和歌山から返還で初、パンダ桃浜が中国で公開 食べて眠って、でも恋はまだ

和歌山から返還で初、パンダ桃浜が中国で公開 食べて眠って、でも恋はまだ

  • 朝日新聞デジタル
  • 更新日:2023/05/27
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"中国の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地で、池につかってくつろぐ桃浜=2023年5月24日、四川省成都市、井上亮撮影"

2月下旬に和歌山県白浜町の「アドベンチャーワールド」から中国に返還されたメスのジャイアントパンダ「桃浜(トウヒン)」が、四川省成都市の「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」で公開され始めた。24日には屋外の施設で元気に竹を食べたり、水浴びをしたりする様子が確認できた。

【動画】和歌山のアドベンチャーワールドにいた桃浜。中国で公開された様子

和歌山から返還されたパンダが中国で公開されたのは初めてとみられる。双子の姉「桜浜(オウヒン)」と父親「永明(エイメイ)」の姿は確認できなかった。桃浜は24日朝、自然の環境に似せた木や池がある屋外施設に姿を現し、地面に座って「バキバキ」と音を立ててえさの竹にかじりついていた。時折歩き回っていたほか、寝転がったり、水浴びをしたりしてリラックスした様子を見せた。

観客からは「小桃子!」(中国のネット上での桃浜のあだ名)、「こっち見て」などと声が上がり、中国でも人気だ。同市在住で週1回は同基地に訪れる江慧倫さん(28)は「桃浜に会えてとても興奮した。中国の施設は環境がいいので自由にゆっくり過ごしてほしい。いつかは赤ちゃんもみたい」と話した。

和歌山の3頭は検疫を終えて同基地の非公開エリアで過ごしていたというが、このほど桃浜が一般向けのエリアに移った。ともに8歳の桃浜と桜浜は今後パートナーを探し、将来的には繁殖を目指す。

一方、2月に東京の上野動物園から中国に返還されたメスの「シャンシャン」は四川省の別の施設で暮らしている。23日には動画が公開されたが、まだ施設内で一般公開はされていない。(成都=井上亮)

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