横須賀に未来の自動車が集結の「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ 2020」

横須賀に未来の自動車が集結の「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ 2020」

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  • 更新日:2020/02/13

横須賀が未来に! 次世代モビリティが大集結したイベント

2月7~8日にかけて横須賀リサーチパークで、「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2020」が開催された。

横須賀リサーチパークは、通称「YRP」と呼ばれる電波・情報通信技術関連の研究開発拠点で、京浜急行「YRP野比」駅からバスで10分ほどの丘の上にある。ここに研究所を置くのは、日本電信電話、ドコモ、矢崎総業、富士通、KDDI総合研究所といった大手から、国立の情報通信研究機構という公的機関、さらには京都大学、東京大学、慶応大学、埼玉工業大学、早稲田大学などの教育機関、そしてベンチャーまで。産官学が肩を並べる研究都市となっているのだ。

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ドコモ、群馬大学、京浜急行による自動運転バスの公道デモ。運転手が乗っている

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ドコモなどによる公道走行デモは、会場内でリアルタイムの車内外の映像を公開

その横須賀リサーチパークが中心となって、横須賀でのスマートモビリティを開発することで、新規ビジネスの創出と社会課題の解決、地域の活性化を目指すという取り組みが「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ」だ。2018年3月に推進協議会が発足し、2019年1月に第1回イベントとなる「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019」を開催。そして2020年2月に第2回のイベントが実施された。

今回のテーマは「未来に乗れる。未来が見える。」。第1回開催もそうであったように、今回も公道や屋内でのデモが数多く用意された。展示にとどまらず、リアルに動くデモにより、最新技術がより身近に感じられるというのが、このイベントの特徴だ。

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埼玉工業大学による自動運転バスの公道デモ。会場の付近の短い距離での走行であった

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埼玉工業大学の自動運転バスは、ジョイスティックによる運転システムを搭載する

特に注目だったのが、公道を使っての自動運転バスのデモだ。ドコモ、群馬大学、京浜急行がタッグを組んだ自動運転バスの公道デモは、同乗できるだけでなく、イベント会場の屋内からもリアルタイムで走行中の車両の映像(車外と車内)が楽しめた。ただし、自動で走る区間は一部だけであり、しかもドライバーが乗っているため、実質は自動運転レベル2相当となる。

しかし、今回の自動運転バスの技術的注目ポイントは自動運転のレベルではない。GNSS独自基準局を併用することで、GPSでの自車位置測定の精度を飛躍的に高めたことだ。同じ公道での自動運転バスは埼玉工業大学も実施しており、こちらはジョイスティック運転システムを実装したのがトピックとなる。

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トヨタの次世代パーソナルモビリティは体験走行が可能。超小型EVコンセプトも展示された

屋外デモで人気を集めていたのは、トヨタの一人乗り次世代パーソナルモビリティだった。ちょうど通路にあたる場所にデモ・スペースがあったため、常に体験走行が行なわれるという状況。体験者による笑い声が絶えることのないデモだった。

また、屋外展示には交差点のカーブミラーにカメラと通信機器を備えた「スマート電子カーブミラー」も。これは走行する車両や自律型モビリティとカーブミラーなどのインフラが情報をやり取りすることで、事故の低減などに大きく貢献できるものだ。

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「スマート電子カーブミラー」の野外展示。手前のクルマ椅子が自律走行を行っている

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「スマート電子カーブミラー」。未来の下にある横長の四角いボックスにカメラを備える

それ以外にもドコモは移動型手術室と呼べる「Mobile SCOT(スマート治療室)」や5G通信を利用する「ハイパードクターカー」という車両も展示された。最新の通信技術を利用する医療の可能性を探る技術的な試みだ。

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右が「Mobile SCOT(スマート治療室)」で中に手術台を備える。左は「ハイパードクターカー」

ロボティクス系展示も充実のデモ

屋内のデモは、野外よりもさらに数多くのものが用意されていた。ロボット技術関係で言えば、ロボットアームの遠隔操作体験や装着型サイボーグである「HALR腰タイプ介護・自立支援用」が体験デモを実施。自律走行型配送ロボット「RICE」(ライス)は、上手に人を避けながら移動するデモを会場内にて披露した。

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人ごみの中をゆっくりと、しかし人を避けながら移動する自律走行型配送ロボット「RICE」(ライス)

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アスラテック社による「ロボットアームシステム遠隔操作体験」のデモ。小さなコマを器用につまむことができる

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腰に装着した「HALR腰タイプ介護・自立支援用」が、作業の負荷を軽減してくれる

ヤマハは3輪の電動モビリティである「TRITOWN」を展示。現行法では走行可能な場所が限られるものの、製品としての仕上がりのレベルは相当に高いように見えた。

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ヤマハの「TRITOWN」。左右にリーンする構造で、運転者がバランスをとって自律させる

ほかに、これまでの実証実験の結果を報告する展示も数多く用意された。大きなロボットとドローンを共に展示したのが楽天だ。ロボットやドローンを使った配送サービスを提案し、その実証実験の様子を展示していた。

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楽天ブースは、昨年、展示された自動走行ロボットを使って公園内での配送サービスを実施したという

ドコモは横須賀市にて実施されている「AI運行バス」の実証実験の内容を展示。これは運転手のいる乗合バスだが、ユーザーがスマートフォンのアプリを使って配車を依頼し、それに合わせてAIが運行ルートを決めるのが特徴だ。ニーズにあわせて乗降ポイントや運行数を柔軟に変更できるため、ユーザーの利便性が高まるだけでなく、運行側の負担も最適化できる。横須賀市の実証実験では、4000世帯のエリアで1000ものアプリがダウンロードされ、利用者の数も順調に伸びているという。

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高速走行中の5G受信をテストした車両と、5G用のガラスを採用したGT-Rが展示された

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ドコモによる「AI運行バス」用のアプリ。スマートフォンで配車予約が可能となる

「未来に乗れる。未来が見える。」というテーマのとおり、モビリティに関する最新技術に触れることができた。遠い未来ではなく、すぐ近くの未来という技術中心というのが特徴で、多くの技術が生活の中で利用するシーンが予想できた。

■関連サイト

ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2020

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