「僕はできなかった」 鳥谷敬さんも驚いた阪神・森下翔太のすごさ

「僕はできなかった」 鳥谷敬さんも驚いた阪神・森下翔太のすごさ

  • 朝日新聞デジタル
  • 更新日:2023/11/21
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"日本シリーズ第5戦の八回、阪神の森下翔太選手はオリックス・宇田川優希投手から逆転の2点適時三塁打を放つ=11月2日"

阪神タイガースの中継などでおなじみの朝日放送テレビ・高野純一アナウンサーと、朝日新聞スポーツ部のトラ番・大坂尚子記者が定期的に語る「虎バン主義。」。今月は38年ぶりの日本一を勝ち取った日本シリーズを中心に振り返ります。

【写真】3歳の頃の湯浅京己。保育園におもちゃのボールとバットを持っていくほど、野球が好きだった。

大坂 第7戦までもつれた日本シリーズ。高野さん、ビールかけに参加していましたね。

高野 幸せな時間でした。野球は奥深い、面白いですね。特にテレビで実況した第5戦は、森下翔太選手の勝負強さを感じました。

大坂 0―2で迎えた八回、3連打などで1点を返し、森下選手の2点三塁打でひっくり返した場面ですね。オリックスも宇田川優希投手を3連投させて、三振を狙ってきました。しびれる対戦でした。

高野 森下選手は取材でも明るい性格が伝わってきます。すごい素直だと感じます。あっけらかんとしている部分もありますね。試合前のベンチを見ても、わくわくしているのが伝わってきます。本人は「プロ1年目でも一歩も引く気持ちはない」と。やってやるぞ! というのを常に持っている選手だと思います。

大坂 ベンチで涙を流した日もありましたが、気持ちの切り替えが上手です。リセット方法を聞くと「自分は勝手に切り替わっています」と話していたことがあります。19日までのプロ野球アジアチャンピオンシップでは、侍ジャパンの井端弘和監督が「森下選手はどの試合も緊張なく、練習から普段通りの打撃や声出しがずっとあって、素晴らしい、頼もしいと見ていた」と話していました。

高野 9月14日にリーグ優勝を決めて以降は、試合の中でいろいろな打ち方を試していたそう。OBの鳥谷敬さんは「僕、そんなのできていなかったですよ」と。大きな可能性を秘めた選手です。

大坂 日本シリーズでは阪神が先に王手を掛けましたが、第6戦はオリックスの山本由伸投手が圧巻の投球。第1戦の借りを返しました。

高野 1985年の日本シリーズでは第6戦で長崎(啓二)選手が満塁本塁打で流れを変えたように、今年は第7戦のノイジー選手の3ランがすごかった。シーズン中は9本塁打だったのに、2試合連続でしたからね。

大坂 流れを引き寄せる選手はシリーズ中、随所に出てきました。第4戦なら、4カ月半ぶりの登板となった湯浅京己投手。同点の八回2死一、三塁で登板し、1球で二飛にしました。7戦目で先発した青柳晃洋投手も、ポストシーズン初登板で五回途中まで無失点でした。

高野 アウト一つ取ればいいところで湯浅投手を出したのは絶妙でした。ブランクへの配慮もあり、ファンの盛り上がりも想定した岡田彰布監督の采配は見事でした。

大坂 早いですが、連覇を目指す来季はどう見ていますか。

高野 強いと思います。正左翼手をどうするか、という問題は残りますが、ノイジー選手の残留は大きいと思います。ある程度の数字は計算できそうですから。あとは井上広大選手、前川右京選手といった若手に出てきてほしいです。

大坂 2人とも今年1軍出場はありましたが、定着とはならず。小野寺暖選手や、シーズンオフに異例の支配下登録となった野口恭佑選手も頑張ってほしいです。

高野 投手陣では、8勝した才木浩人投手、先発と中継ぎでシーズンを過ごした西純矢投手の上積みにも期待したいです。あとはドラフト1位の下村海翔投手(青学大)もどれだけやれるのか楽しみです。

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