超小型、燃料電池、電気飛行機、未来の飛行機はこんなカタチ?

超小型、燃料電池、電気飛行機、未来の飛行機はこんなカタチ?

  • @DIME
  • 更新日:2018/01/11

飛行機が登場してから1世紀が過ぎた。ライト兄弟の初歩的なレベルの飛行機から始まり、今ではA380のような超大型旅客機へと飛躍的な発展をしてきた。

最近まで、自動車と同様に内燃機関が支配していた航空機にも、電気動力を試すといった、革新の風が吹いている。しかし、何よりも人々の心を引くのは簡単かつ自由に空を飛べる、自分だけの飛行機だろう。レジャー用、またはエアタクシーとしても活用できる未来型飛行機を紹介する。

■一人乗りの自家用飛行機e-Go

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飛行機の維持費用について考える時、見過ごしがちなことがある。それは、保管と輸送にかかる費用だ。最近、初の生産機体がユーザーへと引き渡された『e-Go』は、この問題に悩むユーザーの、救命主となりうる飛行機だ。

炭素繊維で製作された軽い機体に、ロータリーエンジンを装着し、300メートルの芝生の滑走路だけあれば、離陸が可能である。特に注目したいのは、翼と水平尾翼(カナード)が分離されていること。そのため、一般車に牽引して家の車庫に保管できる。つまり、飛行機格納庫の使用料がかからないということだ。

仕様をみると約170km/hの速度で531kmの距離を巡航できるという。最大上昇高度は1万フィート(約3000m)であり、+4〜-2Gの機動ができる。しかも110kgの体重の乗客と15kg相当の荷物まで、搭載可能である。飛行中に計器板を見つめることがストレスなら、コンピューターに全部任せて、コントロールだけに集中できるというところも魅力的である。価格はおよそ5万ユーロから。

■18個のローターの、ヘリか? ドローンか!?

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まるで、異星人の宇宙船のようでもある『Volocopter』は、垂直離/着陸が可能であり、空中で停止状態のまま浮揚する、“ホバリング”ができ、より自由な飛行が可能だ。

9つの個別バッテリーを使用し、電気モーターで作動するこの機体は、450kgの離陸重量と約100km/hの最高速度という高性能だ。

『Volocopter』は複雑な見た目をしているが、誰でも容易に操縦できる。個人飛行の大衆化がコンセプトなので当然な結果ではあるが。

無人/遠隔操作テストだけしてきた開発会社e-Voloは、最近、初めて有人試験飛行を実施した。これは『Volocopter』が自律飛行能力も持っていることを証明したところでもある。プロジェクトが順調に進めば2年内で本格的に販売されるとみられる。

■水素燃料電池を採用した本格的な電気飛行機

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個人飛行機もいいが、もっと多くの人が乗れるのもいいのではないか? 環境配慮型なら、さらにいいだろう。

シュトゥットガルト空港で初飛行に、直近で成功した『HY4』がある。4人乗りで水素燃料電池を搭載する電気飛行機なので、排気ガスがまさにゼロである。

21.36メートルの長さの翼中央に、単発プロペラが装着され、2人乗りの機体が両側に配置される、ツインキャビン構造である。各々の機体にある水素貯蔵タンクから、中央に位置した燃料電池モジュールまで水素を供給し、モジュールで水素と酸素を水と電気エネルギーへと転換させる。

離陸と上昇には21kWhのリチウムポリマーバッテリーパックが、飛行中には燃料電池が機体の電気モーターに電力を供給する。80kWの電気モーターで最高速度200km/h、巡航速度は145km/hである。最大飛行距離は1500kmの設計となる。最大19人乗りの通勤用機体の開発が、最終目標である。

■真の未来型電気垂直離着陸機

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空港ではなく、家からすぐ飛行機に乗って目的地まで飛んでいくことはできないのか……。まるで、夢のような話であるが、これが現在、欧州宇宙機関(European Space Agency)の支援により開発中の『リリウムジェット(Lilium Jet)』のビジョンである。

最大の特徴は、離着陸は垂直に、水平飛行は固定翼機のように300km/hの速度で巡航飛行ができるということである。自家の庭で離着陸する自家用飛行機になるのだ。

320kW再充電用バッテリーに電力を供給する、ダクトファンエンジンを使用する。レクリエーション飛行用設計で操縦が容易であり、二重システムとインテリジェント自動離着陸機能を採用し、安全面も抜かりがない。

フライバイワイヤ(Fly-by-wire)システムを採用し、飛行しながら充電しつつ、500kmの距離を飛行ができ、最高速度は約400km/hである。ただこのモデルは、実物が出てから見極めるべきかと思う。予想価格は「高くない」水準とされていて、早ければ2018年頃に披露する計画である。

取材・文/劉昊相(YOU HOSANG)

韓国出身。見知らぬ場所や文化を楽しむ、生まれついての旅行家。イギリス在住時に様々なプロジェクトを経験、Panasonicなど多国的企業での海外業務経験を持ち、英語、日本語、韓国語に通じる。旅行 コミュニティー「Club Terranova」を運営。

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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