【球界ここだけの話(995)】ソフトバンク・今宮を有名にした甲子園での激闘 「もうダメだと思っていたら」

【球界ここだけの話(995)】ソフトバンク・今宮を有名にした甲子園での激闘 「もうダメだと思っていたら」

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  • 更新日:2017/08/12

大逆転、怒涛(どとう)の追い上げ。熱戦が続く甲子園は、この夏も連日のように終盤にドラマが用意されている。野球はゲームセットまで分からない。ソフトバンクで活躍する今宮健太内野手(26)も高校野球の聖地で、そんな経験をした一人だ。

「僕が先発したんですけど、前半に点を取られて、もうダメだと思っていたら」

振り返るのは明豊(大分)の主砲として、投手としても活躍した2009年の夏だ。準々決勝で西武・菊池雄星投手を擁した花巻東(岩手)と激突。同年春のセンバツで敗れた雪辱こそ果たすことができなかったが、野球ファンの記憶に残る激闘を演じた。

四回までに0-4とリードされた明豊は五回から逆襲を開始。八回に3点を奪い、ついに逆転した。ところが、九回に2点を返されて同点。ここから今宮の見せ場だ。なおも逆転のピンチで再びマウンドに戻ると、最速154キロの剛速球を連発。連続三振で延長戦に持ち込んだシーンは名場面になった。

「あの試合で僕は有名になったようなものですから」

中盤に好リリーフしたのは、広島に育成選手として入団して現在は打撃投手を務める山野恭介投手。「あの試合は恭介が頑張ってくれたから、ああいう試合になりましたもんね。いまがあるのは恭介のおかげかも」。2人は少年時代からの付き合い。いまも大の仲良しである後輩に感謝した。

ちなみに、明豊は1回戦でも興南(沖縄)を相手に最大4点差から八回に追いつき、九回にサヨナラ勝ちを決めた。現在ソフトバンクの島袋洋奨投手を攻略。2回戦で阪神の秋山拓巳投手を擁した西条(愛媛)を破ると、3回戦も広島の庄司隼人内野手がエースだった常葉橘(静岡)に逆転勝ち。八、九回に3点差をひっくり返している。

全試合で後にプロに進む選手と対戦するケースも珍しいが、なんといって激しい戦いぶりが印象的だ。高校野球の魅力であり、ときには残酷な終盤の攻防。そんな試合をことごとく戦った今宮の母校は、今大会にも出場。この夏も予期せぬ展開が待っているかもしれない。(安藤理)

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2009年8月21日、ソフトバンクの今宮は明豊高の先発投手として準々決勝の花巻東戦に臨んだ

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