球界ここだけの話 50メートル6秒0を誇る巨人・萩尾匡也 俊足の原点は父の教えにあり

球界ここだけの話 50メートル6秒0を誇る巨人・萩尾匡也 俊足の原点は父の教えにあり

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  • 更新日:2023/11/21
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巨人・萩尾匡也

自慢の脚力でレギュラー争いに殴り込む。来季2年目を迎える巨人・萩尾匡也外野手(22)が、18日に行った契約更改でオフのテーマに走塁改革を掲げた。球団から「2桁盗塁をしてほしい」という願いに「今年の数字じゃ物足りないと思うので、走塁の面では思い切って取り組んでいきたい」と誓った。

熊本・大津町出身。俊足の原点は、熊本市と阿蘇山の中間位置する、自然豊かな町で育った幼少期にあった。50メートルは6秒0を誇る右の大砲は、野球を本格的に始める小学校4年までは、高校まで陸上競技部だった父・秀二さんに走り方を教わった。「腕は前ではなくて後ろに振ること、スタートのときは足を高く上げて走りなさい」。強豪大学から推薦がくるほどの実力者だった父の助言はいたってシンプルなもの。陸上選手のようなきれいなフォームは父の言葉から築き上げられたものだった。

北熊本ボーイズに所属した中学時代。練習がない平日の放課後に、自宅下の坂道での10本のダッシュ、5キロのランニングが日課だった。「どちらかといったらめっちゃ自然ではないですけど、山の方なので坂道は多かった。たぬきとかたまにいますよ」。地道な努力で基盤ができていた走りに磨きをかけ、才能を見いだした。

東京六大学の秋のリーグ戦で史上16人目の三冠王に輝いた慶大出身のスラッガー。即戦力として期待されたが、今季は1軍出場は11試合にとどまり、盗塁はゼロに終わった。25日からは台湾ウィンター・リーグに参加し、武者修行に臨む。「1番のベストのタイムが出るものを模索していきたい」。走塁のスペシャリストだった鈴木尚広氏(2軍外野守備走塁コーチ)もつけた背番号「12」を継承する萩尾が、一冬を超え、進化した走塁でグラウンドを駆け回る。(樋口航)

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