職場不倫の事情聴取は必ず「男」からせよ

職場不倫の事情聴取は必ず「男」からせよ

  • PRESIDENT Online
  • 更新日:2018/01/12

「部長、ちょっといいですか?」。思いつめた顔で女性の部下が訴えてきたらどうするか。5つのテーマにあわせて、落ち着いて対処するためのマニュアルを紹介しよう。第2回のテーマは「職場の不倫告発」――。(全5回)

※本稿は、「プレジデント」(2017年10月30日号)の特集記事「女子社員からの怒りのクレーム 緊急フォロー術5」を再編集したものです。

正しい対応は「ここはいったん俺に預からせてくれ」

かつて「不倫は文化だ」とテレビカメラの前で堂々と宣言した芸能人がいましたが、いまは当時よりも不倫に対する世間の目が厳しくなっています。とりわけ女性の多くは、自分が当事者でもないかぎり、絶対に許せないと思っているのではないでしょうか。では、部下の女性から、職場の男女が関与する不倫の告発を受けたとき、上司はどう対処すればいいのでしょうか。

最悪の対応は、上司自身が「なんだって!?」と、身を乗り出して不倫の噂に興味を示してしまうことです。そうなると、告発した部下は上司のお墨付きを得たと勘違いして、事実も臆測も区別せずに誰彼かまわず話して回るでしょう。噂はあっという間に周囲に伝わり、気がついたときはもはや収拾不能になっています。

そもそも告発者の話だけでは、正確な事実関係もわかりません。だからといって「いい加減な話をするな!」と告発を退けてしまえば、あの上司も不倫を擁護する女性の敵だとレッテルを貼られ、仕事がやりにくくなります。

報告をひととおり聞いたら「わかった、ここはいったん俺に預からせてくれ」と言う。そして後日、不倫の当事者として名指しされた2人のうち、男性を呼んで事の真相を問いただし、善後策を講じる。これが正解です。

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注意しなくてはならないのは、話を聞く相手は男性でなければいけない、ということです。

なぜ、男性から先に話を聞くべきなのか?

女性はまず事実を認めません。最近不倫が明らかになった政治家やタレントの会見でも、あとでばれるとわかっていても、女性は不倫そのものを否定しようとします。それに、女性だと泣いて話にならないこともよくあります。私の知人には、不倫が露呈したショックで手首を切ってしまった女性がいます。女性は感情が高ぶるとそういう行動も取りかねないのです。

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その点、男性は現実を比較的冷静に受け止められます。また、男はいざとなったら自分のほうが責任を取らなければいけないと思うものです。ですから、建設的な話をするなら男性のほうが向いています。

ちなみに、私は昭和の人間なので、仕事に支障がなければ多少の不倫は大目に見ていいだろうと思っています。といっても、さすがに同じ職場どうしだと隠し通すのは難しいので、これはやめたほうがいいでしょう。しかし、相手が社外の人であれば、逆にそれが仕事にプラスになることもあるので、あまり目くじらを立てなくてもいいのではないでしょうか。

▼他言無用と最後に釘を刺せ

当事者の話を聞き、正確な事情を把握したうえで適切なアドバイスをしたら、もう一度告発者の女性を呼んで、「○○君から話を聞いたが、一線は越えていないようだ。今後は誤解を招くような行為は慎むよう厳しく諭しておいたから、行動を改めるだろう」と、ちゃんと経過を伝えます。これを怠ると、「自分が勇気をもって告発したのに上司は何もやってくれない」と、今度はその矢が自分に向かって飛んでくることになるかもしれないからです。

さらに、周囲には他言無用と釘を刺すことも忘れないこと。このときは「この件は僕ら2人だけの話ということにしよう。頼んだぞ」というように、仲間だから信頼しているという気持ちが伝わる言い方をすることです。

櫻井秀勲●きずな出版社長
1931年、東京生まれ。東京外国語大学卒業。「女性自身」編集長として当時最高の発行部数147万部の記録を打ち立て、「女学の神様」と呼ばれる。『女がわからないでメシが食えるか』をはじめ著作は200冊を超える。

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