
藪下めぐみ(左)にキックを浴びせるNØRI
〝ミスター女子プロレス〟こと神取忍が率いる女子プロレス「LLPW―X」の救世主・NØRIが、再デビュー戦で白星を飾った。
NØRIは女子格闘家として総合格闘技「パンクラス」や「DEEP」で活躍。2017年には女子プロレス「アイスリボン」でプロレスラーとしてデビューしたが、試合中の負傷で長期欠場を余儀なくされ、19年に総合格闘技復帰を果たした。現在はパンクラス女子フライ級で2位に位置する。
21日の井上貴子デビュー35周年記念イベント(東京ドームシティホール)では中森華子と組み、同じくLLPW―Xの新人・キャサリン、藪下めぐみ組と対戦。
厳しい練習をともにしてきたキャサリンと一進一退の攻防を展開すると、格闘技で培った強烈な蹴りを炸裂させ、観客を沸かせた。終盤はキャサリンのハイスピード殺法に翻弄される場面もあったが、中森のアシストを得て最後は回し蹴りで3カウントを奪った。
試合後は「再デビュー、勝利でスタートを切ることができてほっとしてます」と笑顔を見せた。
試合前には神取と貴子から「今までやってきたことを全部出して」とアドバイスをもらった。期待に応える白星を挙げたものの、納得のいく試合ができなかったようで「まだまだ出し切れないところがあったので、純粋に100%の気持ちで喜べるかっていうと、もっとできたかなっていう気持ちがあります」と反省の言葉を口にした。
今後も格闘家との〝二刀流〟を貫く予定で、「タイトルマッチもやっていきたいし、強さの証しのようなベルトが欲しいです。そしてプロレス界に新しい風を吹かせたい。いろんなところで経験を積んでいきたいなと思っています」と拳を握った。
東スポWEB