ブレーブスがレイナルド・ロペス投手(29)と3年総額3000万ドル(約44・5億円)で合意、入団発表を行った。20日(日本時間21日)、複数の米メディアが報じている。
「ブレーブスは勝とうという雰囲気に満ちている。内輪の友達もこの球団が素晴らしいと言っていた。代理人がブレーブスで投げる機会があるというので、それでは契約しようとなった」とロペス。代理人事務所は大谷翔平(29)と同じCAAだ。
昨季エンゼルスを含む3球団で投げたロペスは直球の平均速度が98・2マイル(約158キロ)とメジャー有数の剛腕。速いスライダーとの組み合わせで、昨季はトータル68試合に登板、3勝7敗、6セーブ、防御率3・27、66イニングで83奪三振だった。
23年、メジャー最強の打線を武器に104勝を挙げたブレーブスは、このオフ、ここまでリリーフ投手を積極的に補強。自チームからFAになっていたジョー・ヒメネス(3年総額2600万ドル)とピアース・ジョンソン(2年総額1425万ドル)を引き留め、トレードではホワイトソックスのアーロン・バマーとロイヤルズのジャクソン・コワーを獲得。ロペスとの契約で早くも5人目だ。
ブレーブスには既にクローザーのライセル・イグレシアス(33)、AJ・ミンター(30)、タイラー・マツェク(33)らがいるから、移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は一連の補強で経験の面でも、能力の面でも、メジャー最強のブルペンの一つになったと評価している。
ただ地元紙の報道によるとロペスには先発の座を争う機会も与えるそうだ。ブレーブスはこの契約で24年のぜいたく税の対象となるサラリー総額は既に2億4160万ドル(約358億円)に達し、24年の基準額2億3700万ドル(約351億円)を超えた。2年連続の基準額超過で、ペナルティの税率は上がることになるが、彼らは24年の世界一に最も近い球団であり、その確率を高めるために、必要な代償と理解しているのである。