日本vsベルギー 試合前日のハリルホジッチ監督会見要旨

日本vsベルギー 試合前日のハリルホジッチ監督会見要旨

  • ゲキサカ
  • 更新日:2017/11/14
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14日の国際親善試合でベルギーと対戦する日本代表は13日、ベルギー・ブルージュにある試合会場のヤン・ブレイデルスタディオンで公式練習を行った。練習前にはバヒド・ハリルホジッチ監督が公式会見に出席した。

以下、ハリルホジッチ監督の会見要旨

●バヒド・ハリルホジッチ監督

「我々にとって大きなテストがまた待ち受けている。今回もまた世界トップクラスのチームと対戦することになる。我々の長所、弱点がさらに見られる試合になると思う。どの方向に向かって進歩、進化すればいいのか分かる試合になる」

―中3日だが、メンバーは変更するのか。

「トレーニングもハッキリとした形でできたわけではない。2人、3人入れ替える可能性がある。スタメンで2、3人替えて、試合の流れの中で何人交代するかは分からない。ハイチ戦からは大きくチームを変えた。ポジティブでなかったので、形を変えて戦っている。この前の試合(ブラジル戦)から10人入れ替えてベルギーのような質の高いチームと戦えば、大きなリスクが伴う。いくつかの変更は行うと思うが、ハイチ戦のように大きく入れ替えることはない」

―ベルギーはさらに進化できると思うか。

「ベルギーは今現在、世界で最も良い選手のそろっているチームの一つだ。私は旧ユーゴも知っている。個人として質の高い選手がそろっているチームで、強いチームになる可能性があるチームだった。しかし、そのためには選手が補い合い、仲間意識を持って戦わないといけない。ベルギーのチームの内部のことは分からないが、ベルギーは長年、非常に個人の能力が高いチームでありながら、何のタイトルも取っていないという状況がある。試合の中を見ても10分間、15分間、質の高い攻撃を見せたと思えば、弱点を見せたり、少し消えてしまったりする時間がある。どのチームと対戦しても勝つ可能性のあるチームだ。しかし、いわゆる弱小と呼ばれるチームと対戦しても、負けることのあるチームだ。細かいところの話はしたくないが、私にとって世界のトップ4、トップ5に入るチームだ。それは確実だ。聞いたところによると、メキシコ戦のあとにいろんな議論が沸き起こっている状況のようだ。それが不満につながっているなら、逆にそれが日本戦の力になるかもしれない。力強いベルギーと対戦することを想定して準備しないといけない」

―ブラジル戦では前からプレスに行くのか、引いて守るのか、曖昧な時間があったが。

「選手たちにも同じような質問をされた。いつハイプレスをかけるのか、いつ下がってブロックをつくるのか。それはゲームの状況が決める。ハイプレスをかけるのか、ミドルブロックにするか、ローブロックにするか。それは私がこうしなさいと指示するものではなく、ゲームの状況がつくるものだ。ハイブロック、ミドルブロック、ローブロックがあるが、自分たちが決めるものではなく、相手の状況を見て形成するもの。ゲームがブロックの位置を決める。私ではない。もちろんタッチラインから『前から行け』『戻ってこい』と指示もするが、聞こえなかったり、聞こうとしていないのか分からないが伝わらないこともある。いずれにせよ走らないといけない。プレッシングは組織プレーで、しっかりトレーニングしないといけない。ゲームの読み、戦術、チームへの献身性、そういうものがないとできない。ハイプレスは良い守り方だが、リスクも伴う。全体で良いポジションからハードワークしながらやらなければ、ブラジル、ベルギーのようなチームはそこから抜け出してカウンターからチャンスをつくることができる。そのようなチャンスをブラジルはつくっていた。特に3点目がそうで、それ以外にもチャンスがあった。いつどのようにプレスをかけるのか、選手にも聞かれたが、『開始8分でハイプレス』という指示は出せない。これはゲームマネジメント、ゲームコントロールだ」

