『ちむどんどん』暢子が“自分らしさ”を知る “慰霊の日”に込められた平和へのメッセージ

『ちむどんどん』暢子が“自分らしさ”を知る “慰霊の日”に込められた平和へのメッセージ

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  • 更新日:2022/06/23
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『ちむどんどん』写真提供=NHK

女だからと舐められないように、横暴な態度でスタッフに接するようになったシェフ代行の暢子(黒島結菜)。厨房の雰囲気はますます悪くなり、頭を悩ませる暢子に三郎(片岡鶴太郎)は「ポークと卵みたいなもんだよ」とアドバイスを送る。『ちむどんどん』(NHK総合)第54話では、暢子がその言葉の真意をつかんだ。

参考:【写真】厨房スタッフに向き合う暢子(黒島結菜)

自分はシェフとして何が足りないのか、どうしてみんなに信頼されないのか。答えを見つけるために骨折で入院している二ツ橋(高嶋政伸)のもとを訪れた暢子は、そこで彼が自分をシェフ代行に推薦してくれたことを知る。当初、オーナーの房子(原田美枝子)はスタッフの中で一番年下で、女性で、さらに自分の親戚である暢子を選ぶことに難色を示していた。きっとみんなが納得するはずがないと分かっていたからだろう。

しかし、二ツ橋は「コネも理屈も関係ない。実力とやる気が全て」という房子の持論に習い、技術とセンスがある暢子に自分の代わりを託したのだ。

「大事なのはあなたらしさ。あなたの良いところを忘れずに仕事してください」

ポークと卵みたいに、男だとか女だとか関係なく、それぞれが自分の持ち味を発揮することが大事。周囲の人から次々に同じ真意を持ったアドバイスを送られた暢子だったが、いまいちスッキリしない。肝心の“自分らしさ”が分からないからだ。

そんな暢子が最終的に頼ったのは、一番の理解者である母の優子(仲間由紀恵)だった。暢子は公衆電話をかけ、優子に自分の良いところを尋ねる。元気なところ、足が速いところ、なんでも美味しく食べるところ……10円を入れる度に自分の長所を教えてくれる優子だったが、やっぱりピンとこない。そうこうしているうちに手持ちの小銭がなくなり、困り果てた暢子を三郎が密かにみていた。彼は居酒屋の客から大量の10円玉を集め、暢子に渡す。おかげで暢子は「ありがとう」と「ごめんなさい」が言える最も重要な“自分らしさ”を知ることができた。

6月23日は「沖縄慰霊の日」。太平洋戦争末期の沖縄戦で犠牲になった人々らを追悼し、世界の恒久平和を願う日だ。77年前、沖縄では約20万人あまりもの人々が戦争で命を落とした。その中には10代の少女たちで構成された「ひめゆり学徒隊」も含まれている。ひめゆり平和祈念資料館の第四展示室では、そんな彼女たちの遺影に紹介文が添えられている。当たり前のように思えるかもしれないが、それぞれの“自分らしさ”を持った少女たちだ。

優子が「将来、晴海が働きたいのに許してもらえないって苦しむような、そんな世の中にならないようにしないとね」と、復職が阻まれている良子(川口春奈)に告げた言葉。そして、暢子が自分の良さに気づく展開は、「誰もが自分らしく生きられる世の中になりますように」という平和へのメッセージにも思えた。

「ありがとう」と「ごめんなさい」が言える。簡単なようで、大人になると難しい。そんな自分の長所を知った暢子は、厨房のスタッフたちともう一度向き合う決心を固める。暢子は彼らに何を伝えるのだろうか。(苫とり子)

苫とり子

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