「石炭は食べられない」ウガンダの活動家、気候問題に正義訴え

「石炭は食べられない」ウガンダの活動家、気候問題に正義訴え

  • AFPBB News
  • 更新日:2021/10/18
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若者による気候サミット「ユース・フォー・クライメート」に参加するため訪れた伊ミラノで、AFPの取材に応じるウガンダの環境活動家バネッサ・ナカテさん(2021年9月29日撮影)。

【AFP=時事】ウガンダの環境活動家バネッサ・ナカテさん(24)は、「石炭は食べられない」というスローガンを掲げ、気候変動の影響を受ける弱者のための施策を訴えている。シンプルだが伝わりやすい言葉で、発展途上国の人々の要求を広めるのが狙いだ。

このスローガンは、飽くことなく続くかに見える、政府や企業の化石燃料への投資活動に向けられている。科学界では、気候災害を食い止めるためには、化石燃料依存からの脱却が必要だとされている。

ナカテさんは、若者による気候サミットのために訪れたイタリアのミラノでAFPの取材に応じ、「やりたいことは、たくさんありますが、まずは化石燃料の開発投資をやめさせないと。石炭は食べられないし、石油は飲めないし、ガスは吸えないからです」と語った。

ナカテさんにとって、気候変動は本質的には不平等と不公正の問題だ。

地球温暖化を引き起こす二酸化炭素(CO2)の大半は、一握りの裕福国が排出している。

一方、発展途上国、とりわけアフリカや東南アジアのぜい弱な地域は、地球温暖化により激しさが増している異常な洪水や干ばつ、暴風雨などに見舞われている。

「排出ガス増加の責任が最も小さい人や社会が、この瞬間に、最悪の気候危機に直面しているのです」とナカテさんは指摘する。

■「希望が原動力」

大学で経営学を学んだナカテさんは、自らの手で問題に取り組もうと、自身が創設した活動団体「ライズアップムーブメント」を通じて、「バッシュグリーンスクール」プロジェクトを始めた。地方の学校に、環境に良くない昔ながらのまきストーブの代わりに、ソーラーパネルと環境に配慮したかまどを設置するプロジェクトだ。

ナカテさんは、石油や天然ガス、石炭で豊かになった国は、気候変動の原因となっていない国に対して、環境に配慮したエネルギー供給網の導入費用を負担するべきだと考えている。

さらにナカテさんは、気候変動に伴う「ロス&ダメージ(損失と被害)」に特化した資金調達の仕組みをつくるよう求めている。これは、英グラスゴーで開催予定の第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議で、主要な論点になるとみられている。

「損失をこうむり、被害を受けた人々がいます。指導者はじめ誰もがそれを認め、損失と被害に対する資金提供、今この瞬間にそれを経験している人々に対する資金提供を考え始めなければなりません」

「私たちには慣れることができないものがあります」とナカテさん。「飢餓、絶滅、伝統の喪失、歴史の喪失に私たちは慣れることはできません」

地球温暖化に対して科学者が切迫した警告を発し、世界の指導者らの取り組みが不十分である中でも、ナカテさんは未来に楽観的だ。

「気候正義を求め続ける原動力は希望です」とナカテさんは言う。「希望がなければ、こんなことはやっていないでしょう」【翻訳編集】AFPBB News

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