障害を抱え泳げなくなってしまった金魚が、仲間を得て再び泳げるようになるまでも物語(アメリカ)

障害を抱え泳げなくなってしまった金魚が、仲間を得て再び泳げるようになるまでも物語(アメリカ)

  • カラパイア
  • 更新日:2018/11/09

金魚の一種「オランダシシガシラ」としてのレモンの人生は、多くの仲間がひしめきあって
泳ぐペットショップの汚れた水槽の中で始まった。

ある日、優しい人間が彼女を見つけ、家に連れて帰ることに決めた。家にある新しい水槽の中で、レモンは元気に大きく成長した。

ところが、成長するにつれ彼女の病気が次々と発覚する。

ついには泳ぐことができなくなってしまった。

水槽の底に横たわっていたレモンだが、飼い主の愛情と獣医たちの尽力、そして病院で知り合った、同じ障害を抱えた金魚の友達のおかげで、再び泳ぐことができるようになったんだよ!

【他の記事を見る】金魚の手術、続々と。英国では2匹の腫瘍摘出手術が同日に行われる。

成長するにしたがって顔が変形

彼女には、店で売られていた時にはわからなかった奇形があった。

口の右側が完全に崩れてしまっていて、いびつな顎がいろいろな問題を引き起こしていた。飼い主はなんとかしようと、レモンを病院に連れて行った。

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顔が変形してしまったレモン image credit:Aquatic Veterinary Services

レモンは、カリフォルニア州にあるアクアティック・水生生物病院で矯正手術を受けた。病院で4日間過ごし、やっと普通にエサが食べられようになり、初めてちゃんと口を閉じることができるようになった。

今度は泳げなくなりまた病院へ

ところが数ヶ月後、レモンはもっと悲惨な状態で、また病院に逆戻りすることになった。泳げなくなってしまったのだ。

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image credit:Aquatic Veterinary Services

「口の手術はうまくいったけれど、レモンの浮力障害を解決するための経済的負担やストレスは飼い主にとってかなりの重荷でした」獣医のジェシー・サンダース医師は語った。

「彼らはレモンをわたしたちの病院に預けることに決め、浮力治療が行われることになったのです」

見た目の良さを目的に改良されることが多い観賞用キンギョは、浮力障害になることが多いという。

浮袋や内臓を空気でいっぱいにして、魚は浮力やバランスを決め、水面に浮かび上がったり、逆さになって浮いたり、水槽の底に沈むことができる。

だが、こうした当たり前のことが、おかしな位置で体が横倒しになったままになってしまうレモンにとっては至難の業だった。

病院で友達に出会う

だが、獣医のオフィスで、レモンは新しい水槽友だち、ラスティに出会った。彼もまた、やはり泳ぎに問題をかかえた観賞用キンギョだった。

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image credit:水槽で友達になったラスティAquatic Veterinary Services

レモンはこれまで障害を抱えた同胞に会ったことはなかった。二匹はすぐに仲良くなったようだ。

「同じような動きしかできない二匹は、安心したのか、水槽の底で一緒にいるのが気に入ったみたいです」

レモンの小さな浮袋

レモンのとても小さな浮袋はレントゲンでやっと確認できるくらいで、サンダース医師はレモンがなんとか普通に泳ぎ回って、快適にエサを食べられるよう、解決策を模索し始めた。だが、どんな方法にも難点がついてまわった。

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image credit:レモンの小さな浮袋がわかるレントゲン写真Aquatic Veterinary Services

「自宅で治療できるキンギョ用の三角巾のようなものはたくさんあるのですが、それを使うと、脇腹をこすることになり、粘液の膜がすりへって感染症になりやすくなってしまうのです」

サンダース医師が浮力の問題をなんとかしようとしていた2ヶ月間、レモンは脇腹を横にしたままの状態でいた。

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横たわるレモンを心配そうに見つめるラスティ image credit:Aquatic Veterinary Services

まずはラスティの施術。浮き輪を背負って泳げるように!

まずはラスティが浮力をつける処置を受けることになった。

「ラスティの背びれに小さな細長いビニール片を通して、それを胸びれの後ろでつなぎました。このビニールのストラップをどこに固定すれば泳ぎを妨げないか、何度も試行錯誤を繰り返しました。そして、最終的に小さなスタイロフォームの浮きをストラップにつないだのです」

つまりラスティは、小さな浮きがわりのバックパックを背負ったのだ。

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浮き輪を背負ったラスティ image credit:Aquatic Veterinary Services

数週間後、この処置が成功したことが明らかになった。「ラスティは自力で、水槽の底でまっすぐに体を起こすことができるようになったのです」

さあ、次はレモンの番

胸びれがほとんどないレモンの場合は、同じ処置はさらに難題だったが、ラスティが比較的簡単に泳げるようになったので、この方法で試すことになった。

サンダースはレモンの小さな背中に麻酔をかけ、2本の縫合糸で浮きを取りつけた。麻酔から目を覚ましたレモン。

すると!

レモンも泳げるようになったのだ。

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「レモンたちは難なく泳ぐことができるようになったことにすぐに気づきました。とくに、長い間水槽の底にばかりいたレモンにとって、とてもワクワクするような瞬間だったに違いありません。今では、二匹とも幸せそうに泳ぎ回り、新たな泳ぎの限界に挑戦しようとしているようです」

Goldfish Buoyancy Surgery

レモンはついに、ラスティと同じように、体をまっすぐにして泳ぐことができるようになった。二匹は並んで自由な泳ぎを楽しめるようになったのだ。

References:Aquatic Veterinary Services/ written by konohazuku / edited by parumo

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