【茨城県】コーヒー豆高騰 コロナ拡大や干ばつ影響 販売店は値上げへ

【茨城県】コーヒー豆高騰 コロナ拡大や干ばつ影響 販売店は値上げへ

  • 茨城新聞クロスアイ
  • 更新日:2021/10/14
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コーヒー専門店「BLEND MARKET」で販売されている生豆。今後は値上げが想定される=水戸市河和田町

コーヒー豆の先物相場が2014年10月以来、7年ぶりの高値圏を維持している。コーヒー豆を販売する専門店や喫茶店は価格改定に踏み切る動きが広がる。

コーヒー生豆相場は昨年11月に1ポンド当たり106セントだったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で世界的な船、コンテナ不足となり、海上運賃が高騰したことなどから価格が上昇し始めた。さらに今年、コーヒー豆の一大生産国であるブラジルで干ばつや木に霜が降りる「霜害」が発生すると、207セントまで価格が上昇した。一時は170セント台まで下げたが、再び値を上げ始め、10月1日に再度200セントを超える値が付くなど依然として高値で推移している。

価格高騰の影響を受け、県内を中心に15店舗を運営するサザコーヒー(茨城県ひたちなか市)は、商社から仕入れている「モカ」の販売価格の値上げに踏み切った。自社農園で栽培する豆についても輸送費高騰のあおりを受けており、価格改定を検討している。砂押律生総務部長(52)は「ブラジルの豆は今後値上げになる。他の産地についても仕入れ価格の上がり幅が大きい豆から随時改定をしていく」としている。

県南地域で豆の販売店と喫茶店を展開するとむとむ(利根町)はキリマンジャロの価格を上げた。芳賀歩美販売促進課長(32)は「原価が上がったことが大きな要因。船便の高騰や価格上昇に耐えてきたが、7月の急騰をきっかけに値上げを決めた」と理由を説明した。喫茶店のドリンクは価格を据え置いて提供している。

個人経営のコーヒー専門店も販売価格への影響を受けている。16年に開業した水戸市内の喫茶店「BLEND MARKET(ブレンドマーケット)」では現在、豆の価格を変えずに販売しているが、今後については値上げを検討。安勇紀店長(39)は「これから価格に影響が出てくるのではないかと思う。仕入れ価格が上がった豆から値上げをせざるを得ない」と苦しい胸の内を話す。

豆の仕入れ値に応じて1~2割の値上げになるという。ブラジルの干ばつ被害が拡大すれば、さらなる価格上昇が予想されるが、「(質を下げて)安い豆を仕入れて、『おいしくなくなった』と言われるのも違うかなと思う。品質の維持を最優先にし、お客さまにおいしいコーヒーを提供していきたい」と思いを口にした。

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