ノザワの検査でも肥料「マインマグ」2製品からアスベスト検出か 回収方法「検討中」と繰り返す

ノザワの検査でも肥料「マインマグ」2製品からアスベスト検出か 回収方法「検討中」と繰り返す

  • アジアプレス・ネットワーク
  • 更新日:2023/01/25

大手建材メーカー・ノザワ(神戸市)は全国販売しているミネラル肥料「マインマグ」のうち2製品について、改めて実施した検査でアスベスト(石綿)を検出したと事実上認めた。(井部正之)

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筆者が2022年3月に購入した建材メーカーノザワが全国展開する肥料「マインマグC」と「マインマグmini」。いずれの製品からも基準超のアスベストが検出された

◆同社の定性分析でも石綿検出か

マインマグは「蛇紋岩を原料とするミネラル肥料」。だが、その原料は石綿採掘後の廃棄物「鉱さい」で石綿の1つ、クリソタイル(白石綿)を含む。それを「焼成」という熱処理により「無害化」した製品とされる。無害化処理が不十分な場合、製品に石綿が含有されてしまう。

同社は1月12日、2022年3月から4月に製造販売した「マインマグC」および「マインマグmini」の「一部」に法令の基準を超える石綿を含む「おそれが高い」と発表し、関連8製品すべての使用中止を求めた(翌13日発表で計14製品に訂正)。過去の同社および第三者機関の検査で石綿が検出されたことはないとしつつ、改めて各製品を第三者機関で検査中とした。

だが、発表では検査結果について言及はなく、なぜマインマグCとマインマグminiの2製品に法令の基準を超える石綿が含まれる「おそれが高い」と判断したのか説明していない。

もともと筆者は同社オンラインショップで2022年3月24日に購入した上記2製品について独自に3社で国際標準の「JISA1481-1」で定性分析し、いずれも白石綿を「0.1%超含有」との分析結果を得ていた。うち1社で同じく国際標準の「JISA1481-4」で定量分析したところ、0.8%含有と判明。労働安全衛生法(安衛法)の基準である重量の0.1%を超えるため法違反の可能性があると1月4日に報じた。

筆者が同社に対して基準超の石綿含有との分析結果を伝えたのは12月26日で使用中止の発表まで2週間以上ある。石綿の定性分析の納期は約1週間で、急ぎで頼めば数日で可能であり、間違いなく同社は再度分析したはずだ。

事実関係を確認したところ1月20日、同社リスク対策部法務室は筆者の報道後「改めて検査を行った」結果、2022年3月から4月ごろに製造販売したマインマグCとマインマグminiの「一部」に基準超の石綿含有の「おそれが高いことが判明」したと認めた。石綿の有無を調べる定性分析で少なくとも一部に石綿含有が確認されたのだとみられる。そのほか分析の詳細は明確な回答がなかった。定量分析で基準超かまではまだ分析結果が出ていないのかもしれない。再度確認したが同24日、「第三者機関において検査中」(同)というのみだ。

◆自主回収はどうなる?

また1月12日の発表で「マインマグ製品の回収の具体的な方法等」について「検討中」と記載。自主回収の方針で方法などは検討中と読み取れるが、同社マインケミカル事業部は「回収は決定事項ではない」と説明。こうした経緯を示しつつ、自主回収の方針か否か再確認したところ、リスク対策部法務室は「マインマグ製品の回収の具体的な方法等につきましては、現在検討中です」と発表時と同じ回答を繰り返した。

同じ蛇紋岩を原料とする混和材「パネック」や過去に販売していた建材についても使用停止を発表すべきではないかと指摘したが、「ご意見として承ります」(同)との見解だった。

なお、同社は筆者が石綿含有を伝えた2022年12月26日からマインマグ製品の販売を停止しているという。

【関連写真】ノザワの肥料「マインマグ」のアスベスト含有を示す顕微鏡写真など

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井部正之

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