香川県には、うどんだけでなく、『かしわバター丼』という名物料理があるそうな。(勝手にKBDと命名)
これは、もっともっと食べてみなくてはなるまい。
6月某日。
連日のお仕事のキツい状況を、なんとか終わらせて、ホッとひと息。

「ご苦労さん。少し休んで、羽を伸ばしてきてー」
と、上司に言われ、予定通り金曜日に有休をもらった。
ならば、ひとり旅に出て、羽もシッポも伸ばそう。
今回の旅テーマは『無計画・低予算リフレッシュ』。
うどん県高松市内にホテルを予約しといて、後はなにも決めずに、フラッとお出かけ。
朝から、大阪駅発の新快速電車に乗って、西へと向かう。

ウォークマンで音楽を聴きながら、のんびりスマホをいじってたら、いつの間にか、垂水駅。
晴れ渡った空の下に、明石海峡大橋がみえてきた。

いいねー。今度、三宮とか垂水から、高速バス乗って、淡路島経由で高松行ってみたいなあ。
いい感じに腹へってきたので、明石駅で降りよう。(タコ下車)

『かねひで』で、明石焼き定食をいただきます。
あっつ!とろける美味さ!
タコも🐙美味い!!
今日も出汁にひたして食べ、ソースもかけて食べる。
タコ飯とタクアンも美味しい。
良き朝食でございました。
ごちそうさま!
明石駅から再び電車に乗り、姫路駅へ。
姫路駅から相生へと乗り換えし、ボーッと車窓を眺めてたら、お昼過ぎには岡山駅に到着。
ランチは岡山駅周辺で、と決めてたが、何を食べようっかな・・・(検索)
よし、駅前の高島屋の食堂で、『エビ飯』を食べましょう!
お昼過ぎの高島屋は、閑散としている。
食堂も結構空いてたので、窓際のテーブルに陣取る。
エビ飯をひとつ下さい。
ハイボールと、イカの天ぷらもね。

15年ぶりくらいに食べたエビ飯は、甘辛ソースの味が濃ゆくて、美味い!
あら目の刻みタマネギも、いい味だしてる。
飯の上には、海老フライが寝そべっておられる。
平日のお昼に飲むハイボールも、格別ですう。
付け合わせのサラダもスープもペロリといただき、大満足。
ナイスな岡山グルメランチを終え、高松行き快速マリンライナーに乗りこむ。
窓際席に陣取り、瀬戸大橋をガタゴト渡る。

今日は晴れてて、車窓からの瀬戸内海は、青く光り輝いている。
ただ、美しい・・・。
日々の喧騒を忘れさせるなあ。
車窓から海を眺めて、呆けていたら坂出駅に到着。
ここで乗り換えして、丸亀方面に行ってもいいな。
丸亀駅前でレンタサイクル借りて、丸亀城の公園を散策し、丸亀ぽかぽか温泉行って。
善通寺の手前に、美味いうどん屋があるらしいし。
久々に、うどんサイクリング部活動したろかしら・・・とか考えるが、座席から腰が上がりませぬ。
やっぱり疲れてるんだな、私。
もう、このまま寝ていこう・・・。

平日の、席がら空きマリンライナー車内で、コックリコックリ寝ていたら、もう15時過ぎには高松駅に着いてしまった。
ホテルに荷物を置いてひと休みした後、高松港方面へ。

さんぽーと高松で沈みゆく夕日を眺めながら、手ぶらでのんびりお散歩だ。


おー、外国の観光船が入港しとる。
珍しいやん。
南米系の旅行客たちが上陸して、あちこちで写真を撮ったり、おしゃべりを楽しんだりしている。
楽しそう!
良いですよね、フェリー旅!


彼らを横目に、ウォークマンで音楽を聴きながら、せとしるべ突堤のお散歩を楽しむ。

『nobodyknows+』の懐かしい曲を聴きながら。

次第にオレンジ色に染まっていく空を見上げる。
今日も、美しい夕日が見れてよかった。
今週の激務で溜まっていた、不満や疲れや何やかにやが、フワッと溶けて消えていく。


さんぽーとの夕日は美しい。
世界はこんなにも美しい。
きっと、何万年も変わらずに美しいのだろう。
夕日で癒されたあと、兵庫町商店街を抜けて、歩いてあるいて夕飯のお店にゆく。
今日の晩めしは、『ジャン麺』に決定ですう。
暗い路地を曲がって曲がったら、2階にある店に到着しました・・・あれ?
店の様子が少し変わっている?
内装はほとんど変わってないが、居酒屋風に方向転換したらしい。
でもまあ、ちょーどええわ。
ナイス、方向転換!
早速、ジャン麺と生ビール、冷奴、エリンギバタ焼きを注文。
ジャン麺ができるまで、冷奴やエリンギをつついて、生ビール🍺飲む。


ふは、美味いーー!

そして、ジャーン!
餡ジャン麺〜。
溶き卵とホルモンが鶏ガラスープと唐辛子とあいまって・・・うますぎんか?なあ!?(興奮)
餡ジャン麺、美味しうございました。
一滴残らず汁まで完食でござる。
酒飲んで、メシ食って、電車乗って寝てただけの1日だったような気もするが、それもよき。
高松の商店街をぶらぶら歩き、ホテルに戻る。
大浴場で、アタマも体も泡だらけにして洗い、大風呂入る。

ストレスなく、グッスリ眠れそうだ。
おやすみなさい・・・。
翌日、土曜日。
朝から、ホテル大浴場でお風呂を楽しみ、目覚めスッキリ爽やか。
高松駅にほど近い、『ホテル川六エルステージ』を朝10時にチェックアウト。
今日も、高松市内は雲ひとつない良い天気だ。


琴電の高松築港駅にて、『おーいお茶・ラッピング電車』が止まっていた。カッコいー!


