
THE RAMPAGEのパフォーマーとして活躍する一方で、DJ Sho-heyとして、TikTokerとして、日々バズることについて思いを巡らせている浦川翔平が、BUZZの中心に乗り込んだり、その兆しを探りながらBUZZのワケを探る連載企画「BUZZらないとイヤー!」。あちらこちらでイルミネーションが点灯し、街角にはクリスマスツリー! クリスマス気分を味わいに東京スカイツリータウンに行ってきました!(撮影・仲西マティアス)
11月の最初の連休を過ぎると街は一気にクリスマスムードに包まれます。商業施設にはそれぞれの個性や思いを反映したクリスマスツリーが登場、ショーウィンドウはサンタクロースやプレゼントのボックスをモチーフにしたディスプレーでいっぱいになり、街中にハッピーな雰囲気が広がります。
そんなクリスマス気分を少し早めに味わおうとやってきたのは東京スカイツリータウン! 昨年開業から10年が過ぎ、東京の風景には欠かせない存在にとなった世界一高いタワー、東京スカイツリーや東京ソラマチ、オフィスなどからなる街で、海外からの観光客が増えるなかで訪れるべきスポットのひとつとして年間を通じて人気を集めています。
クリスマス時期は、スペシャルなライトアップや煌びやかなイルミネーション、クリスマスマーケットなど、観光客だけでなく、友達や仲間同士といったグループ、家族づれや恋人たち、もちろんソロ活の人々を引き寄せます。

スカイツリーは写真に写っているぐらいしか見えないけれど……
地下鉄の押上駅から地上に出てすぐ、ソラミ坂ひろばに集合。クリスマスイルミネーションの点灯セレモニーが行われた前日とは打って変わって、冷たい風が吹きつけ雨も降る、お出かけにはピッタリ!とは言いづらい夜です。「誰か行いが悪い人がいるのでは…」と苦い顔のBUZZらないとイヤー一行ですが、このくらいの天候ならば「動いて運命を切り開こう!」と、サッとビニール傘を開きます。
ソラミ坂をゆっくりと上がって、クリスマスイベント「東京スカイツリータウン ドリームクリスマス2023 」のメインスポットのスカイアリーナに向かいます。途中にはキュートなフォトスポットが複数あり、ついつい足が止まります。この日は寒さと雨で、フライデーナイトにしては人はまばらで、フォトスポットもほぼ独占状態でした。

未来にPeace? もしかしたら、月に座って「MORNING SUN」かも?
階段を一番上まで登るとスカイツリータウンの4階。そこから少し奥にあるのがスカイアリーナです。ソラミ坂と比べるとカラフルで賑やかな空間が広がっているのが離れたところからも分かります。自然と翔平さんの歩くスピードも早くなります。

ふたつのツリーと翔平さん。全部一緒は欲張りでした(担当撮影)
高さ634メートルの東京スカイツリーの足元、頭をあげてグッと後ろに反らせてようやくてっぺんまで見られる本当の真下ポジションにあるスカイアリーナは、東京スカイツリーやその足元の商業施設などからなる「東京スカイツリータウン」のクリスマスの楽しい企画がぎゅっと集まるメインスポットとなっています。
今年から新たに登場した東京スカイツリー公式キャラクターのソラカラちゃんたちのオブジェをはじめ、高さ8メートルのクリスマスツリー、さらにはドイツの定番料理やスイーツなどが楽しめるヒュッテ(ヨーロッパ式の小屋)が並ぶクリスマスマーケットも気分を盛り上げます。

