「一晩中泣いた」 人気ゲームの提供打ち切り、中国のファンから悲痛な声

「一晩中泣いた」 人気ゲームの提供打ち切り、中国のファンから悲痛な声

  • CNN.co.jp
  • 更新日:2023/01/25
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上海でのイベントでWoWのコーナーを訪れる人々=2018年10月18日撮影/dycj/ICHPL Imaginechina/AP

香港(CNN) 中国で何百万人ものユーザーが、「ワールド・オブ・ウォークラフト(WoW)」などの人気ゲームにアクセスできなくなった。

20年にわたって中国でこうしたゲームを提供してきた米ブリザード・エンターテインメントは、現地時間の24日午前0時、中国でのサービスを打ち切った。長年のパートナーだった中国のゲーム大手ネットイーズとのライセンス契約が期限切れを迎えた。

WoWは中世の世界「アゼロス」を舞台として、モンスターと戦いながら冒険を楽しめるゲーム。中国を含めて世界中のファンが、このゲームと共に成長してきた。しかし今回の打ち切りに対し、中国のSNSでは信じられないという声が飛び交っている。

「目が覚めてもまだ受け入れられない」。中国のSNS大手ウェイボー(微博)に24日、そう書き込んだユーザーは「ゲームがつながらなくなってしまったので、寝ながら一晩中泣き続けた。授業中に泣いている夢を見た」と打ち明けた。

別のユーザーはWoWを「自分の最初の恋人」と形容し、「どうしても忘れられない」と書き込んでいる。

中国でのサービス打ち切りは、米アクティビジョン・ブリザード傘下のブリザード・エンターテインメントと、ネットイーズの争いが原因だった。

外国企業が中国でゲームサービスを展開するためには現地のパートナーと組む必要がある。しかし2022年11月、ブリザードとネットイーズは、23年1月で期限が切れるライセンス契約を更新しないと発表した。

08年以来の同契約の対象には、WoWのほかにも「ハースストーン」「ディアブロIII」など、ブリザードの人気ゲームが含まれていた。両社はそれぞれの声明で、重要な条件について新たな合意に至ることができなかったと説明したが、詳細は明らかにしていない。

ブリザードは今月17日、現在の契約の6カ月延長に関してネットイーズに協力を求めたと発表。ゲーマーとしての個人的感情や、中国のプレーヤーから寄せられた苛(いら)立ちの声を理由として、ファンがゲームを継続できるようにしたいとネットイーズに申し入れたと説明した。

しかし「残念ながら、先週改めて話し合いを行ったが、ネットイーズは契約延長に向けた我々の提案を受け入れなかった」とブリザードは述べている。

これに対してネットイーズは先週、ブリザードの「突然の声明」によって不意打ちされたと反論した。ブリザードの提案は「言語道断で不適切かつ理不尽」だとネットイーズは訴え、ブリザードが既に中国国内で新しいパートナー探しを始めていることから、ネットイーズが「不公正な」立場に立たされていると強調した。

両社は14年にわたる提携の中で、別の契約に基づいて人気ゲーム「ディアブロ・イモータル」の共同開発と提供を行っている。ネットイーズは昨年11月、この協力関係は継続すると発表した。

WoWについて、ブリザードは昨年12月、契約の終了に伴い新しいパートナーを探していると発表。ユーザーに対しては、これまでのゲーム履歴はバックアップを取ることができ、全ての進展を確実に保存できると説明していた。

中国でのサービス終了をめぐっては、中国のネットイーズ幹部も23日、リンクトインへの投稿で、自分はかつてのウォークラフトやディアブロなどのゲームと共に育ったと回想。「今日、サーバーが停止するのはあまりにも悲しい。今後どう展開するかは分からない。最大の犠牲者は、この世界に生きて呼吸している中国のプレーヤーだ」と指摘した。

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