電車の時間まで少しあるので、玉藻公園周辺をお散歩しまょうかな。

城内に入っても良かったが、そんなに時間があるわけでもなく。
その辺をフラフラ歩いてましょう。

これから、琴電に乗り、『水田駅』近くの店で昼メシ食う予定。
四国ローカル電車の琴電に乗るのは久しぶり。
楽しみだなー。
乗車時刻となり、琴電長尾線に乗りこむ。
出発しんこーう!
高松築港駅から7駅先まで、琴電に乗り、車窓から景色を楽しむ。
高松市内から郊外の、ローカルな街並みを見ながら、物思いにふける。
ゆっくりと過ぎてゆく、いい時間やねー。
琴電にコトコト揺られ、20分ほど。
『水田駅』で降りる。
無人駅なので、切符は箱にポイっ、と。
そっから5分ほど歩いて、ちょうど時間は11時。
交差点近くにある『かしわの武内』さんにやってきた。
高松駅近くのNHKビル横にある『武内食堂』の姉妹店(?)で、名物『かしわバター丼』以外にも、かしわラーメン、うどん、つけ麺、オムライスなど、本店にはないメニューがそろえてあるらしい。
本店『武内食堂』は、外見は小汚く、店内は薄暗く、気難しそうなおっさん店主がやってるという、めちゃめちゃ敷居の高い店舗だが・・・。
『かしわの武内』は、食券制で本店より多少は広い店内。
かしわの炒める煙でもうもうとしており、小汚いのはほとんど一緒だが、おばあちゃん2人で切り盛りしてる。

開店と同時に、もう7人くらいの列ができてた。
早めに来てて、よかった。
(食券機で)注文したのは『かしわバター丼』。大盛りにしてみよう。
つけ麺のハーフセットも美味しそうだし、前に並んでたご婦人方はオムライスをチョイスしてた。
むむ、どうしよ!?とずいぶん悩んだが、上司おすすめ『無料のカレールー』をぶっかけてみたかったので、かしわバター丼・大盛りに決定。
席で待ってる間にも、昼メシ目当てのお客さんがどんどん入店してきていた。
やはり、人気あるなあ。
待ってる間に、寸胴に入った無料のカレールーを先取りして、ペロペロ食べてるツワモノもいたりする。
カレーの横には、生卵がカゴにたくさん積まれている。
どうやら、卵も無料のようだ。
紅生姜の入れ物も置いてる。
武内食堂の本店には無いサービスなのかな。素晴らしいやない。
番号を呼ばれたので、KBDを取りにカウンターへ。
卵お1つと紅生姜を少しいただきまして、と。
では、香ばしいバターの香りが漂う、かしわバター丼(KBD)、いっただきまーす!

かしわのバター炒めが、とにかく味が濃ゆくて、美味い!
しかも、たっぷり乗っかってて、ご飯がすすむ。
半分食べてみて。
・・・大盛りのご飯、多いって!( ; ; )
もう、おなかいっぱい。食い過ぎで、気持ち悪くなってきた。

大量の米に、かしわバターの脂が染み込んでるので、飽きもくる。
ここで味変や。生卵投入!
・・・おお、卵かけご飯みたいになって、ツルツル食べれる。やった!よーし、この調子なら・・・。
4分の3食べてみて。
・・・ご飯多いって!( ; ; )
もう、箸がピタッと止まって動かん。
腹パンパン。
ここで、さらに味変。カレールー投入や!
・・・おお、トロミのついたカレールーが、ご飯もかしわも卵も、全てを押し流してくれる。
カレー、最強かよ!!
卵とカレーの力を借りて、かしわバター丼大盛りを、なんとか完食した。
・・・うう、ヤバい、腹がパンクしそうだ。
少しお腹を押されたら、全部出ちゃいそう。
次からは、大盛りはやめよう。
並盛りでも多いんだから。
自分の胃が情けない、と悔しく思いながら、『かしわの武内』さんを後にするのでした。
ごっそさんでした!
美味しかった。これで890円は安すぎますって。
琴電に乗って、高松築港駅に戻ってきました。
まだ、お昼をちょっと過ぎたくらい。
時間あったら、高松港からフェリー乗って、男木島か小豆島に行こう、と思ってたが・・・。
かしわバター丼(大盛り)のせいで、腹一杯になり過ぎて、一歩も動きたくない。
もはや、食い過ぎでしんどい。
狭い座席の高速バスにも乗りたくない。
むちゃくちゃ腹一杯だからね!
腹を押されたら、マーライオンみたくゲロするかもしれん。
というわけで、マリンライナーに乗って、岡山経由でゆっくり帰ることにした。
島フェリーは、また次にしよう。
でも、たくさん電車旅を満喫できたし、瀬戸内の海も、夕日も見れた。
美味いもんもたっくさん食べれた。
おっきな風呂にも入れた。
良き旅でしたーー。
ただし、KBDは、ほどほどに。
【おしまい】
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羊が大好きな士官。どうやら、少佐には昇進できなさそうなので、ふてくされてフラッと旅にでるタイプ。
羊好大尉