ヒュッテは本場ドイツからやってきたサンタクロースやトナカイのモニュメントで飾られています……あれ、もう何か持ってる?
「わー、クリスマス来た!きれいですね……雨なのが残念だけど!(笑)」と翔平さん。タウン全体で約46万球という煌びやかなイルミネーションは、それだけでも十分きれいなのですが、雨で濡れたテーブルや椅子に光が反射して瞬いているかのよう。そんな風景に顔をほころばせる翔平さんでしたが……よく見ると視線はクリスマスマーケットのビールを販売するヒュッテにロックオン!? ビールが飲めることは確かに伝えていましたが、発見するまでのスピードはイルミの光以上です。
ドイツの代表的な銘柄のひとつ「ホフブロイ」や、アメリカのブルーワリー「ザ・パイク」のクリスマスビールも楽しめます。
「まずはクリスマスビールかなあ」と翔平さん。受け取ると「うーん、いいっすねぇ……これはピルスナーなのかIPAか…」と口に含みながら考えを巡らせ、IPAだと告げられると、さらに一口。柑橘系の心地よいソフトボディ、控えめな甘みとホップの苦味を持ち合わせた特別なIPAで、クリスマススパイスとライ麦の香りも楽しめます。「外でこうやって飲むの最高……雨よ、止んで!」

口内にも広がるクリスマス!
ビール満喫中の翔平さんを促して、ビールを片手にスカイアリーナを横切り、ソラカラちゃんのところへ。今年から新たに登場したイルミネーションオブジェ「twinkle three stars」で、ソラカラちゃんと、ソラカラちゃんの友達のおしゃれな女の子テッペンペン、生き字引的なおじさん犬スコブルブルを模したオブジェで、高さは約4メートルあります。

撮った写真は常にビールを持ってるけど……
その隣りには毎年人気のフォトスポットのクリスマスツリー。クールだったり温かみのあるカラーリングなど少しずつ色を変えて異なる表情を見せてくれます。

クリスマスだし……まあいっか
エネルギー=ビールを注入したからか 、ツリーの前で「大きな古時計」を歌い出す翔平さん。ナイスな歌声がスカイアリーナに響き渡ります。
「クリスマスに何をしているかっていえばライブです、去年もそうだったし(笑)。長崎にいたころは、ばあちゃん家にツリーとか人形とかがあったので飾ったりして、クリスマスをしてましたけど、東京に来てからはあんまりです」
そんな話をしていると近くに半袖で元気に動き回る男の子の姿が! 服装の季節感がバグってる(季節感がない)ことでも浸透している翔平さんですが「俺だって長袖だぜ!」と驚きの表情。「11月が本気出してきた」とつぶやくと、エンジンを追加投入して温まろうということなのか、「ホワイトビールも飲みたいなあ」とヒュッテの方に折り返しです。

「フルーティーで、これはとっつきやすい。Feel good!」
2杯目はホフブロイのヴァイス。ラガーやデュンケルと迷いつつも、白ビール好きな翔平さんらしいチョイス。それに合わせて定番のビッグソーセージ「ヴァイスブルスト 」もオーダーし、「お上品に行こうかと思ったけどワイルドにいくわ!」とフォークで大胆に口に運びます。「これはいい感じのマリアージュだ」とホクホク顔です。

不安な時もホンタイがあれば大丈夫?……ここでもホンタイボーイっぷりを発揮
なかなか止まない雨と風。東京スカイツリーに上って様子を見ることに。「……やっぱり上がるんですか。朝からちょっと不安だったんですよね」と表情が曇る翔平さん。高いところは苦手です。「高さはあまり感じられないと思います。天気が良くないから景色は見えないと思うので」と、東京スカイツリーにやってきたお客さんをガッカリさせること間違いない説明で誘うと、「高いところにいく理由があるなら俺は行きますよ!」

エレベーター内で体を動かして、不安を吹き飛ばそうとしている(?)翔平さん
地上350メートルの「天望デッキ」まで約50秒で一気に上昇します。翔平さんはエレベーターに乗り込むとスマホを取り出してストップウォッチ機能をスタートさせ、「これは速い!」と分速600メートルを体感します。「……48、49、50」翔平さんのカウントとともにエレベーターが止まり扉が開くと、東京の美しい夜景がパーンと広がることはなく、もやっと霧の中。厚めのレースのカーテンがしっかりひかれたような状況は翔平さんのためだったのかもしれません。天気が良ければ、昼間なら東京タワーはもちろん、都内のさまざまな観光スポット、東京湾はもちろん関東近郊、富士山もクリアに臨めます。

