超絶スペックの「iMac Pro」、第一線のゲームプログラマはどう使っている?......バンダイナムコスタジオに直撃訪問

超絶スペックの「iMac Pro」、第一線のゲームプログラマはどう使っている?......バンダイナムコスタジオに直撃訪問

  • RBB TODAY
  • 更新日:2018/04/16
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バンダイナムコスタジオのモバイルゲーム制作環境に新たに投入されたiMac Pro。使い手であるプログラマに本機を選んだ理由を訊ねた

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多くのクリエイターはなぜMacを仕事の相棒に選ぶのだろうか?筆者と同業のライター・編集者や、製作現場で頻繁にやり取りするデザイナーたちの中にも、メインマシンとしてラップトップの、あるいは据え置きのMacを愛用するクリエイターが多い。Macがクリエイターに愛される理由を探るために、今回筆者はバンダイナムコスタジオでゲームプログラマとして第一線で活躍する齋藤淳氏、佐藤悠氏にインタビューする機会を得た。

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インタビューに答えてくれたバンダイナムコスタジオの齋藤淳氏(左)と佐藤悠氏(右)

ビルド速度が飛躍的に向上。作業効率が高まった

二人はバンダイナムコエンターテインメントからローンチされたモバイルゲームのヒット作「NARUTO X BORUTO 忍者BORUTAGE」の制作にも携わっている。今回は、昨年末に発売されたハイパフォーマンス機「iMac Pro」を導入したという齋藤氏が、日ごろ作業をおこなっているワークスペースを見せてもらった。

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バンダイナムコエンターテインメントの人気タイトル「NARUTO X BORUTO 忍者BORUTAGE」

広いデスクの上にはシブい“スペースグレイ”の輝きを放つiMac Proが堂々と置かれている。齋藤氏はここで、同じ制作チームのスタッフがつくったファイルを集めて、ゲームとして動く状態のアプリにまとめ上げる“ビルド”と呼ばれる大事な作業を含む開発環境の整備を担当している。齋藤氏がビルドしたアプリのプログラムを土台に、キャラクターの仕上がりや動きのチェック、全体のバグ取りなどを繰り返して練り上げられたゲームタイトルが、万全の状態になってユーザーの元に届けられるのだ。

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バンダイナムコスタジオのモバイルゲーム制作環境に新たに投入されたiMac Pro。使い手であるプログラマに本機を選んだ理由を訊ねた

iMac Proを導入する以前、齋藤氏は最大6台のMac miniを併用しながら、1台につき1本のプログラムのビルド作業を20~25分近くかけて行っていた。それがiMac Proの導入後は3本のファイルを一気にまとめて10分でビルドできるようになり、作業効率が飛躍的に高まった。齋藤氏は満足げな笑みを浮かべながら答えてくれた。

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最新鋭のiMac Proによって担当するビルド作業が飛躍的に効率化されたと語る齋藤氏

ちなみに以前にビルド作業に使っていたMac miniも故障したわけではなく、今でも時折バックアップ用として出動するときがあるという。なぜ今回、齋藤氏は作業環境にiMac Proを新しく導入することを決めたのだろうか。

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iMac Proの導入以前に活躍していた齋藤氏のMac miniも健在

3.0GHz/10コア、5K高解像度モニタの実力は?

「チームとして最新鋭のハイパフォーマンスなMacを導入することで、作業効率がどれだけ変わるのかテストしてみたいと考えたからです。ちょうど良い時期にiMac Proが発表されて、その格好良さに一目惚れしてしまいました(笑)」。

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iMacシリーズのフラグシップモデルとして昨年に発売された「iMac Pro」

齋藤氏のワークスペースに導入されたiMac ProはCTOにより、メモリ容量とストレージが限界まで盛られている。本機が主に活躍するモバイルゲームのビルド作業については比較的高い処理能力を必要としないそうだが、プロセッサも3.0GHz/10コアまでスペックアップが図られていた。導入後の作業環境がどう変わったのか、齋藤氏に手応えを訊ねた。

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スペースグレイに輝く筐体も特徴

「先ほどお話しした通り、Mac miniで作業をしていた頃よりもビルド作業にかかる時間はグンと短縮できました。5Kの高解像モニタなので、マルチモニタ環境をつくらずに、1つの画面に複数のウィンドを開いて作業できるようになったことがとても快適です。ファン音も非常に小さくて、マルチタスク処理でパフォーマンスが落ちることもありません。なぜ、もっと早くハイスペックなマシン環境に切り替えなかったんだろうと、今さらながら我に返って気が付いた次第です(笑)」。

iOS/Android、両OS対応のゲームアプリ制作にはmacOS環境が有利

齋藤氏がMacを選ぶ理由は、単純にマシンのパフォーマンスが高いからというだけではなかった。今回齋藤氏が担当している「NARUTO X BORUTO 忍者BORUTAGE」のように、iOSとAndroid、両方のプラットフォームに対応するゲームアプリを制作する際にはmacOS環境の方が断然有利なのだという。

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NARUTOやBORUTOのキャラクターならでは爽快なアクションが高精細なグラフィックで再現されている

「最近はモバイルゲームはiPhoneで遊ぶというユーザーの方が多くいますので、私たち制作側としては必然的にiOS向けアプリのビルド作業やデバッグなどを効率よくこなせる環境づくりが大事になってきます。もちろんWindows環境でもビルドは可能ですが、最終段でiOSアプリのファイルを書き出す時にMacが必要になってきます。それが最初からMacで作業を行えば、iPhone/iPadでのデバッグまでシームレスに作業ができます。またMacによる作業環境はAndroidアプリの制作にも高い互換性があるため、ビルドはMacで行った方が実際に効率が良いのです」。

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最大4人のプレイヤーでチームを組んで戦える

iMac Proのようなハイパフォーマンスなマシンを制作作業に導入することは、プログラマの手を助けるだけでなく、ゲーム制作のワークフロー全体の効率アップも呼び込んだと、齋藤氏と佐藤氏は口を揃える。ビルド作業が従来よりも速くこなせるようになることは、すなわちチームのスタッフがゲームアプリを“動く状態”で見ながら、自身が担当した作業箇所の出来映えを今までよりもっと早く確認できるようになることを意味している。「ファーストビルドからローンチの間まで、完成度を確認できる回数が増えることで、最終的によりクオリティの高いゲームをユーザーの皆様に届けられるようになると思います」と答える佐藤氏も手応えを感じているようだ。

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ハイパフォーマンスなMacを導入することで今後のゲーム制作のワークフロー全体に良い効果が生まれるのではと期待感を語る佐藤氏

現在二人が担当している「NARUTO X BORUTO 忍者BORUTAGE」のように、昨今は複数の言語で世界の多地域に向けて配信されているゲームタイトルも増えている。この場合の“各国版”を制作する作業の効率アップにも、間違いなくiMac Proを導入したことの効果は現れてくるはずだ。齋藤氏、佐藤氏は「ぜひ“忍者BORUTAGEの爽快感あふれるバトルを、多くの方々に楽しんでもらいたい」と意気込みを語ってくれた。

(c)岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ (c)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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