強い体をつくるには、「農耕民族型」と「狩猟民族型」の良いとこ取りをする食生活を送ろう

強い体をつくるには、「農耕民族型」と「狩猟民族型」の良いとこ取りをする食生活を送ろう

  • ライフハッカー[日本版]
  • 更新日:2016/10/21
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『病気にならない「強い体」をつくる食べ方』(内海聡著、あさ出版)は、『1日3食をやめなさい! 』『その「油」をかえなさい! 』(あさ出版)などのベストセラーを送り出してきた著者による新刊。食事法に関するさまざまな書籍が出ているものの、そこから正解は導き出されていないという思いから、今回は「なにを食べればいいのか」をテーマにしているのだそうです。

本書は「強い体」----つまり"病気にならない"体をつくるために、一般の方に本当に自分にフィットした食べ方を模索してもらいたいと考え、主に毎日の食事に焦点を当てて記しています。(「はじめに」より)

とはいえ、「○○食」というようなものは提唱していないといいます。なぜなら、人にはそれぞれに合った、それぞれ違った食べ方があるから。そして、もうひとつ書きたかったのは「健康オタクは健康になれない」ということなのだそうです。その点を踏まえたうえで、Chapter 1「『強い体』は食生活からつくられる」に焦点を当ててみましょう。

「悪いものを避ける」「いいものを入れる」「ちゃんと出す」

本当の健康をつくっていくために大切なのは、「原理原則」を知ること。そして食の原理原則は、非常にシンプルなのだといいます。

1. 悪いものを避ける2. いいものを入れる3. ちゃんと出す(44ページより)

という3点に気をつけることこそが、「食の大原則」だというのです。体に入れたくないものを挙げはじめるとキリがありませんが、食生活をある程度改めて「強い体」をつくれば、多少の有害物質が入ってきても、きちんと出すことができるのだということ。

まず「悪いものを避ける」とは、体の毒になるものを極力食べないようにすること。たとえば白い砂糖や白いご飯、白い小麦製品、質の悪い牛乳屋質の悪い肉を控え、化学調味料や農薬を使った食べ物、遺伝子組み換え食品、放射線にさらされた食べ物などを、極力避けるべきだというわけです。

そして、いちばん重要なのは「控える」「極力避ける」という意識。いくらがんばったところで、悪いものを100パーセント避けるのは不可能。100パーセントを目指すとかえって不健康になることもあるので、あまり神経質にならず、まず「食において、できること」からはじめるという意識が大切だということです。「ごく普通の日常生活」を送るなかで、「できるだけ悪いものを避ける」という選別眼を持つことがカギになるという考え方です。

「100パーセントを目指さないほうがいい」というのは、原則2、3についても同じ。2の「いいものを入れる」とは、体に有害なものからなるべくフリーな、質のいいものを入れるということ。たとえば肉を食べるとしても、それがどういう育ち方をした動物の肉なのかによって、健康度は大きく分かれるということです。

さらに「ちゃんと出す」には、便を出すことに加え、汗を出すことも含まれるといいます。低体温症の人は動物性の食べ物を食べると基礎体温が上がるそうですが、それは発汗量が増えるということでもあるのだとか。食を変えると、汗の量まで変わるということです。

ただし、ここでも神経質になるのは禁物。「便が出ない」「汗が出ない」と、「出せない」ことばかりにフォーカスせず、「正しい食べ方をすれば体は自然と健康に整っていく」というくらい、おおらかに構えておけばいいといいます。(44ページより)

必要なのは「解毒」か「栄養補充」か

「どんな食べ方をすればいいのか」を意識する際に考えたいのは、「解毒」か「栄養補充」か。つまり、「より自分が必要としているのはどちらか」ということなのだそうです。いいかえれば「解毒」は「出す」ということで、食べ方は「農耕民族型」。一方、「栄養補充」は「入れる」ということなので、食べ方は「狩猟民族型」。

農耕民族型の食事は「玄米菜食」「マクロビオティック」「ナチュラルハイジーン」、一部の「ローフード」などに代表される食べ方。また、「ま・ご・わ・や・さ・し・い」(豆類、ごま、わかめ(海藻)、野菜、魚、しいたけ(キノコ類)、いも類)と発酵食品が豊富な伝統和食も、どちらかといえばこちらに入るといいます。