明らかに不安を吹き飛ばせていない様子の翔平さん。後ろはクリスマスシーズンのデコレーション。12月25日まで天望デッキや4Fの入口に期間限定の装飾やフォトスポットが登場しています
真下を見下ろすとスモークの向こう側にぼんやりと黄色いものも……東京スカイツリーの方が「浅草のアサヒビールの上の……」と教えてくれたところで、「ああ、あのカタチのやつですね」と翔平さん。ニヤニヤしてますけど、あれは「新世紀に向けて躍進するアサヒビールの燃える心の炎」(アサヒビール公式サイトより)です。
天望デッキにはカフェや東京を背景に映える写真が撮影できるフォトスポットなどがありますが、なかでも人気なのはフロア340の「ガラス床」。床の一部が2メートル×3メートルのガラスになっていて地上までスケスケです。

そろりそろりと……
「うわっ、やばい!」と言いながらも翔平さんは首を右に左に細かく振りながらガラス床の上に立ちます。「上を見ながらでギリギリです……なんか股関節が痛くなってきた。やばすぎ!高すぎ!……心臓が速くなってきました……」。途中、「ノー…」と漏らしながらも詳細なリポート付きのガラス床体験です。「人も少ないので……踊りますか?」と東京スカイツリーの広報の方。翔平さんのレスポンスは「NO WAY!」でした。
そのリポートを耳にしてなのか徐々に人が増えてきました。「ビビってたら人がいっぱい来ちゃった。そんないっぱい乗ったら危ない……」と翔平さん。たまらず「何人まで乗れるんですか?」と質問。その答えは、「1メーター四方で800キロ耐えられる強化ガラスですのでジャンプしても大丈夫です」でした。

『W1SH RIBBON』に願いを込めて
天望デッキを歩いていると人がたくさん集まっている場所にぶつかりました。『W1SH RIBBON』という願いのスポットだそうで、世界一高いタワーの「1」にちなんで、自分自身の1番の願いをリボンに書き込んでモニュメントに結び、その成就を願おうというもの。「東京スカイツリーは鹿島神社と富士山を直線で結んだ間に位置しているんです。その直線上には他にも、皇居、明治神宮があって、パワースポットなんです」と広報さん。
翔平さんも『W1SH RIBBON』をしてみることに。「THE RAMPAGEでドーム公演というのはいろんなところで言っているし、違うものにしようかな。もっと大きな願いを」としたためたのは「PEACE TO THE WORLD(世界に平和を)」。しっかりと結びつけました。願いが書き込まれたリボンはある程度集まったところで鹿島神宮に奉納されるんだそうです。

天望回廊までのエレベーターは上がスケスケです
さらに450メートルの天望回廊まで上りスロープ状の回廊を歩いて最高到達点をマーク、東京スカイツリーのミッションは終了です。
天気が少しでも良くなっていることを期待しながら地上へ戻ると、さっきまでは誰も寄り付かなかったスカイアリーナのテーブルに人の姿が! ビールはもういいよねと話していたBUZZらないとイヤー一行ですが、1杯だけ撮り直すことに。寒いし、飲みながら少しだけ話しましょうか?

