気象衛星「しきさい」...高度800kmから海氷や雪・植物の違い・プランクトンもはっきり

気象衛星「しきさい」...高度800kmから海氷や雪・植物の違い・プランクトンもはっきり

  • ハザードラボ
  • 更新日:2018/01/20
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衛星「しきさい」が今月6日、800キロ上空からとらえた日本列島。左は肉眼で見たものと近く、右は積雪や海氷、雲の違いによって色付けしたもの(JAXA)

昨年12月23日に打ち上げられた気象変動観測衛星「しきさい」がとらえた画像が届いた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公開した日本周辺の写真は、これまでは同じように白くしか見えなかった積雪や海氷の識別ができるうえ、針葉樹や落葉樹など植物の区別も可能になった。

「しきさい」は、地上約800キロの宇宙から、地球環境の変化を長期間にわたってグローバルに観測することを目的に、国産のH-IIAロケットで昨年末に打ち上げられた。大気中のちりやホコリなどの微粒子が日射量をさえぎるメカニズムや、植物が二酸化炭素を吸収する量などを物理的に観測することで、将来の気候変動の予測につなげようと期待が寄せられている。

搭載されている「多波長光学放射計」という観測装置は、地上からの光を近紫外線から可視光線、赤外線まで19の波長ごとにとらえられるため、従来よりも高精度な観測が可能になる。

今回公開されたのは、1月1日から6日にかけて撮影された画像で、肉眼では同じように白くしか見えない海氷、積雪、雲が識別できるようになっている。

また今月6日午前10半ごろに関東上空でとらえられた観測データを見ると、静岡県や関東の山あいに広がる常緑針葉樹は暗く、千葉県の房総半島などに点在するゴルフ場の芝生は、色あせた薄黄色に見える。

また、水中に浮遊する物質やプランクトンなど、微妙な色の違いもとらえることができるため、沿岸海域の海の色を観測することで、漁場の予測や赤潮発生の把握に役立つと期待されている。

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