NICT、量子コンピュータでも解読が難しい新暗号技術を開発

NICT、量子コンピュータでも解読が難しい新暗号技術を開発

  • マイナビニュース
  • 更新日:2018/01/12
No image

NICTサイバーセキュリティ研究所セキュリティ基盤研究室は1月11日、量子コンピュータでも解読が困難な格子理論に基づく新暗号方式「LOTUS」を開発したと発表した。

LOTUSは「Learning with errOrs based encryption with chosen ciphertexT secUrity for poSt quantum era」の略称。その特徴は、量子コンピュータでも解読が難しい耐量子性、ブラウザ、データベースなどに組み込み可能な汎用性を兼ね備えている点。そのため、暗号の専門家でなくても安全に使うことが可能だという。

同研究室では、耐量子計算機暗号の有力候補とされる格子暗号の開発と安全性評価に取り組んできたが、その知見を活かし、今回、耐量子性に加え、汎用性を持った格子暗号方式の開発に取り組んだ。

格子暗号としては、最も安全性に関する理論の研究が進んでいるLWE問題に基づく方式を選択している。同方式は、そのままでは汎用性を持たないが、同研究室は、暗号文の復号の際にその構造をチェックする機能を追加することで(藤崎・岡本変換)、多くの通信・交通・産業システムに組み込むことが可能となった。

これにより、米国NISTが標準化を進めている、現在の公開鍵暗号方式と置き換え可能な方式を開発し、米国NISTの耐量子計算機暗号の候補の1つとなったとしている。

さらに、格子理論に基づく暗号技術の安全性評価手法を同時に開発し、暗号の長期利用に適したパラメータの設定が可能になった。この手法は、他の格子暗号方式を評価することもできるため、多数提案されている格子暗号同士を統一的な基準で評価することにより、公平な議論に役立つと期待される。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

IT総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
『一太郎』利用の農水省が『Word』に完全移行へ 「働き方改革の一環」報道にネットでツッコミ殺到
「新型ゲームボーイ」が2018年に登場!ソフトも全部互換
ホンダのロボットが「もち肌」になった理由
超人気アダルトサイトが2017年をまとめた統計レポートを公開、日本人ユーザーのフェチも明らかに
あの頃これが欲しかった!端子をUSBのみに集約するという大胆な戦略で衝撃を与えたPC「初代iMac」
  • このエントリーをはてなブックマークに追加