
宇宙の衛星データから農作物の育成状況を分析する米子市の企業が6月23日、白ネギ畑で初めて測定を行った。
宇宙の衛星データから農作物の育成状況を分析する米子市の企業が6月23日、白ネギ畑で初めて測定を行った。
境港市の白ネギ畑。
ネギに与える水や肥料のまき方を確認するため、専門の測定器で、葉っぱの色や、ネギの高さなどが測定された。
河岡農園(白ネギ生産)河岡誠社長:「これ(測定)は、宇宙と関連してまして、このネギをここでも測定するし、宇宙の人工衛星からも一緒に測定するという感じです。」
一方、こちらは6月9日、米子市に開設された米子衛星データ研究所。
ここでも同じネギ畑を観察。
地上からおよそ500kmにあるレーダーを使って、畑の様子を撮影し、宇宙から白ネギの成長を見守っている。
地上のデータと合わせて、AI(人工知能)に学習させることで、ネギの収穫時期や流通量の予測を立て、効率的な生産に役立てる。
この研究所を運営する企業の社長も、白ネギ畑を訪れ、測定を見守っていた。
スペースシフト 金本成生社長:「宇宙の技術を使って、農業がこれだけ進んでいくんだと。宇宙から見守って育てた“宇宙ネギ”ということで、そういうところも魅力にしていただければと思ってます。」
6月初めに植えられた白ネギは、年末に収穫時期を迎え、それまで、宇宙と地上での測定が10日に1回のペースで行われる。
河岡農園(白ネギ生産)河岡誠社長:「宇宙に興味がある人が、農業と関連付いているので、宇宙好きな人がネギを作ってくれたらなと思います。データを使って、安定収入につなげていけたらと思います。」
宇宙と農業がコラボしたこの取り組み。
今後は、芝生の栽培の圃場(ほじょう)で調査する予定があり、幅広い活用が期待される。