13日に東京都で確認された新型コロナの感染者は4109人と、7日連続で前の週の同じ曜日を上回っています。
コロナ禍で迎える3度目の夏を前に“マスクをいつ外せるのか”が議論になっています。
新型コロナ担当・山際大臣:「社会を守るために、子どもたちに我慢してもらうことではない。マスクをどう着用したり外したりするかということも、科学的な知見に基づきながらやっていかなくてはならない」
末松文部科学大臣:「体育の授業においてマスクの着用は必要ないと。屋内においても蒸し蒸しして大変な温度の場合は外して頂きたい、私は」
特に、子どものマスク着用については、緩和を示唆するような発言が政府内から相次いでいます。
立憲民主党の泉代表は13日「方向性が見えず、分かりにくい」と指摘しました。
立憲民主党・泉代表:「政府のメッセージがバラバラになってしまっていると見受けられる。ここはやはり改めて統一をして、総理の口からも“屋外で距離があればマスクはなくて大丈夫だ”と明確に言って頂きたいと思います」
岸田総理:「子どもも含め、マスクの着用については、感染の基本的予防策として、マスクの着用は大変重要だと認識している。最大限の警戒を維持しつつ、できる限り行動制限をせずに社会経済活動を回していきたいと思っているところであり、この時点においてマスクの着用を緩和するということ、これは考えていないというのがまず基本である」
岸田総理は改めて、現時点ではマスク着用を緩和する考えを否定しました。政府が指針を示すべきだという声は東京都・小池知事からも出ています。
東京都・小池知事:「あんまり色んな意見が政府内から出てくると、余計みなさんどうしたらいいのかと思われるのではないかと思いますので、統一的な形での情報発信をお願いしたいと思います」
東京都葛飾区にある保育園では、2歳からマスクをつける練習を始めています。2年以上のマスク生活に、園児たちは慣れたものですが、夏に向けて心配もあります。
『キャンディパーク保育園』武藤大助園長:「熱中症が一番怖いんですよ。子どもたちは3~5歳の子ですから(熱中症の)経験がないわけですよね。だからマスクを外す、水を飲むタイミングが分からなくなってしまう。私たちはそれに備えて、子どもたちをよく観察してないとダメなんです」
熱中症の心配は子どもに限った話ではありません。
岸田総理:「人との距離が十分取れれば、屋外でマスクを着用すること、これは必ずしも必要ないという、従来から申し上げている」
いつ、マスクを外していいのか。個人の判断に委ねられている形です。
東京都江東区にあるフットサルコートでは、試合中以外ではマスクの着用を求めています。
フットサルの参加者:「息苦しいです。コートの外はつけましょうと、エチケットなので。ワクチンも一応打っているので、外していい雰囲気にもなりつつあると私は勝手に思っているんですけど、賛否両論まだあるかなと」
東京都江東区のテニススクールでは原則、マスクをしての練習です。
『トップインドアステージ亀戸』佐々木俊己副支配人:「お客さんから『ワクチンを打ったので(マスクを)外してもいいのでは?』と。ただやはり、どうしても色々な方がいらっしゃるので、皆さんにはマスクをして頂いている」
テニススクールの受講者:「(Q.苦しくないですか)スポーツ用マスクにしているので、不織布マスクより大丈夫です。もう慣れましたね。テニスは汗とか飛んだりするので、私はマスクしていたい」
テニススクールの受講者:「我慢しかない。(コロナに)かかることが怖いから。マスクを外すと楽になると言うけど、それで感染したら意味がないので。ある程度、落ち着くまでは我慢」