3杯目は、ホフブロイのヴァイスをお代わり。翔平さん自腹!
ーー楽しんでいただけましたか? 少し早いクリスマス。
翔平さん:楽しかったです! 天気はちょっと残念でしたけど、雨の日って意外と出かけるんですよ、俺。
ーーいいこともありますよね。今日もフォトスポットでも撮影し放題でしたし、天望デッキも天望回廊も自分のペースで歩けましたし、こうやって好きな席にも座り放題! さて、翔平さんはクリスマスっていうとどんなふうに過ごしているんですか? 先ほどはライブって話でしたけど。
翔平さん:クリスマスは、どっちかというと街の恋人たちを傍観してる方が多いんです。年末に向けてバタバタし出す時でもありますし。それにイルミネーションはちょっと悲しくなるから意図的に行かなかったり……イルミネーションには楽しさとともに切なさもあって。

……グリューワインで温まるのもおすすめですよ!
ーー その切なさってどんな切なさ?
翔平さん:1年の終わりが近づいてるというのと、たくさんのカップルの中に1人っていうのもちょっと。俺、結構1人が多いんですよね、イルミネーションを通る時。
ーー 共感する人、少なくないと思いますよ。イルミは意図的に行かないってことですけど、BUZZらないとイヤーが始まる前、THE RAMPAGEでよみうりランドのイルミネーション点灯式をされていたので(2019年)、それは見られたのかなと思うんですが他のスポットはどうですか?
翔平さん:中目黒に住んでいたころに中目黒でやっていた青の洞窟に行ったのと、買物に行く表参道ぐらいかなあ。『ミュージックステーション』に出演があってタイミングがあえば、その帰りに六本木ヒルズを通りながら見ます。あとは長崎のハウステンボス!
ーー 噂には聞くので気になってはいるんですよね……
翔平さん:正月のイルミネーションに家族で行ったことがあるんですけど壮大なんです。どこに行っても映えるんですよ!
ーーいつかBUZZらないとイヤー!で…ですかねえ……ただ“TOKYO”HEADLINEなので。道のりは遠そうです。長い目で見てください。

12月25日まで東京スカイツリーのライティングも特別仕様に。取材当日は、もみの木をイメージしたシャンパンツリーでした。もうひとつはキャンドルの炎をイメージしたキャンドルツリーです。
この時期は盛り上げ役に徹するTHE RAMPAGEであり、翔平さんっていうことなのかも。そういえば週末にライブを行った韓国もクリスマスのイルミなどで有名です。少しは街を楽しむ時間はあったのでしょうか? それはまた次の機会に聞いてみましょう!
■東京スカイツリータウン ドリームクリスマス2023
【期間】~12月25日(月)
・イルミネーション 16~24時
・クリスマスマーケット 11~22時(ラストオーダー21時)
・東京スカイツリーの特別ライティング(シャンパンツリー/キャンドルツリー)は、12月23日までは17時30分~22時、12月24・25日は24時まで。特別ライティングは11月23・25・30日、12月2・9・16・23日を除く。
・プロジェクションマッピング(12月15日~)
【URL】https://www.tokyo-solamachi.jp/2023xmas/
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プロフィール)浦川翔平(うらかわ・しょうへい) 1997年5月23日生まれ。長崎県出身。16人組のダンスボーカルグループ、THE RAMPAGEのパフォーマー。 LDHが運営する総合エンターテインメントスクール「expg(現EXPG STUDIO)」福岡校出身。2014年9月からTHE RAMPAGEの正式メンバーとなる。THE RAMPAGEのパフォーマー5名で構成されるユニット、MA55IVE THE RAMPAGEではラッパーとして活躍、またDJ Sho-heyとしても活動している。THE RAMPAGEの最新シングル『片隅』が発売中。THE RAMPAGEの最新アルバム『ROUND & ROUND』を携えての最新ツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2023“16” NEXT ROUND』を敢行中。12月にはタイで行われる東南アジア最大級のミュージックフェスティバル「 BIG MOUNTAIN MUSIC FESTIVAL 13」にも出演する。■浦川翔平Instagram:https://www.instagram.com/ura_river_official/■THE RAMPAGE TikTo:https://www.tiktok.com/@therampage_official■THE RAMPAGE:https://m.tribe-m.jp/artist/index/43
酒井 紫野