―日本はW杯で第4ポットに入ることが決まった。

「日本がW杯の出場を決めれば、そのときには第4ポットに入るだろうということは4年前から予想していた。この前の試合に関して、後半はブラジルが落としたから日本がプレーできたというふうに評価している人もいるようだ。ブラジルが日本よりも強いことが、ここで発見されたというような発言もあった。日本は(W杯で)グループリーグ突破の候補ではない状況から3チームと対戦し、少なくとも2試合で結果を残さないといけない。抽選の結果がどうであろうと、我々にとって難しい状況があると思う。3チームとも我々より(FIFAランキングで)上位のチームになる。私はブラジルW杯でその経験をした。(アルジェリアを率いて)ベルギーと同じグループになったが、2位になった。ベルギーにあと少しで勝てるところまでいった。70分まで試合をリードしていたが、そのあと引き過ぎてしまい、ベルギーがそこを突いた試合だった。それがゲームコントロールだ。恐れて引いてしまうとそうなることもある。勝つことを恐れてはいけない。W杯に向けて、これからもチームに変化をもたらさないといけない。テクニック、戦術のみならず、メンタル的な部分、フィジカル的な部分でも変化しないといけない。ブラジル戦の立ち上がりの20分が偶然、あのような形になったのかを考えないといけない。守備の選手たちが15回、16回とボールを失った試合でもあった。そのような形がどこから来るのか、私は分かっているつもりだ。そこはしっかり準備しないといけない。このような試合は、我々が学ぶ場でもある。モダンサッカーで何が求められるかを見ることができる。スピード、チームの形を崩さないで戦う部分、メンタル的な部分は重要だ。いくらクオリティーが高くても、迷いがあったらその試合で失敗することがある。

日本がW杯に出場することが当たり前になっていて、出場が決まった今ではそれが簡単だったと思っている人もいるかもしれない。ブラジル戦の後半、我々のプレーが普通だったという評価をする人もいるかもしれないが、後半は得点を取り、取り消された得点もあった。取り消されるべきだったかどうか分からないが、浅野の決定機もあった。そういう形をつくったが、ブラジルが落として、日本をプレーさせたという評価もある。そのような結論を出している人がいると聞いたが、私はその言葉に驚いている。私はブラジル戦後半の日本に誇りを感じている。その試合の前にブラジルの試合を12試合から15試合チェックしたが、この前の日本がつくったように多くの決定機をつくったチームはほとんどなかった。アルゼンチンもそこまでつくっていなかった。後半のパフォーマンスを過小評価している人がいたとしても、戦術的にもメンタル的にも、プレーのクオリティーの部分で満足できるものがあった。不運なことにそれを得点につなげられなかった。立ち上がりで0-3となり、しかもPKが2つあった。マルセロの右足のシュートもあった。本人も驚いていただろう。そのような試合だった。もちろん立ち上がりの20分間も分析しないといけない。3失点目も自分たちがいい形を作っている中でミスがあって失点した。そういうところからは教訓を得ないといけない。ベルギー戦も同じだ。ブラジルはやはり強かったと、そこで初めて気づいたような人もいたかもしれないが、ブラジルは格上のチームであり、ベルギーもそうだ。そのようなチームとロシアで当たるかもしれない。自信を持って、勇敢に彼らと戦えるようにしないといけない。それができないというなら、私はW杯に行けない。彼らと一緒には戦えない。後半、我々は偉業を成し遂げるチャンスがあった試合だと思う。後半に3点取って、3-3になっていたとしても、ブラジルが落として日本にプレーさせたと言われてしまうかもしれないが、私はブラジル戦のハーフタイムに選手に『点を取りにいこう。1点取れば、2点目、3点目を取れる』と言った。取り消された得点は非常に微妙な判定だったと思う」

(取材・文 西山紘平)

●2018W杯ロシア大会特集ページ

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