスでも23盗塁。合計45盗塁は、ウィット・メリーフィールド(ロイヤルズ)の40盗塁をおさえてこちらもメジャー全体トップの数字である。

ちなみに、リーグをまたいでの移籍によって、タイトルを逃したという選手は過去にもいる。

1997年には、あのマーク・マグワイア(アスレチックス→カージナルス)が両リーグ最多の58本塁打を放っているが、自身2度目の本塁打王とはならず。

それでも、マグワイアは翌年に70本塁打を放って当時のシーズン新記録を樹立。さらに2年後にも本塁打王に輝くなど、リベンジを果たしている。

来月に33歳を迎えるマルテは、これまで主要タイトルとは無縁…。

今季の“無冠”も確定的だが、せめて自身5度目となるプレーオフは経験しておきたいところ。アスレチックスをより高みへと導くような大暴れに期待がかかる。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【動画】火花バチバチ!ア・リーグの本塁打王争いは2本差内に3人…

📺MLB🌎

💥激戦💥

🔻 ア・リーグ本塁打ランク
1⃣ 45本 V.ゲレロ(TOR)
2⃣ 44本 大谷翔平(LAA)
3⃣ 43本 S.ペレス(KC)

🎦 @MLB pic.twitter.com/SAgOaeqz6e #TogetherRoyal
— ベースボールキング⚾🥎 (@BaseballkingJP)
September 15, 2021
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