宝塚記念を血統で分析。春競馬のラストで注目すべきは「ストームキャット」と「オルフェーヴル」の血

宝塚記念を血統で分析。春競馬のラストで注目すべきは「ストームキャット」と「オルフェーヴル」の血

  • Sportiva
  • 更新日:2022/06/23

6月26日、阪神競馬場で3歳以上馬によるGⅠ宝塚記念(芝2200m)が行なわれる。

このレースは春競馬を締めくくるグランプリレース。今年は、天皇賞・春を7馬身差で圧勝したタイトルホルダー、昨年の年度代表馬エフフォーリア、2020年の「三冠牝馬」デアリングタクト、今年の首GⅠドバイターフを勝ったパンサラッサ、今年の大阪杯を勝ったポタジェと、5頭のGⅠ馬が出走。ハイレベルなレースが予想される。

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昨年2月の中山記念を制したヒシイグアス

ここ2年は、2020年2番人気、2021年1番人気のクロノジェネシスが連覇したため平穏に収まっているように見えるが、2、3着馬には人気薄の馬もきている。2020年は12番人気のモズベッロが3着、2021年は7番人気のユニコーンライオンが2着に入り、波乱を演出した。

その2頭の血統を見てみると、モズベッロは母の父ハーランズホリデーの父の父にストームキャットの血を持ち、ユニコーンライオンも父ノーネイネヴァーの父系四代父に同じ血を持っている。ストームキャット系は今年、曽孫のドレフォン産駒のジオグリフが皐月賞を制し、日本のクラシックレース初勝利を飾ったという"旬"の血。引き続き注目していきたい。

ストームキャットの血を持つ馬のなかで筆者が本命に推したいのは、ヒシイグアス(牡6歳、美浦・堀宣行厩舎)だ。

同馬の母の父バーンスタインはストームキャットの直仔。現役時代は芝6~7Fの愛GⅢを2勝したのみだが、種牡馬としてはアルゼンチンで多くのGⅠ馬を送り、欧米でもGⅠBCマイル勝ち馬のテピンやカラコンティーなどを送り成功を収めている。

バーンスタインの母の父は米三冠馬のアファームドで、これは前述のモズベッロの母の父ハーランズホリデーと同じ。ちなみにアファームドは2001年の宝塚記念勝ち馬メイショウドトウ(父ビッグストーン)の母の父で、宝塚記念とは相性がいい血だ。2012年にも、祖母の父にこの血を持つショウナンマイティが6番人気で3着に入っている。さらにヒシイグアスは、ヘイローのクロスを持つのもモズベッロと共通。このレースで激走する臭いがプンプンする。

父ハーツクライは現役時代、4歳時に宝塚記念に出走して2着だったが、産駒は2019年にリスグラシューが勝利し、2014年にカレンミロティックが2着、2019年にスワーヴリチャードが3着に入っている。父系の相性も悪くなさそうだ。

2200m以上のレースは今回が初となるが、芝1800mのGⅡ中山記念を制したほか、2000mではGⅢ中山金杯を制し、GⅠ香港Cで2着、GⅠ大阪杯で4着と、GⅠでも好走を見せている。今年も日本ダービー馬ドウデュースを出したハーツクライの産駒ならば、2200mは問題ないだろう。管理する堀宣行厩舎は2017年の勝ち馬サトノクラウンも管理していたというのも心強い。6歳にしてのGⅠ初制覇に期待する。

もう1頭はオーソリティ(牡5歳、美浦・木村哲也厩舎)を挙げる。同馬の父オルフェーヴルは2012年の勝ち馬で、その父ステイゴールドの産駒は2009~2014年の6年間の間にこのレースを5勝と、驚異的な数字を残した。母の父シンボリクリスエスは先日のGⅠ安田記念を勝ったソングライン(父キズナ)の母の父でもあり、"今が旬"の血脈だ。

オーソリティは母系も優秀で、母の全兄にGⅠ菊花賞、GⅠジャパンCのエピファネイア、母の弟にGⅠ朝日杯フューチュリティSのリオンディーズ、GⅠ皐月賞のサートゥルナーリア。さらに祖母シーザリオはオークス馬という、日本でもトップクラスの名牝系の出身だ。

昨秋からは安定した走りが続いていて、GⅡアルゼンチン共和国杯を勝利、GⅠジャパンC2着、サウジアラビアのGⅢネオムターフCを勝利、GⅠドバイシーマクラシック3着と、GⅠでも差のない競馬を見せている。充実の5歳を迎えての父仔制覇に期待したい。

以上、今年の宝塚記念は、ヒシイグアスとオーソリティの2頭に注目する。

平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki

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