中の人も警戒するほど、大蔵卿局にヘイト集中! 一方我らがヒロイン長澤まさみ、堀田作兵衛の名シーンが涙腺を直撃!?『真田丸』第47話「逆襲」レビュー

中の人も警戒するほど、大蔵卿局にヘイト集中! 一方我らがヒロイン長澤まさみ、堀田作兵衛の名シーンが涙腺を直撃!?『真田丸』第47話「逆襲」レビュー

  • おたぽる
  • 更新日:2016/11/30
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俺たちの受信料で作られた俺たちの出城“真田丸”が、登場わずか3話目で姿を消してしまう。さらに堀も埋められ、大坂方の敗戦フラグがこれ以上はないというほど明確になる……前話での次号予告の内容からして、放送前は少し気が重かった大河ドラマ『真田丸』第47話「反撃」。ところが、長澤まさみやお兄ちゃんこと大泉洋がいい感じに笑わせてくれたり、ラストは盛り上がりを見せたり、今週も充分面白かったので、元気にレビューしてみたい。

さて、あらすじをまとめると――茶々(竹内結子)は、幸村(堺雅人)の反対を押し切り、家康(内野聖陽)との和睦に傾く。和睦交渉での阿茶局(斉藤由貴)の寛大すぎる態度に、きり(長澤まさみ)は大きな不安を感じるが、大蔵卿局(峯村リエ)の安請け合いもあり、結局、大坂城の外堀を埋め、真田丸砦を破却することが決定。

戦うすべを失い、豊臣家への怒りが頂点に達する牢人たち。真田丸を失ったことに落胆しつつ、牢人たちに頭を下げる幸村に、又兵衛(哀川翔)や勝永(岡本健一)らは「早く新しい策を考えてくれ」と依頼。そこへ秀頼(中川大志)も現れ、幸村の手をとるのだった――という感じのストーリー。ちなみに視聴率は15.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

お通(八木亜希子)との密会が、信之本人は不倫のつもりだったが、お通としては単なる営業だったことが判明。実況していた大泉洋のファン、特に『水曜どうでしょう』ファンが沸き立っていたが、ここで登場していたお通の次の客として控えていたのは、『真田丸』のメインテーマの識者を務める下野竜也氏だったようだ。

オーケストラ好きからSNS上などで驚きの声が上がっているが、おおむね好意的な反応ばかり。三谷幸喜らしい仕掛けだなと思うが、それがうまく作用したようで何より。

また、女同士の怖い交渉の席上を、久しぶりにいい感じで引っかきまわしていたきりの存在感も楽しかったし可愛かった。なお、作中では1話目からすでに30年以上もの時間が経っている。史実だと幸村はもう47歳ぐらいだから、きりももうアラフィフなんだよなぁと思うと……ま、いいか。

あと、きりのモデルとなった高梨内記の娘と信繁(幸村)の間には、子どもが2人生まれており、一人は伊達家の重臣・片倉重長(『戦国BASARA』で“パーリィ!”とか言っていた伊達政宗の隣にいた片倉小十郎の息子)に嫁いでいる。残り3話になってしまったが、今後ちょっとでもラブ展開があったりするのかどうか、微妙に気になるところだ。

そんなきりと同じく『真田丸』序盤から登場、堀田作兵衛(藤本隆宏)の、格好良いセリフも印象的だった。嘘ばかりついていた昌幸(草刈正雄)が、実はただひたすら武田家に忠実であったこと、同じく幸村も秀吉を決して裏切らないであろうこと――昌幸・信之・幸村の3人をよく知る作兵衛ならではの意見であったし、昌幸がちょいちょい武田信玄(林邦史朗)を思い出したり、彼の幻影を見ていたりするイメージカットがよく効いていたと思う。

さて、この第47話で一番話題となっていて、ヘイトを集めてしまっている大蔵卿局。演じている峯村リエのTwitter(@rieminen)などを見ると、『真田丸』公式サイトに掲載されるインタビューの紹介ツィート時には「ま、今は何を言っても怒られそうですが!なにとぞ!」、「スタジオパークからこんにちは」(NHK総合)に出演することを報告する際にも「真田丸の後なので非常に恐ろしいでーす。かしこ。」とつぶやくなど、スタッフもキャストも大蔵卿局にヘイトが集まることを予想していたことがわかる。

なお、公式サイトのインタビューでは、“第40回「幸村」あたりから、「なりませぬ」「ありえませぬ」ばかりで、きつくなっていく大蔵卿局。演じていても常に眉間に神経がいっている状態で、本当にシワが寄っちゃいました(笑)。監督からは「SNSとかの反応は、見ないほうがいいですよ」と言われていたんですけど、第40回の放送後にちょっと見てしまって。そうしたら、案の定すごくて、軽くへこみました(笑)”と、素直な心境を吐露していたり、読み応えあるので、ぜひチェックしよう。

茶々はきりと並ぶ2大ヒロインの片割れ、秀頼を経験不足で若すぎるけれど決して凡庸ではない若者、そして大野治長(今井朋彦)を牢人たちに少しずつ感化されている人物として描いている分、貧乏くじが大蔵卿局に集中してしまったし、集中せざるを得なかったのだろう。また阿茶局を若いころから家康の側にはべり、かなり鋭いところがある存在として描いていたことが、この最終盤にきて実に効果的であった。

徳川方は家康(内野聖陽)も本多正信(近藤正臣)も阿茶局も、皆高齢ながら現役なのに対して、大坂方には秀吉(小日向文世)がブイブイ言わせていたころから、いまだに現役という人材が一人もいない。その差が如実に出たが、ぎりぎりまで追い詰められたことで、ようやく大坂城内でも一致団結のムードが高まってきた。

あのシーンにいたほぼ全ての武将が、史実ではあともう少しで死を迎えるのかと思うと、それだけで泣いてしまいそうである。だがそれでも幸村、というか三谷幸喜なら華々しく格好良く散るだけではない最期を見せてくれるのではないかと期待しつつ、残る3話の行方を見届けたい。
(文・馬場ゆうすけ)

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