
フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1サウジアラビアGPの予選で2番手を獲得。10グリッド降格ペナルティを抱えているが、できるだけ上位でレースをスタートするべくプッシュした結果だ。
ポールポジションを獲得したセルジオ・ペレス(レッドブル)と0.15秒差となったが、ルクレールにとっては楽観的な材料にはならなかったようだ。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がドライブシャフトの問題に見舞われ予選を15番手で終えたものの、フリー走行では3セッションともトップを維持していたこともあり、ルクレールはフェラーリがレッドブルを圧倒するポテンシャルを持っているとは考えていない。
「ハッピーか? なんとも言えないね」
そうルクレールは語った。
「ペースという点では非常に難しい週末になっていると思う。でも自分のラップにはとても満足している。本当に限界だったんだ」
「その一方で、レッドブルは別次元にいる。そして僕たちは少し苦戦している。だからプッシュし続ける必要がある。それがチームとしてやっていることなんだ」
「明日は簡単にはいかないだろう。僕は10グリッドペナルティを受けている。だから、少し後ろからのスタートになる。でも、レースに集中して、できるだけ早く上位に復帰できるようにしたい」
バーレーンGPで苦戦したフェラーリは、レースペースの向上に重点を置いていたが、ルクレールは決勝で簡単に前にいくことはできないと考えている。
「レースペースはかなり良さそうだ。でもFP2ではみんな違うプログラムを組んでいるから、比較するのはとても難しい」
「どうなるか見てみよう。良くなっているようには見えるけど、簡単にはいかない。みんなのレースペースは非常に接近しているように感じるんだ」
フェルスタッペンがレースでのポジションアップに自信を持っていたことを考えると、ルクレールのコメントにも、2チームのパフォーマンス差が現れているように思える。
12番グリッドからスタートするルクレールと、15番グリッドのフェルスタッペンがどんなレースを見せるのか、今季の今後を占う上でも重要なデータになるかもしれない。
Jonathan Noble