「30アンダー30」アジア2021年版、テック界で注目の若手起業家

「30アンダー30」アジア2021年版、テック界で注目の若手起業家

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2021/05/03
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シンガポール本拠のソフトウェア企業「Team Labs」の共同創業者でCEOのHarsh Dalalは、19歳にして大きな注目を集めている。6カ国で事業を運営し、120人を雇用する同社は、アプリやグラフィックスなどのデジタルプロダクトの製作を支援するクラウドツールを提供している。

Dalalは13歳のとき、ネットを通じて知り合ったノルウェー、ロシア、アメリカのアプリ開発者4名とTeam Labsを設立し、2019年9月に800万ドルを調達した。

同社の売上は、2018年から250%増加し、100万ドルを突破した。顧客数は、7万社に及び、コカ・コーラやグーグル、ヒルトンなどの大手企業も同社のサービスを利用している。

Dalalは、フォーブスが4月20日に発表した、アジアを代表する30歳未満の30人を選出リスト「30アンダー30アジア」の2021年版のコンシューマー・テクノロジー部門に選出された。

同じく選出されたインドのBhaswat AgarwalとMukul Rustagiもデジタルツールを開発しているが、彼らの顧客は学校の教師たちだ。2人が設立した「Classplus」は、教師らがオンライン講座を提供し、その見返りに支払いを受けられるモバイルプラットフォームを運営している。Classplusでは、5万人を超える教師たちが1000万人以上の生徒を教えている。

アジアを席巻する「エドテック」
インドでは、数億人もの学生に対する学習支援への需要が高まっており、エドテックは起業家たちに大きな機会を提供している。

バンガロールに本拠を置くエドテック・プラットフォーム「Teachmint」は、教師による授業のデジタル化を支援し、オンラインで生徒に教えることでより多くのオーディエンスにリーチすることを可能にしている。Divyansh BordiaとAnshuman Kumar、Mihir Gupta、Payoj Jainらが設立した同社は、昨年10月にLightspeed Indiaが主導したシードラウンドで380万ドルを調達した。このラウンドには、Better CapitalとTitan Capitalも参加した。

インド工科大学デリー校(IIT Delhi)とスタンフォード大学の卒業生らが設立したエドテック企業「Udayy」は、子供を対象に英語と算数のオンラインライブ授業を提供している。2019年にSaumya YadavとMahak Garg、Karan Varshneyらが設立した同社のプラットフォームでは、200名を超える教師がゲームを組み入れたインタラクティブな学習アプローチを用いて累計13万人の生徒を指導した。

同社は、今年1月にシードラウンドを実施し、ニューヨーク本拠のFalcon Edge Capitalが運営するAlpha Wave Incubation FundやインドのInfo Edge Venturesなどから250万ドルを調達した。

バンガロール本拠のオンライン教育プラットフォーム「FrontRow」は、セレブが生徒を指導するのが特徴だ。Ishaan SinghとMikhil Rajらが立ち上げた同社のプラットフォームでは、プロクリケット選手のSuresh Rainaからバッティングを習ったり、歌手のNeha Kakkarと歌ったり、ラッパーのDivineとラップを楽しむことができる。

「FrontRowは子供たちが好きな教科を学習し、上達する方法を変えた」とSinghとRajは話す。同社は、ボリウッド俳優のDeepika PadukoneやElevation Capital(旧SAIF Partners)、Lightspeedから320万ドルを調達した。

日本のVRアプリ「VARK」のCEOも選出
今年の30アンダー30アジアには、ゲームやエンターテインメント業界の起業家たちも選出されている。インドのグルグラムに本拠を置くクイズアプリ「Zupee」は1000万人以上のユーザーたちに、数学や映画、スポーツなど様々なジャンルのクイズを提供し、賞金を懸けて競い合うことができるサービスで人気を博している。

2018年にDilsher Singh MalhiとSiddhant Saurabhらが設立したZupeeは、Matrix PartnersやWestCap Groupなどから2000万ドルを調達した。

日本からは、エンタメイベントをオンラインで開催し、パンデミックでライブを開催できない企業などを支援する「VARK」のCEOの加藤卓也が選出された。同社は、音楽ライブやアイドルのイベントをバーチャルで開催するVR(仮想現実)アプリを運営している。

PlayStation VRやOculusなどのVRヘッドセットを持っているユーザーは、無料で同社のサービスを利用することが可能で、課金をすれば、ステージに花束を投げるなどの行為が楽しめる。

アーティストは、VARKに配信料を支払えば、Tシャツやトートバッグなどの商品を販売できる。同社は、三菱UFJキャピタルやANRIなどから総額1000万ドルを調達している。

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