ニューヨーク、若手時代からの変化「腹立つことが少なくなった」

ニューヨーク、若手時代からの変化「腹立つことが少なくなった」

  • Lmaga.jp
  • 更新日:2022/06/25

6月末から単独ライブ『Last Message』の開催を控えている、お笑いコンビ・ニューヨーク。同ライブは3都市8公演で延べ5500人を動員する、過去最大規模となっている。

今では多数の冠番組を持ち、売れっ子である彼ら。今回のインタビューも、来阪時のラジオ収録の合間を縫ってという分刻みのスケジュール真っ只中。いざ会ってみると、自分たちを冷静に見つめ誠実に向き合っていた。

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お笑いコンビ・ニューヨーク(左から嶋佐和也、屋敷裕政)

取材・文/鈴木淳史 写真/横江実咲

「自分らより強い人に何かを言った方がおもしろい」(屋敷)

──これまでのインタビューなどで、お2人は「皮肉と偏見」と表現される事が多いですよね。そういった点を持ち合わせているのが芸人さんだと思っているので、僕はそこがクローズアップされすぎかなとも思ったんです。

屋敷:若手のころから、ずっと言ってもらってますね。俺ら的にはこだわってなくて、そのときにおもしろい事をネタでやる感覚なんですよ。だから、そこのイメージが強すぎる人は、動物番組のMCや食レポをしていたら意外と思うみたいですが、自分らとしては、どれもナチュラルという感覚なんで、何も無理してやってないですね。

嶋佐:(皮肉と偏見を)たまたまネタにしたときにピックアップしてもらって、そういうネタでテレビに出れたんですよ。僕らは特徴的じゃないので、そういううたい文句を付けてもらったら、テレビに出やすくなりましたね。でも昔と比べたら、皮肉と偏見もなくなってきてますけどね。

屋敷:俺ら自身がおじさんになってきて、ちょっとお金ももらえるようになってきて、丸くなったから腹立つことも少ないし、「何か別にエエやろ」みたいな。昔はハロウィンで騒ぐ若者とか、若くして高級車に乗る奴とかネタにしてましたけど、今は心から腹が立たなくて、全部許せるというか。こいつらイジったらウケそうやからって、自分らに嘘ついてイジるというのはやらないですね。

年齢的にも、そういうのが似合う似合わないというのもありますよ。自分らより年下とか弱い者に何かを言うよりは、自分らより強い人に何かを言った方がおもしろいじゃないですか。

嶋佐:そこは一緒ですね。あと、そのときどきに話題になったことも結構ネタにしています。

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笑いのルーツは『ごっつええ感じ』だと語った嶋佐。『ガキ使』『ひとりごっつ』『HEY!HEY!HEY!』と、松本(人志)一色。

──例えば、どんなネタが?

屋敷:昔のネタですけど、フラッシュモブ※をイジるのも早すぎましたから。 ※公共の場に集まり前触れなく突如としておこなうゲリラパフォーマンスの一種

嶋佐:最初にネタを作って2年くらい経ってから、賞レースでそれをやったりしていました。今みんながイジっているから今やるか、みたいなのは結構ありましたね。

屋敷:YouTuberをイジるのも早かったし、ひろゆきさんの論破する喋り方をネタにするのも6年前とかにしていましたね。でもタイミング的には今ですもんね、ひろゆきさんは(笑)。SNSでクソみたいなリプ送る奴を初めて生で見た・・・みたいなのも5年以上前に作ってましたけど、こないだ若手がそういうネタをやってたわ。

嶋佐:遅~!!

屋敷:ちゃうちゃう! 俺らが早すぎなだけや!

「『M-1』決勝に行けたタイミングはベストだった」(屋敷)

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「小学校は『投稿!特報王国』、中学校は『ガチンコ!ファイトクラブ』、高校では『ぷらちなロンドンブーツ』とかを観ていました。テレビゲームをしない子どもだった」と語った屋敷

──(笑)。でも改めて、お2人がパイオニアというのもわかりました。パイオニアで早すぎるのって、なかなか評価されにくかったりしますけど、しっかりとお2人は売れていっている。

嶋佐:何とかこうなって良かったすわ。結局、何も芽が出なかったら、ずっとムカついていただけでしょうしね。

屋敷:おじさんになっても文句を言うネタをして、一部の人に支持されるみたいな(笑)売れてる芸人を「おもしろくない!」とか言ってイジるネタをやり出したら終わりですからね。

嶋佐:かっこわるいな〜(笑)。それはヤバくて危ないから、避けたいとこだった!

屋敷:結局は紆余曲折あっての今ですからね。『M-1』で決勝行けたのも歌ネタで、それも全然思った通りじゃなかったですし。だけど、あのタイミングで決勝に行けたのはベストでした。決勝だけの事を考えるなら、もうちょい早めにとかはあったかもですけど、テレビに出だすことを考えたらね。それにもっと芸歴が浅かったら、MC仕事も増えてなかったかもですし、何となく今の年齢の説得力みたいなものはあるかもです。

──いわゆる売れるタイミングという意味では、本当にベストだったという事ですよね。

屋敷:それで言うとコロナ禍もあって、番組の人数が絞られているので、たくさん芸人が出ていないというのもデカかった。ちゃんと一組ずつ話を聴いてもらえたのは、とてもやりやすかったので。目立ちたい奴が手を挙げて目立つというよりは、ちゃんと役割というか、しっかり打席が用意されているという感じでした。結果、テレビが若返ってきている感じはしますね。

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現在、バラエティ番組に引っ張りだこの2人

──個人的には今後が本当に楽しみなんですけど、お2人的にはいかがですか?

屋敷:楽しみも不安も、どっちの感情も考えないようにしていますね。凪というか、悟りの境地というか。たまたまテレビの仕事もいただいている感覚なので、ここから全部無くなる事もあるでしょうし。

だからこそ単独ライブとか、俺らを好きなお客さんが俺らを応援できるような土壌はあった方がエエんやろなと思います。自分らがおもしろいと思うことだけをやるというよりは、自分たちのやっていることをちゃんと指示評価してもらわないとキツいですから。

嶋佐:今後の見通しを立てる事って不可能に近いですからね。今やってるレギュラー番組もそうですけど、末永く色々と続けていけたらいいですね。

ニューヨークの単独ライブ『Last Message』は、大阪公演が6月25・26日に「COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール」(大阪市中央区)にて。その後福岡、東京と延べ5500人を動員予定。チケットは4500円(完売会場あり、配信あり)。また、2021年の単独ライブ『Natural』の映像データをWebサイト「MOSH」で販売中(3000円、本編と副音声付映像の2点セット)。

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