動物性食品は、食べても魚や卵、鶏肉(二本足の肉)、あるいはそれらをまったくとらず、野菜と豆、玄米がおもな内容。野菜も豆もフィトケミカル(ポリフェノールに代表される、身体機能には直接関係しないものの、体によい影響を与えるとされる物質)や食物繊維が豊富なので、この食べ方に切り替えると体の排泄力が高まるそうです。

そのため毒を入れず、「解毒」に向いた食べ方。ただし、いも類、穀類、糖類(はちみつや甜菜糖(てんさいとう)など)の「トルプル糖質」で糖質過多となる危険性も。また肉類、魚類、卵をほとんどとらないため、栄養不足気味になる可能性もあるといいます。

狩猟民族型の食事の代表格は、肉、魚、卵などの動物性食品を積極的にとる一方、穀類はほとんどとらない「糖質制限食」。「先住民食」「パレオダイエット」「ケトジェニック」など、いろいろなジャンルが。

動物性食品には、体に必要な脂質、たんぱく質のほか、ビタミン、ミネラルも豊富なので、栄養不足で体が弱っている人に適しているそう。糖質かたで体を傷めることもまずないそうです。が、大気汚染、土壌汚染、海洋汚染が進む現代では、動物が育つ過程で取り入れてしまった有害物質を、その動物の肉と一緒にとってしまう危険も。

つまりは「野菜ばかり食べて出すか」「肉類、魚類をたくさん食べて栄養を補うか」という違いであるものの、それぞれデメリットがあることも見過ごせないわけです。また、農耕型、狩猟型のどちらが適しているかも、人によるもの。同時に、どちらか一方だけに偏るのではなく、両方をバランスよく取り入れたほうがいい場合もあるといいます。(55ページより)

オススメは「農耕民族型」と「狩猟民族型」の"いいとこどり"

「農耕民族型」と「狩猟民族型」、どちらの食べ方が自分に適しているかは判断が難しいところですが、いま、よほど調子が悪いということでない限り、ひとまず両方の「いいとこどり」をすることを著者は勧めるそうです。栄養たっぷりの「狩猟型」を半分くらい、毒を入れず解毒を意識して発酵食品も重視する「農耕型」を半分くらいというイメージだといいます。

著者自身は「狩猟型」55パーセント、「農耕型」45パーセント程度。上記の「ま・ご・わ・や・さ・し・い」の食材(ただし、いも類は控えめに)と、納豆や味噌などの発酵食品をとるようにすれば、ちょうどよく「農耕型」の「いいとこどり」ができるそうです。これらは日本人が古来、食べてきたものなので、歴史的な観点からも理にかなっているとのこと。

関連書を開けば、「農耕型」は「狩猟型」の批判をし、「狩猟型」は「農耕型」の批判をし、と、専門家の間でも見方が真っ二つに割れており、大論争が終わる気配はありません。でも、どちらが絶対的に正しいということはなく、いってしまえば、どちらとも、みずからのデメリットには目をつぶっています。そんななかで「自分たちのほうが正しい」と批判し合うこと自体が、不毛としかいえません。(63ページより)

だからこそメリットとデメリットをよくよく考え併せたうえで、農耕型と狩猟型の「いいとこどり」をする。そんなスタンスを、著者は勧めているわけです。(62ページより)

なお、本書には農耕民族型か、狩猟民族型かを判断するためのチェックリストが掲載されているので、最後にご紹介しておきましょう。

1. 反応性低血糖が起こる2. 貧血である3. 低体温だ4. 冷え性に悩んでいる5. むくみやすい6. 肌ツヤが悪い7. 髪にコシやツヤがない8. 爪が変形していて割れやすい9. 肌や毛根が変に脂っぽい10. ジャンクフードが好き11. チェーン店が好き12. 吹き出物が出やすい13. 化学物質が苦手14. ほてる15. イライラしやすい16. 派手で流行りもの好き(73ページより)

1~8までに多くあてはまれば、狩猟型の食事に切り替えるべきで、9~16までに多くあてはまれば、農耕型の食事に切り替えるべきだそうです。

生きていくうえで、食べることは避けられないものだからこそ、正しい食べ方をすることは大切。そのための基本を身につけるために、ぜひ読んでおきたい1冊です。

(印南敦史)

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