「かまとと」は、知っているのに知らないふりをすること...

  • 西日本新聞
  • 更新日:2016/11/30

「かまとと」は、知っているのに知らないふりをすること。女性が世間知らずを装って「かまぼこは、とと(魚)からできているの?」と聞いたのが由来とか

▼近頃はスーパーで切り身の魚を買うことが多くなった。魚の姿形を知らないばかりか、海の中で切り身が泳いでいると思っている子もいるそうだ

▼いろんな魚を見て知ってもらおう、という狙いは悪くない。ただ、死んだ魚の上を滑るのはどうか。北九州市のテーマパークが始めた企画「氷の水族館」。死んだ魚約5千匹をスケートリンクの氷の中に埋めた

▼「気持ちが悪い」「残酷だ」との批判が相次ぎ、企画は中止に。一方で「面白い」という声もあった。好悪は人それぞれだが、不快に感じる人がいると予想しなかったのは、客商売としては世間知らず。「命を軽視している」とまで言われれば、知らないふりもできまい。それが廃棄処分される死んだ魚であっても

▼では、とも思う。生きた魚を狭い水槽に閉じ込めている本物の水族館は。家庭の金魚鉢は。楽しみで魚の命を奪う釣りは。残酷ではないのか。マグロは食べるけど、クジラはかわいそうなのか。倫理の海に深く潜るほどに、うわべの「正論」で切り捨てられなくなる

▼人は多くの命をいただいて生きている。ある意味、残酷な存在だ。ならばこそ、かまぼこは、ととから作られていることを知り、その命への感謝を忘れずにいたい。

=2016/11/30付 西日本新聞朝刊=

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

コラム総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
流行語「保育園落ちた日本死ね」に、つるの剛士が正論!賛同の声が数多く寄せられる
おじいちゃんになっても解散しなさそうなジャニーズ・6組
耳の上のくぼみ、あなたにはあるか!?100人に1人しか持たないこのくぼみ、実は・・・
【絶対にわからん】解けたら人類の限界を超えた目を持っていると判明する問題が世界中で話題に!!
ボディビルダーの女性が訓練をピタッと止めて3か月→どうなると思う?
  • このエントリーをはてなブックマークに追加